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パルメイロの3000本

2005-07-17 07:14:00 | MLB
[大リーグ総合] パルメイロが3千安打 4人目の3千と5百号 - goo ニュース
Palmeiro's swing 'fluid' from start to finish(ESPN)
Raffy's legacy more than just a blue pill(ESPN)


メジャーリーグでは3000本安打は殿堂入りへ最も近いパスと考えれています。恐らくパルメイロも殿堂入りは
間違いないでしょう。しかし興味深いことは、パルメイロは何一つ打撃タイトルを獲ったこともなく、オールスターは
4回だけ出場、ポストシーズンも多くの試合に出ていないのですけど、この大記録を樹立した点でしょう。
そう考えれば、いかに毎年大きな怪我もせず安定して好成績を残していくことが大事かがわかります。
「自分ができることをシンプルにやり通してきた」という言葉もパルメイロだからこそ意義深いお言葉なのです。

一方で見た目からどうしてもパワーヒッターっぽい感じを受けてしまいがちですが、パルメイロは必ずしもパワーだけで
打ちに向かっているわけではありません。パルメイロの打撃スタイルは、ポール・オニール曰く「流れるような
本当に素晴らしいバッディングスタイル。それがどのカウントでも変わることがない」と形容する方がよいのでしょう。
そしてやはり左の巧打者だったオニールが面白い事を言うなと唸らせてくれるのが、パルメイロのような決してきれいな
バッティングスタイルを持つ打者は左打者に多く(テッド・ウィリアムズ、ケン・グリフィ、ウィル・クラーク、パルメイロ。
個人的にはパワーヒッターの筆頭と考えられるバリー・ボンズもこの範疇に入ると思います)、そのおかげで
右投手が成長していく、というのです。それに対して打者も何をすべきかを心得ていくというのです。

パルメイロといえばアメリカでは「バイアグラ」のイメージキャラクターとして覚えられているようです。ベテランになっても
「パワー」を失っていない人として、あの薬のイメージとぴったりだったのでしょう。しかしパルメイロが持っているのは、
筋力だけではなく「持続力」というよりはむしろ「継続力」でした。まさに継続は力なり、いや、継続も力なり。

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