需給の楽観論後退、海外勢の売りで8000円割れ(トムソンロイター 09/1/14) - goo ニュース
09年資産運用:株投資の好機、インフレ想定で=さわかみ投信(トムソンロイター)
一般的なニュースでは、平均株価が3日連続して上がってもネタにはならないようです。今年の大発会から
7日まで、平均株価はオバマ政権の景気刺激策を期待し、3日連続高を演じました。これは昨年末から数えると、
実に7営業日連続高でもありました。過去の経験則では、年初から3日間連騰した場合、年間の平均株価は
「勝ち越し」、つまり、年初より年末の方が平均株価が高くなる確率が非常に高いのだそうです。残念ながら、
こういうデータは一般的なニュースでは紹介されません。
年末からの連騰の最終日で、アナリストも動き出した7日に、自分はちょうど風邪のため家で寝込んでいました。
自分の健康状態が不調な一方、MXテレビで放送されている東京市場の中継番組では、株価の上昇に伴い、
景気のいい話がどんどん出ていました。例えば、大和総研のレポートによれば、今年中に平均株価は、
11,500円を目指す動きとなる、のだそうです(昨年の今頃を考えれば11,500円が夢の数字だというのは
あまりにも奇妙なことですが)。また、野村総研のレポートでは、特にネット関連株の目標価格を今の倍以上と
している銘柄が数多くありました。
しかしその日以降、14日までは軟調な相場が続きました。15日の平均株価は上昇しましたが、先に出した
ような景気のよい動きからは程遠い模様です。それはなぜか?平均株価が連騰していたときには、
外国人の取引がクリスマス休暇などで大きく減少していたため、その間隙を縫って、国内筋の買いが
目立ったのだといわれています。国内のアナリストたちが動き始めたのと同時に、外国人の投資家も
動き始めると、彼らは売りシグナルを出しまくったため、平均株価の頭は抑えられている、との見方が
なされています。
散々なる2008年から解き放たれ、楽観ムードで始まった2009年相場でした。しかし残念なことに、
2009年相場も昨年後半と何も変わらない状況だと言えるでしょう。でも今の相場は、週刊誌が無駄に
騒ぎ立てるような「平均株価6,000円」まで下げるほど、負の力が強いしているようにも思えずません。
ある程度の景気悪化が織り込まれ、ある程度安くなれば、買いに出る機関投資家があるからです
(キーワードは「ある程度」です)。だからといって、大和総研のレポートが言うように、11,500円を
積極的に目指す動きでもありません。ロイターの記事にもあるように、
株価の底割れはないだろう。景気の悪化は確かだが、対策も打たれ始めている。
時間はかかるとしても、景気が回復しないわけではない。日経平均はレンジ内で
推移するとみている
との見方がもっともらしいでしょう。
一方、短期的には暗いニュースが見込まれる中、長期的視点に立てば、やはり今が買い場なのでしょうか。
いつまでの今の状況が続くわけではないので、今が「何が何でも株を買っておかなければならない」時期だと
言えると思います。というより、この見方を楽観とするならば、これくらいの考えを持っていなければ、
今の時代に相場と自分を対峙していられないのもまた本音です。これから株を買いたいという人たちに
とってみれば前向きになれると思いますが、(自分も含め)保有株の含み損を抱えている人にとってみれば、
「我慢」「塩漬け」の日々がまだまだ続くのです。
株を持っている人は、現在はそうしたくなくても、基本的には毎日保有株の株価に一喜一憂している人が
多いと思います。今年はしばらくの間、楽観も悲観もしない狭苦しい相場が続くことでしょう。
09年資産運用:株投資の好機、インフレ想定で=さわかみ投信(トムソンロイター)
一般的なニュースでは、平均株価が3日連続して上がってもネタにはならないようです。今年の大発会から
7日まで、平均株価はオバマ政権の景気刺激策を期待し、3日連続高を演じました。これは昨年末から数えると、
実に7営業日連続高でもありました。過去の経験則では、年初から3日間連騰した場合、年間の平均株価は
「勝ち越し」、つまり、年初より年末の方が平均株価が高くなる確率が非常に高いのだそうです。残念ながら、
こういうデータは一般的なニュースでは紹介されません。
年末からの連騰の最終日で、アナリストも動き出した7日に、自分はちょうど風邪のため家で寝込んでいました。
自分の健康状態が不調な一方、MXテレビで放送されている東京市場の中継番組では、株価の上昇に伴い、
景気のいい話がどんどん出ていました。例えば、大和総研のレポートによれば、今年中に平均株価は、
11,500円を目指す動きとなる、のだそうです(昨年の今頃を考えれば11,500円が夢の数字だというのは
あまりにも奇妙なことですが)。また、野村総研のレポートでは、特にネット関連株の目標価格を今の倍以上と
している銘柄が数多くありました。
しかしその日以降、14日までは軟調な相場が続きました。15日の平均株価は上昇しましたが、先に出した
ような景気のよい動きからは程遠い模様です。それはなぜか?平均株価が連騰していたときには、
外国人の取引がクリスマス休暇などで大きく減少していたため、その間隙を縫って、国内筋の買いが
目立ったのだといわれています。国内のアナリストたちが動き始めたのと同時に、外国人の投資家も
動き始めると、彼らは売りシグナルを出しまくったため、平均株価の頭は抑えられている、との見方が
なされています。
散々なる2008年から解き放たれ、楽観ムードで始まった2009年相場でした。しかし残念なことに、
2009年相場も昨年後半と何も変わらない状況だと言えるでしょう。でも今の相場は、週刊誌が無駄に
騒ぎ立てるような「平均株価6,000円」まで下げるほど、負の力が強いしているようにも思えずません。
ある程度の景気悪化が織り込まれ、ある程度安くなれば、買いに出る機関投資家があるからです
(キーワードは「ある程度」です)。だからといって、大和総研のレポートが言うように、11,500円を
積極的に目指す動きでもありません。ロイターの記事にもあるように、
株価の底割れはないだろう。景気の悪化は確かだが、対策も打たれ始めている。
時間はかかるとしても、景気が回復しないわけではない。日経平均はレンジ内で
推移するとみている
との見方がもっともらしいでしょう。
一方、短期的には暗いニュースが見込まれる中、長期的視点に立てば、やはり今が買い場なのでしょうか。
いつまでの今の状況が続くわけではないので、今が「何が何でも株を買っておかなければならない」時期だと
言えると思います。というより、この見方を楽観とするならば、これくらいの考えを持っていなければ、
今の時代に相場と自分を対峙していられないのもまた本音です。これから株を買いたいという人たちに
とってみれば前向きになれると思いますが、(自分も含め)保有株の含み損を抱えている人にとってみれば、
「我慢」「塩漬け」の日々がまだまだ続くのです。
株を持っている人は、現在はそうしたくなくても、基本的には毎日保有株の株価に一喜一憂している人が
多いと思います。今年はしばらくの間、楽観も悲観もしない狭苦しい相場が続くことでしょう。