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Double Loss~Week15 チャージャーズ@コルツ~

2005-12-24 22:26:02 | NFL
Chargers knock off Colts, end chances for perfect season(ESPN)
Chargers successful in taking away Colts' run game(ESPN)
Family has always been bigger for Dungy(ESPN)


ついに今シーズンコルツが負けました。いや、試合内容としたら「完敗」でしょう。それも地元RCAドームで、
オフェンスシリーズのときにわざわざ観客が物音ひとつ気を使うような環境下で負けてしまったのです。

この試合の分かれ道はコルツのオフェンスでした。これまで見られることがあまりなかった、QBペイトン・マニングが
投げ急ぐ、投げ終わるとディフェンスのハードヒットを受けるシーンが数多く見られました。そこにはRBエジェリン・ジェームスの
ランが完全に抑えたからこそ、パスに頼らざるを得ない状況に陥らせたチャージャーズディフェンスの勝利でしょう。
一方のオフェンスも、2ndQの残り8:33から8分18秒という長時間を使ってのドライブに象徴されるように、
ボールコントロールをしっかり行った点も評価に値します。コルツオフェンスは、一発ロングパスであっさりと得点する能力を
持ち合わせていますが、チャージャーズはこの試合に関してそうした勢いを感じ取る前にディフェンスが仕掛けたのが成功しました。

しかし、そのロングドライブに至る直前にコルツが相手ゴール前で行ったこのプレイには首をかしげる人も多いでしょう。

4th and 1 at SD 1 (8:38) P.Manning left end to SD 7 for -6 yards (S.Merriman).

今年に限らず、これまであまり見せたことのないマニング、ゴール前のスクランブルでした。昨年までならば、
ゴール前1ヤードでもパスを投げる場面、今年はジェームスに持たせて獲りに行く場面で、明らかなマニングのランを
4thダウンで選択しました。結果は失敗でしたが、直前にタイムアウトを取らずに選択されたこのプレイコールは一体?
既にプレイオフのホームフィールドアドバンテージを得ているコルツにとっては、プレイオフを睨んだプレイコールだったと
思われます。もうコルツはプレイオフへプレイの質を高めて、かつ主力が怪我をしない試合運びを行っていたのでしょう。
恐らく、プレイオフで同じシチュエーションからはあれと同じプレイまたはあれから発展させたプレイを仕掛ける可能性が
高いと思われます。

この試合で負けたことは、マニングをはじめとして納得いかない部分がかなりあるでしょう。サイドラインではどの選手も
プレイオフで負けたとき、とまではいかなくても、それに近いガッカリ感が見て取れました。しかし、既にAFC1位を決めている
コルツはある意味パーフェクトシーズン達成という不要な注目を浴びる必要から解き放たれ、スーパー制覇へ照準を合せる
転換点と切り替えるべきでしょう。実際、そうすべきです。いや、そうすべきでした。

しかし、そうした中でコルツのトニー・ダンジーHCの長男が自殺をしたという事件が起こりました。家族とのつながりを殊更
大事にているダンジーにとってのショックはあまりにも大きいものであり、家族同然のつながりがあったというコルツの
主力選手たちにとってもショックが伝染しているようです。2つの"loss"。ひとつはいっそのこと気分転換とすべきlossかも
しれませんが、もうひとつのlossは、特にダンジーにとっては、乗り越えなければならない大きなlossとなりそうです。


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