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How 'bout them Rangers! Texas takes Game 3 (MLB.com)
Moreland no longer placeholder in lineup (MLB.com)
Burrell's slump comes at bad time for Giants (MLB.com)
ついにテキサス・レンジャーズがチーム史上初のワールドシリーズでの1勝を上げることができました。
サンフランシスコでの戦いぶりを見ていた限りでは、もしかしたら今年のワールドシリーズは10月で
終わってしまうのではないかと思われました。しかし、イアン・キンズラー曰く、
When we win, it's the real Rangers.
When we lose, it's the fake version.
まさに、第3戦の勝ち試合は本来のレンジャーズバージョンだったと言えそうです。
それでも、ワールドシリーズ進出までチーム創設から半世紀以上待たされたレンジャーズにとって、
この試合で先制点を上げるまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。2回裏にライトへ
3ランホームランを打ったミッチ・モアランドは、2-2のカウントから4回ファールで粘りました。
その結果が、ルーキーのモアランドにとってメジャーリーグで初の左投手からのホームランに
繋がりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/81/d9dfd6dafdcc998a0ae5b8f6e28e707b.jpg)
このホームランが出たとき、スタジアムでは神々しいほどの音楽とファンの大歓声、これぞまさに
レンジャーズバージョンと言えるかも知れません。
その後、5回裏にレンジャーズはジョシュ・ハミルトンのソロホームランで追加点をあげます。
しかしこちらの得点は、どちらかというとレンジャーズが苦しむ中で産まれた貴重な1点だったと
言えます。この試合でレンジャーズは何度も塁上を賑わせながらも、凡打で攻撃を終わらせる、
あるいは3回併殺でその機会を逸していました。5回裏も、1番のエルビス・アンドラスのヒット後、
続くマイケル・ヤングが併殺で嫌な空気が漂いはじめていました。その光景は1・2戦の悪い予感を
ほうふつとさせるものでしたが、ハミルトンの一撃はその空気を打ち破りました。
この攻撃陣のがんばりに対し、先発のコルビー・ルイスは見事に応えました。終盤に出会い頭的な
ソロホームランをコディ・ロスとアンドレス・トーレスに打たれましたが、それ以外はほぼ完璧に
ジャイアンツ打線を抑え、8回2アウトまで投げきりました。もはやルイスの安定感については
語るまでもないといったところでしょう。それくらいにこのポストシーズンでのルイスの活躍は、
安心してみることができるレベルに達しています。
ただし、8回表にレンジャーズが8回としてこのシリーズ11点目を失い、2アウト後にルイスが
オードリー・ハフに死球を与えたとき、レンジャーズファンはここでも嫌な予感をしたことでしょう。
またレンジャーズはジャイアンツに8回をビッグイニングにしてしまうのか?ルイスの降板後に
マウンドへ上がったダレン・オデイ(O'Day)はそれに対して否の回答を与えました。ESPNでMLBについて
コラムを書いているハワード・ブライアントなどの評論家は、このときになぜネフタリ・フェリースを
回をまたがせて投げさせないのかと疑問を呈しましたが、オデイはそれにも反対の回答を突きつけ、
レンジャーズに勝利の日、いうなれば"V'Day"のお膳立てをしました。そして最後にフェリースが
9回を片付け、これまでレンジャーズに漂っていた不安を払拭させました。
一方で急に安心できなくなったのがジャイアンツの打線です。特にこの日5番を打ったパット・バレルは
ボールがバットに全く当たっていません。2008年のフィリーズ時代に出場したワールドシリーズでも、
バレルは最終戦までほとんど当たりはありませんでした(それでもフィリーズは優勝しましたが)。
そのようなこともあり、バレルは第4戦ではスタメンから外さることが決まりました。1勝の余裕が
あるとはいえ、レンジャーズが本来予想されていた見事な投打のコンビネーションで勝った以上、
早くリーチを仕掛けることで、ジャイアンツはレンジャーズに心理的な圧力を掛けるしかありません。
レンジャーズのロン・ワシントン監督は第3戦の前日に、今の状況について、
It's nice to take a little spotlight away from Dallas Cowboys.
It means we're doing a good thing, because we're (still) playing.
と、同じダラス地域を本拠地に持つ"America's Team"と比較したことを話していました。幸か不幸か、
カウボーイズは今日も負けました。ダラスとフォートワースの人達にとっては、今やレンジャーズが
希望の星です。自らの勝利であと2試合テキサスで試合をできることになりましたが、さらに勝つことで
"good thing"を"better thing"に変えたいと考えていることでしょう。
Moreland no longer placeholder in lineup (MLB.com)
Burrell's slump comes at bad time for Giants (MLB.com)
ついにテキサス・レンジャーズがチーム史上初のワールドシリーズでの1勝を上げることができました。
サンフランシスコでの戦いぶりを見ていた限りでは、もしかしたら今年のワールドシリーズは10月で
終わってしまうのではないかと思われました。しかし、イアン・キンズラー曰く、
When we win, it's the real Rangers.
When we lose, it's the fake version.
まさに、第3戦の勝ち試合は本来のレンジャーズバージョンだったと言えそうです。
それでも、ワールドシリーズ進出までチーム創設から半世紀以上待たされたレンジャーズにとって、
この試合で先制点を上げるまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。2回裏にライトへ
3ランホームランを打ったミッチ・モアランドは、2-2のカウントから4回ファールで粘りました。
その結果が、ルーキーのモアランドにとってメジャーリーグで初の左投手からのホームランに
繋がりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/81/d9dfd6dafdcc998a0ae5b8f6e28e707b.jpg)
このホームランが出たとき、スタジアムでは神々しいほどの音楽とファンの大歓声、これぞまさに
レンジャーズバージョンと言えるかも知れません。
その後、5回裏にレンジャーズはジョシュ・ハミルトンのソロホームランで追加点をあげます。
しかしこちらの得点は、どちらかというとレンジャーズが苦しむ中で産まれた貴重な1点だったと
言えます。この試合でレンジャーズは何度も塁上を賑わせながらも、凡打で攻撃を終わらせる、
あるいは3回併殺でその機会を逸していました。5回裏も、1番のエルビス・アンドラスのヒット後、
続くマイケル・ヤングが併殺で嫌な空気が漂いはじめていました。その光景は1・2戦の悪い予感を
ほうふつとさせるものでしたが、ハミルトンの一撃はその空気を打ち破りました。
この攻撃陣のがんばりに対し、先発のコルビー・ルイスは見事に応えました。終盤に出会い頭的な
ソロホームランをコディ・ロスとアンドレス・トーレスに打たれましたが、それ以外はほぼ完璧に
ジャイアンツ打線を抑え、8回2アウトまで投げきりました。もはやルイスの安定感については
語るまでもないといったところでしょう。それくらいにこのポストシーズンでのルイスの活躍は、
安心してみることができるレベルに達しています。
ただし、8回表にレンジャーズが8回としてこのシリーズ11点目を失い、2アウト後にルイスが
オードリー・ハフに死球を与えたとき、レンジャーズファンはここでも嫌な予感をしたことでしょう。
またレンジャーズはジャイアンツに8回をビッグイニングにしてしまうのか?ルイスの降板後に
マウンドへ上がったダレン・オデイ(O'Day)はそれに対して否の回答を与えました。ESPNでMLBについて
コラムを書いているハワード・ブライアントなどの評論家は、このときになぜネフタリ・フェリースを
回をまたがせて投げさせないのかと疑問を呈しましたが、オデイはそれにも反対の回答を突きつけ、
レンジャーズに勝利の日、いうなれば"V'Day"のお膳立てをしました。そして最後にフェリースが
9回を片付け、これまでレンジャーズに漂っていた不安を払拭させました。
一方で急に安心できなくなったのがジャイアンツの打線です。特にこの日5番を打ったパット・バレルは
ボールがバットに全く当たっていません。2008年のフィリーズ時代に出場したワールドシリーズでも、
バレルは最終戦までほとんど当たりはありませんでした(それでもフィリーズは優勝しましたが)。
そのようなこともあり、バレルは第4戦ではスタメンから外さることが決まりました。1勝の余裕が
あるとはいえ、レンジャーズが本来予想されていた見事な投打のコンビネーションで勝った以上、
早くリーチを仕掛けることで、ジャイアンツはレンジャーズに心理的な圧力を掛けるしかありません。
レンジャーズのロン・ワシントン監督は第3戦の前日に、今の状況について、
It's nice to take a little spotlight away from Dallas Cowboys.
It means we're doing a good thing, because we're (still) playing.
と、同じダラス地域を本拠地に持つ"America's Team"と比較したことを話していました。幸か不幸か、
カウボーイズは今日も負けました。ダラスとフォートワースの人達にとっては、今やレンジャーズが
希望の星です。自らの勝利であと2試合テキサスで試合をできることになりましたが、さらに勝つことで
"good thing"を"better thing"に変えたいと考えていることでしょう。