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スマトラ島沖地震と日本

2004-12-28 17:17:46 | トラベル
多くの方がご存知のとおり、スマトラ島沖でマグニチュード9.0という歴史的に見ても
比較にならないほどの大地震とそれに続く大津波が発生し、タイのリゾート地からスリランカ、モルディブ、
遠くはケニアやソマリアまでが大きな被害を受けています。

この地震と津波で注目すべき点として、一大観光地が一瞬にして廃墟となり、観光客が路頭に迷う姿、
そして観光客が被害にあって中には死亡するというところです。恐らく地震というもの自体
あまり知らないヨーロッパからの観光客にとっては、高い波が来たと海を眺めていたところに、
突然の津波が襲ってきた感じではないでしょうか(実際に津波警報のシステムも乏しい状態)。

そこでまた1つ課題が発生してしまいました。通常の都市防災はそこに住み働いている一般市民を
対象にしたものがほとんどですし、実際にどの自治体もその点を重視した防災計画を練っているものと思われます。
しかし、もし東京や京都で大地震が起こったとして、そこにたまたまいた観光客はどのように対処すれば
いいのかという問題が出てきます。特に、幸か不幸か日本に来る外国人観光客というのはそれほど多くないのですが、
その外国人観光客がそうした災害に見舞われた場合にはどうすればよいかという点まで計画を持っている自治体は、
京都のような観光地であっても備えていないかと思われます。

政府は観光立国を目指していろいろな政策を遂行していこうとしていますが、外国人観光客を呼ぶだけでなく、
呼んでから帰るまでの安全までを網羅した計画を練る必要があります。奇しくも、来年万博がある
長久手から瀬戸にかけてのメイン会場は、活断層の上であることがこの程判明しました。
かなりの建設が進んでしまった今となっては、「自然の叡智」ではなく「自然の脅威」が
メインテーマにならないように祈るほかありませんが。

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