毎日絵日記【但し、飲酒日はこの限りではない】

スイカを見ると思い出す

夏になってスイカを見ると思い出すのは
若かった両親の話。

高校の同級生だった両親ですが
父は東京
母は横浜に住んでおり

母に想いを寄せていた父は

夏休みに
家の近所の八百屋さんでスイカを買って
母の家に持って行ったそうです。



あら、かとう君!
遠くから重たいものを!

と迎えてくれたのは
母のお母さん(私の祖母)で

あの子、まだ帰ってないのよ。
ちょっと待っててね。



居間に通され
母を待つこと小一時間。

待ちに待った母は
玄関先で靴を脱ぎながら一言。

『何しに来たの?』



スイカを食べながら父がしてくれる
暑かった夏の
重たいスイカと冷たい母の話。
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