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貯蓄から投資へ

2006-10-18 10:47:37 | マネー&ポリティックス
こども郵便局、来春廃止 半世紀の「貯蓄教育」に幕(朝日新聞) - goo ニュース

子供の頃からお金にがめついかわいくもないガキでしたので、お年玉や沢山貯めた小銭を自分で近所の郵便局に行き
預金しており、ちゃんと通帳もマメにチェックして、お金が増える様子を喜んでいました。今ではそうした頃に貯めた
お金がどこか行くときの原資になったり、液晶テレビに生まれ変わったりして、逆に通帳を見るのが怖いくらいなのですが。

そういうこともあってか、まだネットトレイダーなんて出現する前から株式にも興味を持っていました。ただ実際に取引を
するようになったのはかなり後からです(それも現物オンリー)。だから自分の中ではかなり早い段階で貯蓄から投資への
シフトはできていると思います。

そんな自分のことですから、こども郵便局なるものがあるらしいということは幼い心であっても薄々知っていました。
自分の通っていた小学校にはありませんでしたが。子供たちが先生の監督の下で責任感とお金の大切さなどを学ぶ
「教育活動の一環」だったようです。ちなみに上記ホームページには、「こども郵便局」ができたきっかけが簡単に
書かれております。

こども郵便局は、昭和23年1月に大阪市の小学校で「こども貯金あそび」として「こども会銀行」が
開設されたのが出発点とされており、その後、同年5月千葉市の小学校に、同年6月横須賀市の小学校に
こども郵便局が開設されたのが始まりとされています。


これ以上のことは書かれていないので、この「あそび」がどういった経緯でできたのかはわからないですが、「貯金」と
「あそび」が並列で語られること自体すごいなとは思います。でも同時に、こどもに市中の銀行ではなくあえて郵便局に
預けさせるというところは、「財政投融資」のことまで見据えていたのでしょうか?

しかし「財政投融資」が日本の繁栄を支えるなんていう理論はもはや崩れました(かつて、小学校や中学校の社会科では、
財政投融資の負の部分は見せつけないような記載があったけど)。おまけに小学生でもネットで株取引しちゃうような
時代において、貯蓄だけが日本を支え、お金の大事さを知るきっかけにならなくなってきました。実際に最近では
「投資教育をすべし!」という声が高まってきているのも事実です。

一方で「こども郵便局」を開設する小学校も減っているという事実もありますが、やはり郵便貯金、ひいては郵政公社や
後に民営化する会社のことを考えていくと、お荷物事業を切るには絶好のチャンスだったとも言えるでしょう。湯水のように
預金を無駄な公共事業へ流していた郵政公社も、お金の大事さを知るに至ったのでしょうか。


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