電鉄株にも景気悪化の波、ディフェンシブ株から脱落も(トムソンロイター) - goo ニュース
まだリーマンショックの第一波が残っていた昨年10月、NYダウでアムトラックなフェデックスなどの
運輸株が大きく売られる日がありました。そのときCNNでは、「これらの銘柄ももはや景気敏感株として
捉えられている」と報道しました。
アメリカより旅客輸送の要素が強い日本の鉄道会社も、かつてはディフェンシブ銘柄として不況時や
円高の際には、薬品株や食品株などと同じように買われました。しかし、アメリカから遅れること
5ヶ月ほどで、鉄道株も景気敏感株になったといわざるを得ないでしょう。
もちろん誰も電車に乗ることがなくなったわけではありませんし、朝になればやっぱり通勤ラッシュに
揉まれます。しかし、JR3社や観光地向けへ路線を延ばす会社のように、長距離での利用が減りつつある
ことがここにきて言われています。少し前、日本経済新聞の小さい記事でも、新幹線が平日昼間でも、
例年以上にガラガラなのがアナリストの目に映り、不況の波がここまで来ている、というものがありました。
通勤や通学での需要はある程度計算できるのでしょうが、春になれば、定期券を割引率の高い長期の
ものへ切り替えることで、電鉄会社への見入りが減るという見方もあるようです。
また、この記事にはありませんが、日本の鉄道会社は都心部の開発などによる不動産収入も重要さを
増していますが、こちらも不動産市況の低迷を受けていますので、鉄道収入での低下と共に頭が痛い
問題となるでしょう。
しかも、これは致し方ないことなのですが、鉄道会社は安全への投資を怠ることができません。そのことは
4年前の脱線事故でも明らかになったことですが、お金がないからといって、安全を疎かにしてしまうと、
事故が起こった後の信頼回復や裁判費用などがかさみます。
そこに来て、何とか補正予算が国会を通過し、ETC搭載の自動車は高速道路を1,000円で通ることが
できることになりました。これにより、ただでさえ長距離旅客輸送の低迷にあえいでいるJR3社は、
思いっきり打撃を受けることになりかねません。大手の電鉄会社は「鉄冷え」を迎えそうです。
まだリーマンショックの第一波が残っていた昨年10月、NYダウでアムトラックなフェデックスなどの
運輸株が大きく売られる日がありました。そのときCNNでは、「これらの銘柄ももはや景気敏感株として
捉えられている」と報道しました。
アメリカより旅客輸送の要素が強い日本の鉄道会社も、かつてはディフェンシブ銘柄として不況時や
円高の際には、薬品株や食品株などと同じように買われました。しかし、アメリカから遅れること
5ヶ月ほどで、鉄道株も景気敏感株になったといわざるを得ないでしょう。
もちろん誰も電車に乗ることがなくなったわけではありませんし、朝になればやっぱり通勤ラッシュに
揉まれます。しかし、JR3社や観光地向けへ路線を延ばす会社のように、長距離での利用が減りつつある
ことがここにきて言われています。少し前、日本経済新聞の小さい記事でも、新幹線が平日昼間でも、
例年以上にガラガラなのがアナリストの目に映り、不況の波がここまで来ている、というものがありました。
通勤や通学での需要はある程度計算できるのでしょうが、春になれば、定期券を割引率の高い長期の
ものへ切り替えることで、電鉄会社への見入りが減るという見方もあるようです。
また、この記事にはありませんが、日本の鉄道会社は都心部の開発などによる不動産収入も重要さを
増していますが、こちらも不動産市況の低迷を受けていますので、鉄道収入での低下と共に頭が痛い
問題となるでしょう。
しかも、これは致し方ないことなのですが、鉄道会社は安全への投資を怠ることができません。そのことは
4年前の脱線事故でも明らかになったことですが、お金がないからといって、安全を疎かにしてしまうと、
事故が起こった後の信頼回復や裁判費用などがかさみます。
そこに来て、何とか補正予算が国会を通過し、ETC搭載の自動車は高速道路を1,000円で通ることが
できることになりました。これにより、ただでさえ長距離旅客輸送の低迷にあえいでいるJR3社は、
思いっきり打撃を受けることになりかねません。大手の電鉄会社は「鉄冷え」を迎えそうです。
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