[ハロー短評]周回遅れの卒業/オーディション雑感

今年に入ってから、というより正確には去年の12月頃から、モーニング娘。への興味はすっかり
なくなってしまいました。要因はいろいろありますが、ここでは特に話すことはしません。しかし、
そうした自分にとっても、えりりんとジュンジュン、リンリンの卒業には思うところはあります。
やはり、すごく応援してた娘。のメンバーが去ってしまうのは多少なりとも寂しいものがあります。

そのことについては別枠で語ることとして、今回はその卒業と関係もある第9期のオーディションに
ついて思ったことを記しておきます。

[遅すぎたオーディションの開催]
それまではメンバーの卒業と加入を売りにしていた娘。が、一昨年や去年あたりには一転して、
メンバーの変化がないことを売りにしようとしていました。ツアーのMCや「かしまし」の歌詞でも、
そのあたりを強調していましたが、残念ながらそれは全く売りになりませんでした。それどころか、
メンバーの入れ替わりがないことにより、いつの間にか空気が淀んでしまいました。6月の舞台で、
れいなちゃんがリハーサル期間中にその仕事に対して不満とも受け取れる内容をブログに書き、
すぐに削除された事件がありましたが、メンバーのやる気自体にも淀みが生まれていたようです。

さらに悪いことに、昨年の秋ツアーで2年半ぶりに卒業するメンバーが出ることになりましたが、
それが小春ちゃんでした。ひとりでその場の空気を明るくすることができる小春ちゃんは、年齢的にも、
そのキャラクター的にも、最も卒業をさせるべきではなかったメンバーのはずです。百歩譲って、
小春ちゃんを卒業させるのをよしと考えても、それを補えるほどの新しい子を予め入れておくべき、
もしくは小春ちゃんと入れ替わりで、新しい空気を届けてくれる子を入れておくべきだったと思います。
小春ちゃんが抜けて以後、娘。からは明るさがなくなり、一方でプラスになったものはモチベーションの
低下でした。

今回、3人抜けて現有勢力が5人となる娘。になるという消極的な理由によりオーディションの開催に
至ったと考えられます。正直なところ、誰が卒業するにしろ、オーディションを行うには1年遅かったと
言わざるをえないです。同時に、ここまで切羽詰った状態の開催である以上、それなりの子を加入
させないといけないでしょう。

ここのところ、ハローが打ち出すことは何もかもが最低1年遅れに感じられる、1年早くやっていれば
もっとおもしろかったのに、とことが多いのですが（今年に入っての相次ぐブログの開始はその最たる例）、
今回のオーディションもそのリストに加わりました。

[オーディションとベリキュへの影響]
今回の3人の卒業とオーディションに関して、ベリキュ界隈では総じて冷めた感想を持っています。
自分もどちらかというとベリキュ側からハローを見るようになり、今回の卒業の冷め具合を実感しています。
かれらにとっては、Berryzや℃-uteがいちばんであり、娘。はハローの中の旗艦船だと認めながらも、
一方で必ずしもトップではないどころか、まだトップに居座るのかという印象をすら持つ人もいるようです。

しかし、今回娘。がオーディションを行うことにより、ベリキュへの気配りの配分が減るのが怖いのです。
真野ちゃんは外の仕事もたくさん受けているし、スマイレージはデビュー年ということでさまざまな形で
推されています。そして娘。がその伝統である卒業とオーディションを切り出したことで、ベリキュの2組が
注目度の点で埋没してしまうのではないかと危惧しています。

一番最悪なシナリオは、スタッフがオーディションに奔走せざるを得なくなり、一方でベリキュへの対応が
疎かになることで、ベリキュへ中途半端な曲が提供される、もしくはベリキュが全く推されなくなることです。
そうなれば娘。に新メンバーが入り、ベリキュ界隈から人が去るという結果になりかねません。だからといって
どちらも同じ力配分でやるとなれば、二兎を追うものは一兎をも得ず、中途半端な新メンバーと中途半端な
ベリキュができあがってしまう可能性すら出ます。

ここはいっそのこと、つんくさんをはじめとしたスタッフは、オーディションと第9期のメンバーが助走を始める
春ツアーの最後ぐらいまでは、娘。を完全メインに仕事をしてもらい、ベリキュへは思い切って別の人に
委ねてしまうのがいいように感じます。それだけの姿勢を示して、娘。を新しくするのだという意気込みを
見せてもらいたいし、ベリキュへも何らかの刺激を与える時期にすべきだと思うのです。

今回の娘。オーディションは、ハローそのものの存続が掛かっているはずですが、はたして・・・