MLB=プレーオフ地区シリーズ、ヤンキースが連敗・松井は1安打(ロイター) - goo ニュース
Yanks pinning hopes on Wright and dormant bats(ESPN)
Rogers pitches with fire, stifles vaunted Yankees lineup(CNNSI)
Blame it on A-Rod, and all the other Yankees, too(CNNSI)
ケニー・ロジャーズなんて、レンジャーズ時代にカメラマンと喧嘩したり「ちょい悪オヤジ」ぶりを発揮した時点で、
もう終わったと思っていました。しかし、ALDS第3戦での登板を見て、ある種の感動すら覚えてしまいました。
序盤は、相手のランディ・ジョンソンといい勝負でしたが(ジョンソンの2回の3失点はジョンソンの出来が
良くなかったわけではない)、後半に行くにしたがって、ロジャーズの技術と同時に気迫が漲っていました。
6回表、初球のライナーが自分の顔の前に来たときも、グラブと左手で止め、そして落ちたボールをすぐに
1塁へ投げてピッチャーゴロの完成。守備が上手いからああしたとっさの動きができるのでしょうけれども、
しかし技術を越えたものを見ました。アレックス・ロドリゲスいわく「あれは自分が知っているロジャーズじゃない!
ロジャーズはジェイミー・モイヤーが投げるくらいの球速しかないと思っていたのに」。
でも、そこまでロジャーズを乗せたのは、タイガース攻撃陣の積極性と同時に、ヤンキーズ側が犯してしまった
数インチの動きのなさにあったと思います。2回裏にタイガースが3点を入れました。この攻撃でのヤンキーズの
守備を見たときに、この試合は決まったと半ば確信しました。
・カルロス・ギーエンを3塁、イヴァン・ロドリゲスを1塁に置き、ショーン・ケイシーががライト前へヒットを打ちました。
そのとき、セカンドのロビンソン・カノーは飛びつけば併殺や1アウトを獲得するまでいかなくとも、最悪でもライト前まで
ボールを転々とさせることにはならなかったはずです。
・このヒットのとき、ロドリゲスが暴走気味に3塁を狙いましたが、もうひとりの「ロドリゲス」A-Rodのタッチが
ほんのわずかスペースがあったため、セーフとなってしまいました。
・1アウト後、カーティス・グランダーソンが二遊間へゴロを打ちました。このとき先ほどのプレイで飛び込めなかった
カノーはボールに追いつき、2塁をアウトにできましたが、足の速いグランダーソンはランナーとして残りました。
・2アウトで1塁にグランダーソンを置き、ジョンソンが牽制球でグランダーソンを上手い具合に誘い出すことができた、
と思った瞬間、ジェイソン・ジオンビがボールを握りそこね、2塁へ走ったグランダーソンをアウトにできませんでした。
その直後、タイムリーヒットで3点目が入りました。
これらのプレイは、同じ回に起こった、ほんのわずかの動きがいかに大きな結果に繋がる要因となったものです。
例えば、アスレティックス@ツインズ第2戦であった、ツインズのトリイ・ハンターの判断ミスの守備であったり、
ドジャーズ@メッツ第1戦で起こった、ドジャーズランナー2人が同じプレイの中でホームベース上で憤死したような、
試合全体、ひいていえばシリーズ全体の流れを決めるには象徴的なプレイではないかもしれません。
しかし、こうした些細なプレイが今のヤンキーズを象徴しているようにも思えます。やはりこのポストシーズンも
不調なA-Rodに責任をなすりつけるよりも、ヤンキーズ全体が沈滞ムードの中にいるようです。たいした雨ではないのに、
第2戦を1日延期したのがいけなかったのでしょうか?ポストシーズン開幕前には、今年こそヤンキーズがワールドシリーズで
優勝するとかなりの数の評論家が推していました。その理由のひとつは"Murders Row"といわれる打線にあったのですが、
攻撃と同時に守備に就くこの戦力では"Suicide Row"です。こんなヤンキーズでは、松井秀喜が何本ヒットを打ったかに
一喜一憂するところで、何も変化は起こりません。
Yanks pinning hopes on Wright and dormant bats(ESPN)
Rogers pitches with fire, stifles vaunted Yankees lineup(CNNSI)
Blame it on A-Rod, and all the other Yankees, too(CNNSI)
ケニー・ロジャーズなんて、レンジャーズ時代にカメラマンと喧嘩したり「ちょい悪オヤジ」ぶりを発揮した時点で、
もう終わったと思っていました。しかし、ALDS第3戦での登板を見て、ある種の感動すら覚えてしまいました。
序盤は、相手のランディ・ジョンソンといい勝負でしたが(ジョンソンの2回の3失点はジョンソンの出来が
良くなかったわけではない)、後半に行くにしたがって、ロジャーズの技術と同時に気迫が漲っていました。
6回表、初球のライナーが自分の顔の前に来たときも、グラブと左手で止め、そして落ちたボールをすぐに
1塁へ投げてピッチャーゴロの完成。守備が上手いからああしたとっさの動きができるのでしょうけれども、
しかし技術を越えたものを見ました。アレックス・ロドリゲスいわく「あれは自分が知っているロジャーズじゃない!
ロジャーズはジェイミー・モイヤーが投げるくらいの球速しかないと思っていたのに」。
でも、そこまでロジャーズを乗せたのは、タイガース攻撃陣の積極性と同時に、ヤンキーズ側が犯してしまった
数インチの動きのなさにあったと思います。2回裏にタイガースが3点を入れました。この攻撃でのヤンキーズの
守備を見たときに、この試合は決まったと半ば確信しました。
・カルロス・ギーエンを3塁、イヴァン・ロドリゲスを1塁に置き、ショーン・ケイシーががライト前へヒットを打ちました。
そのとき、セカンドのロビンソン・カノーは飛びつけば併殺や1アウトを獲得するまでいかなくとも、最悪でもライト前まで
ボールを転々とさせることにはならなかったはずです。
・このヒットのとき、ロドリゲスが暴走気味に3塁を狙いましたが、もうひとりの「ロドリゲス」A-Rodのタッチが
ほんのわずかスペースがあったため、セーフとなってしまいました。
・1アウト後、カーティス・グランダーソンが二遊間へゴロを打ちました。このとき先ほどのプレイで飛び込めなかった
カノーはボールに追いつき、2塁をアウトにできましたが、足の速いグランダーソンはランナーとして残りました。
・2アウトで1塁にグランダーソンを置き、ジョンソンが牽制球でグランダーソンを上手い具合に誘い出すことができた、
と思った瞬間、ジェイソン・ジオンビがボールを握りそこね、2塁へ走ったグランダーソンをアウトにできませんでした。
その直後、タイムリーヒットで3点目が入りました。
これらのプレイは、同じ回に起こった、ほんのわずかの動きがいかに大きな結果に繋がる要因となったものです。
例えば、アスレティックス@ツインズ第2戦であった、ツインズのトリイ・ハンターの判断ミスの守備であったり、
ドジャーズ@メッツ第1戦で起こった、ドジャーズランナー2人が同じプレイの中でホームベース上で憤死したような、
試合全体、ひいていえばシリーズ全体の流れを決めるには象徴的なプレイではないかもしれません。
しかし、こうした些細なプレイが今のヤンキーズを象徴しているようにも思えます。やはりこのポストシーズンも
不調なA-Rodに責任をなすりつけるよりも、ヤンキーズ全体が沈滞ムードの中にいるようです。たいした雨ではないのに、
第2戦を1日延期したのがいけなかったのでしょうか?ポストシーズン開幕前には、今年こそヤンキーズがワールドシリーズで
優勝するとかなりの数の評論家が推していました。その理由のひとつは"Murders Row"といわれる打線にあったのですが、
攻撃と同時に守備に就くこの戦力では"Suicide Row"です。こんなヤンキーズでは、松井秀喜が何本ヒットを打ったかに
一喜一憂するところで、何も変化は起こりません。