波動コミュニケーション研究所 第4回研究談話会
コミュニケーションエイド研究の幕開け
-音バリアフリー化の課題の克服を目指して- 2012.7.6
主催:早稲田大学 IT研究機構 波動コミュニケーション研究所
協賛:日本音響学会
日時:2012年7月6日(金) 13:00~17:00
場所:早稲田大学 西早稲田(旧称;大久保)キャンパス 55号館N棟1階 大会議室
http://www.sci.waseda.ac.jp/campus/index.html
主旨:昨年12月17日に開かれた研究談話会「音バリアフリー化の現状と課題-聞こえ支援を中心にして-」では音バリアフリー化に関する様々な取り組みを紹介するとともに、
難聴者、機器メーカそれぞれの立場からの発表と多くの参加者により熱心な討議が行われた。
今回はこれを受けて今後の具体的な活動方向を議論する。
プログラム
司会:小野 隆彦(早稲田大学波動コミュニケーション研究所客員教授)
13:00-13:10 挨拶
山 芳男(早稲田大学教授・波動コミュニケーション研究所所長)
13:10-13:40 基調講演 補聴システム研究の向かうべき方向
上羽 貞行(東京工業大学名誉教授・早稲田大学客員教授),
三好 和宏(めだかの学校校長)
13:40-14:10 コミュニケーションエイドをどう実現するか
白井 克彦(放送大学学園理事長・早稲田大学名誉教授),
廣瀬 禎彦(121works代表)
14:10-14:40 聴覚障害者むけ機器のあるべき姿
斎藤 勝(東京信友社長),他
-休憩10分-
14:50-15:10 アンドロイドスマートホンにできること
黒田 淳(NECカシオモバイルコミュニケーションズ)
15:10-15:30 補聴器を助ける社会システムの実現
中村 健太郎(東京工業大学教授)
15:30-15:50 日本学術振興会科学研究費助成事業(若手研究(A))
“歯を介した骨導音に着目したコミュニケーションエイド”について
村松 未輝雄(早稲田大学大学院基幹理工学研究科修士課程),
及川 靖広(早稲田大学教授)
-休憩10分-
16:00-17:00 ディスカッション:これからの音バリアフリー(司会:山 芳男)
お問い合せ先:早稲田大学理工学術院総合研究所理工学研究所音響研究室内
波動コミュニケーション研究所 山 芳男
電話:03-3200-2046 URL:http://ss.acoust.rise.waseda.ac.jp/
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以下の記録は、上記のプログラムの中の「補聴器を助ける社会システムの実現」講演者・東工大の中村教授と主催者・早稲田大学 IT研究機構 波動コミュニケーション研究所の許可を得て録音から文字起こしし、ご本人に訂正確認して頂いた記録です。
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補聴器を助ける社会システムの実現
中村健太郎(東京工業大学教授)
皆さん、こんにちは。東京工業大学の中村と申します。お願い致します。
本日は「補聴器を助ける社会システムの実現」という題を頂きました。
これでお話をさせて頂きます。
「社会システムの実現」というのはちょっと話が大きすぎて辛いところがあるのですが、
まあ補聴器を使っている方に如何にしていい信号を届けるかということに関して少しお話をしたいと思います。
補聴器に直接信号を届けるということと、それからそういう技術をどうやって皆さんが
使えるようにしたらいいか?ということをお話させて頂ければというふうに思います。
これはあの、今日何度かお話が出てまいりましたが、難聴ということで言うと36万人という数字がよくいろいろなところで出るところです。
補聴器を使っている方というのは、90万人だそうです。
それで人口比5%という数え方をしますと、600万人ですが、日本はご承知のように高齢化が進んでおりますので、
1000万人聞こえに困っている方がいるといっても間違っていないだろう。
いう風に考えておりまして、これはですから大変な人数になるわけですね。
それで聞こえに関する情報の保障という事が大事な事になって来ているわけです。
何度もお話が出て来ていますが、補聴器は今は、デジタル補聴器でさまざまな高度な信号処理技術をやっております。
本当にこれは技術の粋なんですね、すごく素晴らしいものではあるのですが、
但し皆さんが使っているメガネのような気軽に使える感じにはまだ残念ながらなっていなくて、一対一で近距離で握手のできる距離という風におっしゃっていましけれども、
その位ですと比較的いいんですが、例えば大きな人数で会議をしたり、或いはこういう講演会の時ですとか、あと病院の待合室で待っていて呼び出された時、聞こえるんですか?とか、駅なんかで窓口で聞こえますか?とかそういうことになると、
これはなかなか難しい状況が出て参ります。
それであの、補聴器という、ある意味今の補聴器は特殊な機器になっておりますが、
一方で今日、携帯電話とか、スマートフォンのお話がありましたけれども、
色々なデジタルの機器が出てきているわけですね。便利になっているんですが、
こういう一般のデジタルの機器と補聴器が如何に仲良くできるかなということに、
どちらかと言うとはじめから興味を持っているわけですね。
あの、補聴器とこういう世の中にある音を出すものが皆うまく繋がってくれると非常に良いと思います。
それから健聴者に比べますと、耳に不自由がある方が1000万人とは言いましたが、
健聴者の数に比べれば断然少ないわけで、多くのシチュエーションというのは、
多くの健聴者の中に難聴の方が何人か混ざっているという状態で、
それで円滑な会議をしたいわけですね。
ですから会議が始めはうまく行っていても、白熱して来ると難聴の人が居ることを忘れてしまいますし、講演していても、始めは丁寧にしゃべってるつもりがついつい忘れてしまいます。
(横を向いてみせて、マイクの音が小さくなる) ちょっとこうなると聞こえないとかですね。
非常に難しい問題があって、それを最後まで円滑に出来る、というふうにはなかなか難しいところがあると思います。
で、なんで補聴器だけだとうまく行かないのかと言いますと、音が出てですね。
ここの補聴器のところで音を取るわけですけれども、直接来る音がありますけど、
これは遠くなると弱くなります。
あとどうしても壁があると壁で跳ね返って、所謂、反響をしたりですね。
それから当然、雑音があったりしてそれで難しくなるというわけです。
これはあの、良い例かどうかわかりませんけども、どうして音がややこしいのか、
というのをお見せします。
今ですね。ここの赤いところが・・・。音が、こっから音が出ます。
こっから音が今、「ピッ」っという音がですね、
短い時間出た時にこれがどういう風に伝わって行くか?ですね。
はい、ここに床がありまして。これは壁です。塀があると思って下さい。
で、これなんか、こんな風にしてですね。
赤いとことか青いとこは音が強いとこなんですが。凄く強くなったり弱くなったりするところが
強いところができたり、弱いところができたりというところがですね。
すごく複雑に強くなったり弱くなったりするわけですね。
これすごく単純な状態なんですけれども、実際しゃべっている時とか、実際の部屋はもっと複雑ですので、
先ほどから空気の震えが伝わっていく複雑さがこういう所にあります。
なので、補聴器から音を取るのは難しくて、耳の所で音を取ろうとすると、
なかなか難しいので、解決方法としましては、しゃべっている人のすぐそばで音を取って、それを不要な音が入る余地の無い電気の信号で直接補聴器に届ける方法が一番いいわけです。
それの方法に例えば磁界を使います、ヒアリングループですね、磁気ループとか、
あとFMの電波なんかを使う方法、それから赤外線ですね。そういうような色々な方法がもう既に存在するわけです。
で、これは一番初めはヒアリングループで、これはもう古い技術だと思いますけれども、
もう20年以上使われてるシステムで、しゃべった声を、
スピーカーに出す代わりにループの線に出しまして、
その線から音声の信号を磁界として出すという方法。
これは『T』に切り替える補聴器があれば聞くことが出来ます。
あと今、良く使われるのがFMがあるかと思います。
FMはラジオと同じFMの電波で、
少し前にチャンネル数が増えましたので使い勝手は良くなったということですが、
これはFMの受信機を補聴器にカチッとこう繋げることによって、
例えば先生のしゃべった声が
電波で飛んで行ってこのFMで受信できる。言うようなものです。
あとそれから、ワイヤレスマイクは電波かもしれませんが、
最近、ワイヤレスマイクも赤外線がありますけど、赤外線、テレビのリモコンと同じですが、赤外線で音声を飛ばすというものも売られております。
ヒアリングループはそういう中で最も古くて、学校で、高校や中学で習うような知識でわかるものなので、非常に簡単でいいんですけれども、先ほども言いましたけど、電気を流すと磁界ができまして、その線の中では、磁界には向きがあるというのもまたこれ難しい話、っていうか、困ったことなんですけれども、地面に垂直方向に磁界が出来ます。
なので、普通イヤホンのピックアップコイルは垂直な磁界を取るようになっていますので、
挨拶して前を向いたりすると聞こえないとかですね。
いうようなことが起きたりするわけですけども、兎に角、こういうものがヒアリンループで、色んな音を集めてアンプから線に出せば中に居る人には聞こえると、いうものです。
さて、あとはですね。届ける方法にはまあこういう古い方法の他にも新しい技術も当然あるわけです。
これは、例えば2.4ギガヘルツという電波を使ったデジタル無線が比較的気楽に使えるようになって参りまして、これは始め、三好さんから紹介がありました、三洋電機が作ったワイヤレスマイクです。
残念ながらもう生産中止になってしまいましたけど・・・。
あとですね、最近ですと。テレビの音を聞くためにですね。
アルファという会社がサウンドスキップという商品名で非常に安い値段で出しているものがあります。
これは一対一なんですが、あれは受信機が沢山あっても大丈夫なものなんです。
こんなものも作られています。
あとこれは二年位前に早稲田大学と協力させて頂いて、色々設計等して頂いて
多人数で会話が出来るような無線の装置を作ったりしている、そういう技術があります。
あとですね。最近、これから使えそうな技術、どういうものがあるのかっていうのを見てみますと・・・。
今年の3月に規格が出来たそうなんですが、人間の身体のそばだけなんですけども
通信をする新しい規格が、これ、『バン(BAN)』っていう人体通信とか、人体周辺通信とか言うんですけども、そういうのが出て来て、これは元々、健康管理のために色んなセンサーに使うということなんですが、その規格の中に補聴器も入っているという風に聞いていまして、
その辺これからどういう風に展開して行くのかなと言う風にちょっと興味を持っているところです。
まあ、そういうようなことで、新しい技術は先程NECの方からもお話がありましたけれども、どんどん使えそうな技術が沢山出て参りまして、そういった中で最近は補聴器があって、リモコンがついているという補聴器が多いと思いますけれども、
そのリモコンの役割をスマートフォンが出来るんじゃないかなと言う風に考えています。
で、補聴器は高出力の無線イヤホン。
かなり出力を出さなくてはいけませんし、本人に合ったものを使いたい。
で、スマートフォンと補聴器の間はまあ、ループがいいのか、電波がいいのかわかりませんが、何かで繋いで頂いて、スマートフォンがあらゆるものに繋がって欲しいな、と言う風に思っております。
そういう仕組みになって来るといいという風に思っています。
それで、ここで話がちょっと飛ぶんですけれども、
例えばループの様なああいう補聴器に信号を届ける仕組みを、色々な所に、
今日も臨時でループを敷いて頂いているわけですけれども、
元々教室に入っていればいいわけですね。
そういうことを法律とか条例でっていうことですと、例えばいくつかの地方自治体にあります、東京都ですと、福祉のまちづくり条例という所に集団補聴設備と言いますが、こういうのを入れなさいということが入っております。
あと、そういうこととは別に、いくつか地方で頑張っている例としては、長野県の飯山市ですが、そこは丁度私ども大学の卒業生が市長さんをしているもので、そこは磁気ループを積極的に使おうということを始めてます。
河口湖町、富士山の麓ですが、そこは「バリアフリー観光で町おこし」、ということで、
ループですとかそういうことをやって行こうという風に積極的にやられています。
円形ホール、山先生が設計されたんですね。音響設計。
ここでジャズフェスティバルを2-3年前からやっておりまして、
ここにループで音を聞いて頂いていくということをしています。
これはJTBさんにも協力して頂いているということを観光課の方がおっしゃっていました。
このポスターはたぶん、そういうことが入っているんじゃないかなぁと思います。
あとですね。外国を見てみますと、特にイギリス、今年、オリンピックがありますけれども、ループを沢山入れておりまして、入れなくていけないことになっているそうで、空港の待合室ですとか、後はあの、タクシーの車内にも、運転手さんのしゃべってる声が入るようになっています。
下はですね。オーストラリアですけれども、駅のフォームですとか電車の中等にループの音が出るようになっています。
あとは、今、北欧なんかも結構普及しているそうですけれども、他の国ということでは米国が結構盛んに進めております。
米国は、このマイヤーズ先生という先生がご自身も補聴器をされているんですけれども、中心となって、活動しています。
最近、ニューヨークに次々に色んな所に入っておりまして。
「Let's loop America」とか何とか言ってうまいこと言ってやってます。
ニューヨークの地下鉄の窓口に入れたということで、ニューヨークタイムズなんかでも報道されているようなんですね。
で、これはニューヨークの移民の博物館ですとか、まあ、空港ですとか、
それからこれは、有名なハンバーグ屋さんらしいんですが、シェイクシャックと言う所にも窓口にループを入れて、そういうことで、元々ですね。マイクロフォンで喋る仕組みがある所だとループを入れやすいので、そういう所に入って来ているようです。
もう一つは、ニューヨークの新しいタクシーで、これは日産が落札して良かったなぁということですが、この日産のタクシーにも、ニューヨークのタクシーはループを入れることになったそうです。
日産が落札したということ、日本で報道された時には、この話は全く。
USBで充電できるとか、そういう話は出たんですけども、ループが入ることになったそうです。
この辺の仕掛けを、日本側は殆ど掌握してなかったようですが、現地のそういうループの活動をしている人たちが働きかけたりして、もう何年か前から前のタクシーで実証試験をしていたようです。
さて日本、「Jループ」と書きましたが。たぶん千数百台は入っているではないでしょうかと。ということで。
これ、日本でいくつかループを作っている会社、いくつかあると思いますけれども、
ソナールさんという会社に聞いたところ、千台位は入れてますよ。ということでしたが・・。
まあ海外でも同じ問題があるんですが、稼働率が低いとか、メンテナンスの問題というのがございます。
で、ソナールさんのホームページに行くと、納入リストがあるので、今日は東京ですので、東京の部分だけを切り取って参りました。
これはですね。結構色々入っているんですね。
これはだいたい、こういう生涯学習センターとか、文化センターみたいな所ですが、色々入っております。
このそばの、たぶん、東京都心身障害者福祉センターというのは、これ、そばじゃないかなと思いますね。
(ここの)向かいですね。
あと、メルパルク東京 スカラ座ですとか、テアトル蒲田とかですね、結構入っています。
あとは東京スタジアム、味の素スタジアムにも最近入ったと聞いています。あと、教会に入っていますね。
これはアメリカも教会を中心に結構進めているということなんです。
あとですね、リハビリテーションセンターとか。国会図書館は21台も入れたみたいですけど、どの位使われているんでしょうか。
あとはですね。これは裁判員制度があったものですから、裁判所には相当全国に入れた、という風に伺っています。
あとは先程もお話がありましたけども、羽田の国際空港カウンターですね。そういう所に入っています。
案外、老人福祉施設には入れてないということですね。
ということで、こういうことを進めて行くのに何処にお願いすればいいのかとか、何処に働きかければいいのか?という事を考えると、全くきっかけは無いのですが、
これは、国の戦略を考えているところは何処か?と言えば、戦略室というのが出来たそうで、そこのホームページを見に行くと、「頑張る事は7つだ」という風に言っておりまして、
この項目の何処に入るのかな?という風に考えますと、ライフ・イノベーションというのをひとつ挙げていますので、これまぁ医療がここにひとつちょっと入って来ますけれども、その辺に、入るのかなぁとか。
あと地域ということではここに入るのかなぁ、当然科学の技術ですので、何処にどういう風にお願いすればいいのでしょうか?
ということなんです。このライフ・ノベーションということに関しては、凄くお金が大きく想定しておりますし、この言葉を使ってますのでこれが一部なんだということを言うと、「あっそれは大事な事ですね」と言って頂ける可能性があります。
それでこの戦略室の中で、色々な省庁がそれに合わせて色々なことを考えて、
当然、厚労省もあるわけですが、たまたま経産大臣が出した費用といのうを見てみますと、ヘルスケア産業ですとか、まあなんとなく入りそうなところがあります。
まあ、どの辺にどう入れて頂ければいいのかなぁという気がいたします。
ということなんですが、非常に簡単に説明しましたが、まずループに関しましては、
海外ではかなり入っている所があって、これから入れる所も、アメリカなんかは頑張っているそうなんですね。
で、これはあまりループっていうのは知られていないところが問題ですので、メーカーさんですとか、
販売店ですとか、まああの、耳鼻科のお医者さんにループの説明を是非して下さいと、
いうことを国際的なループの団体なんかも言っています。
あと、公共の場所に出来るだけ入れて頂けるといいんですが、
何処に入っているかがわからないのでループのマップのよう物がどうしても必要でしょうということと、入っているんですけども、
「入っていましたっけ?」というような事になってるので、そういう休眠ループの取り寄せ、ということが必要だと思います。
あとですね。磁気ループは一応、国際規格のIECというところの『601184』っていうんですかね。
これは補聴器の規格だと思うのですが、その中の磁気ループの規格に入っております。
これは2006年に改定されまして、強度ですとか、周波数特性ですとか、周囲の磁気ノイズとの比ですとか、
何ていうか、メンテナンスの仕方とか、調整の仕方まで、事細かに書いた規格が一応ございまして、これに本来は準拠とすべきものかなぁ。いうもので右上にありますマーク
もIECのこの規格の中に書かれております。残念ながら日本ではまだあまりこのマーク、使われておりません。
先日、ちょっとその辺の事情を、当時こういうマークを決める時に関わった方にお話を聞いたんですが、ちょっと歴史的経緯があって日本ではちょっと普及が遅れているようなところがございます。
まあ、ということで、先程もありましたけれども、補聴器は補聴器なんですが、
出来るだけ汎用技術を使って、汎用ということでは、皆さんの周りに必ずあるスマートフォンをうまく使うようなことをしながら出来て行くといいなぁと思います。
後はですね、聞く方が頑張って色々な工夫をすれば何とか取れるようにということで、
音を出す方が必ず電気信号でも出して頂きたいなぁという風に思います。
これは磁界で出して頂いてもいいですし、これは磁気ループですけれども、電波でも光でもということです。例えばスピーカーが鳴っていたら、必ず何かそこから出して、そこ見れば、というか、そこを狙えば信号を取れるというようなことがあるかと思います。
後は、法律とか規制で決めるということも当然あるでしょうが、こういうことで、なんか凄い、楽しい技術を作って行って、皆が使えるようにするということが大事かなぁと思います。
そのためにはやはり、難聴者のためするような事を言うとなかなか難しいところがあるので、健聴者も一緒に楽しめるようなサービスですとか、これによって凄い商売になるからいいなぁ、面白いサービスができるならいいなぁということ、そういうことを色々ある今進んで来た技術を組み合わせるようにしてなんかすれば宜しいじゃないかなと思います。
以上です。どうも有難うございます。
コミュニケーションエイド研究の幕開け
-音バリアフリー化の課題の克服を目指して- 2012.7.6
主催:早稲田大学 IT研究機構 波動コミュニケーション研究所
協賛:日本音響学会
日時:2012年7月6日(金) 13:00~17:00
場所:早稲田大学 西早稲田(旧称;大久保)キャンパス 55号館N棟1階 大会議室
http://www.sci.waseda.ac.jp/campus/index.html
主旨:昨年12月17日に開かれた研究談話会「音バリアフリー化の現状と課題-聞こえ支援を中心にして-」では音バリアフリー化に関する様々な取り組みを紹介するとともに、
難聴者、機器メーカそれぞれの立場からの発表と多くの参加者により熱心な討議が行われた。
今回はこれを受けて今後の具体的な活動方向を議論する。
プログラム
司会:小野 隆彦(早稲田大学波動コミュニケーション研究所客員教授)
13:00-13:10 挨拶
山 芳男(早稲田大学教授・波動コミュニケーション研究所所長)
13:10-13:40 基調講演 補聴システム研究の向かうべき方向
上羽 貞行(東京工業大学名誉教授・早稲田大学客員教授),
三好 和宏(めだかの学校校長)
13:40-14:10 コミュニケーションエイドをどう実現するか
白井 克彦(放送大学学園理事長・早稲田大学名誉教授),
廣瀬 禎彦(121works代表)
14:10-14:40 聴覚障害者むけ機器のあるべき姿
斎藤 勝(東京信友社長),他
-休憩10分-
14:50-15:10 アンドロイドスマートホンにできること
黒田 淳(NECカシオモバイルコミュニケーションズ)
15:10-15:30 補聴器を助ける社会システムの実現
中村 健太郎(東京工業大学教授)
15:30-15:50 日本学術振興会科学研究費助成事業(若手研究(A))
“歯を介した骨導音に着目したコミュニケーションエイド”について
村松 未輝雄(早稲田大学大学院基幹理工学研究科修士課程),
及川 靖広(早稲田大学教授)
-休憩10分-
16:00-17:00 ディスカッション:これからの音バリアフリー(司会:山 芳男)
お問い合せ先:早稲田大学理工学術院総合研究所理工学研究所音響研究室内
波動コミュニケーション研究所 山 芳男
電話:03-3200-2046 URL:http://ss.acoust.rise.waseda.ac.jp/
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以下の記録は、上記のプログラムの中の「補聴器を助ける社会システムの実現」講演者・東工大の中村教授と主催者・早稲田大学 IT研究機構 波動コミュニケーション研究所の許可を得て録音から文字起こしし、ご本人に訂正確認して頂いた記録です。
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補聴器を助ける社会システムの実現
中村健太郎(東京工業大学教授)
皆さん、こんにちは。東京工業大学の中村と申します。お願い致します。
本日は「補聴器を助ける社会システムの実現」という題を頂きました。
これでお話をさせて頂きます。
「社会システムの実現」というのはちょっと話が大きすぎて辛いところがあるのですが、
まあ補聴器を使っている方に如何にしていい信号を届けるかということに関して少しお話をしたいと思います。
補聴器に直接信号を届けるということと、それからそういう技術をどうやって皆さんが
使えるようにしたらいいか?ということをお話させて頂ければというふうに思います。
これはあの、今日何度かお話が出てまいりましたが、難聴ということで言うと36万人という数字がよくいろいろなところで出るところです。
補聴器を使っている方というのは、90万人だそうです。
それで人口比5%という数え方をしますと、600万人ですが、日本はご承知のように高齢化が進んでおりますので、
1000万人聞こえに困っている方がいるといっても間違っていないだろう。
いう風に考えておりまして、これはですから大変な人数になるわけですね。
それで聞こえに関する情報の保障という事が大事な事になって来ているわけです。
何度もお話が出て来ていますが、補聴器は今は、デジタル補聴器でさまざまな高度な信号処理技術をやっております。
本当にこれは技術の粋なんですね、すごく素晴らしいものではあるのですが、
但し皆さんが使っているメガネのような気軽に使える感じにはまだ残念ながらなっていなくて、一対一で近距離で握手のできる距離という風におっしゃっていましけれども、
その位ですと比較的いいんですが、例えば大きな人数で会議をしたり、或いはこういう講演会の時ですとか、あと病院の待合室で待っていて呼び出された時、聞こえるんですか?とか、駅なんかで窓口で聞こえますか?とかそういうことになると、
これはなかなか難しい状況が出て参ります。
それであの、補聴器という、ある意味今の補聴器は特殊な機器になっておりますが、
一方で今日、携帯電話とか、スマートフォンのお話がありましたけれども、
色々なデジタルの機器が出てきているわけですね。便利になっているんですが、
こういう一般のデジタルの機器と補聴器が如何に仲良くできるかなということに、
どちらかと言うとはじめから興味を持っているわけですね。
あの、補聴器とこういう世の中にある音を出すものが皆うまく繋がってくれると非常に良いと思います。
それから健聴者に比べますと、耳に不自由がある方が1000万人とは言いましたが、
健聴者の数に比べれば断然少ないわけで、多くのシチュエーションというのは、
多くの健聴者の中に難聴の方が何人か混ざっているという状態で、
それで円滑な会議をしたいわけですね。
ですから会議が始めはうまく行っていても、白熱して来ると難聴の人が居ることを忘れてしまいますし、講演していても、始めは丁寧にしゃべってるつもりがついつい忘れてしまいます。
(横を向いてみせて、マイクの音が小さくなる) ちょっとこうなると聞こえないとかですね。
非常に難しい問題があって、それを最後まで円滑に出来る、というふうにはなかなか難しいところがあると思います。
で、なんで補聴器だけだとうまく行かないのかと言いますと、音が出てですね。
ここの補聴器のところで音を取るわけですけれども、直接来る音がありますけど、
これは遠くなると弱くなります。
あとどうしても壁があると壁で跳ね返って、所謂、反響をしたりですね。
それから当然、雑音があったりしてそれで難しくなるというわけです。
これはあの、良い例かどうかわかりませんけども、どうして音がややこしいのか、
というのをお見せします。
今ですね。ここの赤いところが・・・。音が、こっから音が出ます。
こっから音が今、「ピッ」っという音がですね、
短い時間出た時にこれがどういう風に伝わって行くか?ですね。
はい、ここに床がありまして。これは壁です。塀があると思って下さい。
で、これなんか、こんな風にしてですね。
赤いとことか青いとこは音が強いとこなんですが。凄く強くなったり弱くなったりするところが
強いところができたり、弱いところができたりというところがですね。
すごく複雑に強くなったり弱くなったりするわけですね。
これすごく単純な状態なんですけれども、実際しゃべっている時とか、実際の部屋はもっと複雑ですので、
先ほどから空気の震えが伝わっていく複雑さがこういう所にあります。
なので、補聴器から音を取るのは難しくて、耳の所で音を取ろうとすると、
なかなか難しいので、解決方法としましては、しゃべっている人のすぐそばで音を取って、それを不要な音が入る余地の無い電気の信号で直接補聴器に届ける方法が一番いいわけです。
それの方法に例えば磁界を使います、ヒアリングループですね、磁気ループとか、
あとFMの電波なんかを使う方法、それから赤外線ですね。そういうような色々な方法がもう既に存在するわけです。
で、これは一番初めはヒアリングループで、これはもう古い技術だと思いますけれども、
もう20年以上使われてるシステムで、しゃべった声を、
スピーカーに出す代わりにループの線に出しまして、
その線から音声の信号を磁界として出すという方法。
これは『T』に切り替える補聴器があれば聞くことが出来ます。
あと今、良く使われるのがFMがあるかと思います。
FMはラジオと同じFMの電波で、
少し前にチャンネル数が増えましたので使い勝手は良くなったということですが、
これはFMの受信機を補聴器にカチッとこう繋げることによって、
例えば先生のしゃべった声が
電波で飛んで行ってこのFMで受信できる。言うようなものです。
あとそれから、ワイヤレスマイクは電波かもしれませんが、
最近、ワイヤレスマイクも赤外線がありますけど、赤外線、テレビのリモコンと同じですが、赤外線で音声を飛ばすというものも売られております。
ヒアリングループはそういう中で最も古くて、学校で、高校や中学で習うような知識でわかるものなので、非常に簡単でいいんですけれども、先ほども言いましたけど、電気を流すと磁界ができまして、その線の中では、磁界には向きがあるというのもまたこれ難しい話、っていうか、困ったことなんですけれども、地面に垂直方向に磁界が出来ます。
なので、普通イヤホンのピックアップコイルは垂直な磁界を取るようになっていますので、
挨拶して前を向いたりすると聞こえないとかですね。
いうようなことが起きたりするわけですけども、兎に角、こういうものがヒアリンループで、色んな音を集めてアンプから線に出せば中に居る人には聞こえると、いうものです。
さて、あとはですね。届ける方法にはまあこういう古い方法の他にも新しい技術も当然あるわけです。
これは、例えば2.4ギガヘルツという電波を使ったデジタル無線が比較的気楽に使えるようになって参りまして、これは始め、三好さんから紹介がありました、三洋電機が作ったワイヤレスマイクです。
残念ながらもう生産中止になってしまいましたけど・・・。
あとですね、最近ですと。テレビの音を聞くためにですね。
アルファという会社がサウンドスキップという商品名で非常に安い値段で出しているものがあります。
これは一対一なんですが、あれは受信機が沢山あっても大丈夫なものなんです。
こんなものも作られています。
あとこれは二年位前に早稲田大学と協力させて頂いて、色々設計等して頂いて
多人数で会話が出来るような無線の装置を作ったりしている、そういう技術があります。
あとですね。最近、これから使えそうな技術、どういうものがあるのかっていうのを見てみますと・・・。
今年の3月に規格が出来たそうなんですが、人間の身体のそばだけなんですけども
通信をする新しい規格が、これ、『バン(BAN)』っていう人体通信とか、人体周辺通信とか言うんですけども、そういうのが出て来て、これは元々、健康管理のために色んなセンサーに使うということなんですが、その規格の中に補聴器も入っているという風に聞いていまして、
その辺これからどういう風に展開して行くのかなと言う風にちょっと興味を持っているところです。
まあ、そういうようなことで、新しい技術は先程NECの方からもお話がありましたけれども、どんどん使えそうな技術が沢山出て参りまして、そういった中で最近は補聴器があって、リモコンがついているという補聴器が多いと思いますけれども、
そのリモコンの役割をスマートフォンが出来るんじゃないかなと言う風に考えています。
で、補聴器は高出力の無線イヤホン。
かなり出力を出さなくてはいけませんし、本人に合ったものを使いたい。
で、スマートフォンと補聴器の間はまあ、ループがいいのか、電波がいいのかわかりませんが、何かで繋いで頂いて、スマートフォンがあらゆるものに繋がって欲しいな、と言う風に思っております。
そういう仕組みになって来るといいという風に思っています。
それで、ここで話がちょっと飛ぶんですけれども、
例えばループの様なああいう補聴器に信号を届ける仕組みを、色々な所に、
今日も臨時でループを敷いて頂いているわけですけれども、
元々教室に入っていればいいわけですね。
そういうことを法律とか条例でっていうことですと、例えばいくつかの地方自治体にあります、東京都ですと、福祉のまちづくり条例という所に集団補聴設備と言いますが、こういうのを入れなさいということが入っております。
あと、そういうこととは別に、いくつか地方で頑張っている例としては、長野県の飯山市ですが、そこは丁度私ども大学の卒業生が市長さんをしているもので、そこは磁気ループを積極的に使おうということを始めてます。
河口湖町、富士山の麓ですが、そこは「バリアフリー観光で町おこし」、ということで、
ループですとかそういうことをやって行こうという風に積極的にやられています。
円形ホール、山先生が設計されたんですね。音響設計。
ここでジャズフェスティバルを2-3年前からやっておりまして、
ここにループで音を聞いて頂いていくということをしています。
これはJTBさんにも協力して頂いているということを観光課の方がおっしゃっていました。
このポスターはたぶん、そういうことが入っているんじゃないかなぁと思います。
あとですね。外国を見てみますと、特にイギリス、今年、オリンピックがありますけれども、ループを沢山入れておりまして、入れなくていけないことになっているそうで、空港の待合室ですとか、後はあの、タクシーの車内にも、運転手さんのしゃべってる声が入るようになっています。
下はですね。オーストラリアですけれども、駅のフォームですとか電車の中等にループの音が出るようになっています。
あとは、今、北欧なんかも結構普及しているそうですけれども、他の国ということでは米国が結構盛んに進めております。
米国は、このマイヤーズ先生という先生がご自身も補聴器をされているんですけれども、中心となって、活動しています。
最近、ニューヨークに次々に色んな所に入っておりまして。
「Let's loop America」とか何とか言ってうまいこと言ってやってます。
ニューヨークの地下鉄の窓口に入れたということで、ニューヨークタイムズなんかでも報道されているようなんですね。
で、これはニューヨークの移民の博物館ですとか、まあ、空港ですとか、
それからこれは、有名なハンバーグ屋さんらしいんですが、シェイクシャックと言う所にも窓口にループを入れて、そういうことで、元々ですね。マイクロフォンで喋る仕組みがある所だとループを入れやすいので、そういう所に入って来ているようです。
もう一つは、ニューヨークの新しいタクシーで、これは日産が落札して良かったなぁということですが、この日産のタクシーにも、ニューヨークのタクシーはループを入れることになったそうです。
日産が落札したということ、日本で報道された時には、この話は全く。
USBで充電できるとか、そういう話は出たんですけども、ループが入ることになったそうです。
この辺の仕掛けを、日本側は殆ど掌握してなかったようですが、現地のそういうループの活動をしている人たちが働きかけたりして、もう何年か前から前のタクシーで実証試験をしていたようです。
さて日本、「Jループ」と書きましたが。たぶん千数百台は入っているではないでしょうかと。ということで。
これ、日本でいくつかループを作っている会社、いくつかあると思いますけれども、
ソナールさんという会社に聞いたところ、千台位は入れてますよ。ということでしたが・・。
まあ海外でも同じ問題があるんですが、稼働率が低いとか、メンテナンスの問題というのがございます。
で、ソナールさんのホームページに行くと、納入リストがあるので、今日は東京ですので、東京の部分だけを切り取って参りました。
これはですね。結構色々入っているんですね。
これはだいたい、こういう生涯学習センターとか、文化センターみたいな所ですが、色々入っております。
このそばの、たぶん、東京都心身障害者福祉センターというのは、これ、そばじゃないかなと思いますね。
(ここの)向かいですね。
あと、メルパルク東京 スカラ座ですとか、テアトル蒲田とかですね、結構入っています。
あとは東京スタジアム、味の素スタジアムにも最近入ったと聞いています。あと、教会に入っていますね。
これはアメリカも教会を中心に結構進めているということなんです。
あとですね、リハビリテーションセンターとか。国会図書館は21台も入れたみたいですけど、どの位使われているんでしょうか。
あとはですね。これは裁判員制度があったものですから、裁判所には相当全国に入れた、という風に伺っています。
あとは先程もお話がありましたけども、羽田の国際空港カウンターですね。そういう所に入っています。
案外、老人福祉施設には入れてないということですね。
ということで、こういうことを進めて行くのに何処にお願いすればいいのかとか、何処に働きかければいいのか?という事を考えると、全くきっかけは無いのですが、
これは、国の戦略を考えているところは何処か?と言えば、戦略室というのが出来たそうで、そこのホームページを見に行くと、「頑張る事は7つだ」という風に言っておりまして、
この項目の何処に入るのかな?という風に考えますと、ライフ・イノベーションというのをひとつ挙げていますので、これまぁ医療がここにひとつちょっと入って来ますけれども、その辺に、入るのかなぁとか。
あと地域ということではここに入るのかなぁ、当然科学の技術ですので、何処にどういう風にお願いすればいいのでしょうか?
ということなんです。このライフ・ノベーションということに関しては、凄くお金が大きく想定しておりますし、この言葉を使ってますのでこれが一部なんだということを言うと、「あっそれは大事な事ですね」と言って頂ける可能性があります。
それでこの戦略室の中で、色々な省庁がそれに合わせて色々なことを考えて、
当然、厚労省もあるわけですが、たまたま経産大臣が出した費用といのうを見てみますと、ヘルスケア産業ですとか、まあなんとなく入りそうなところがあります。
まあ、どの辺にどう入れて頂ければいいのかなぁという気がいたします。
ということなんですが、非常に簡単に説明しましたが、まずループに関しましては、
海外ではかなり入っている所があって、これから入れる所も、アメリカなんかは頑張っているそうなんですね。
で、これはあまりループっていうのは知られていないところが問題ですので、メーカーさんですとか、
販売店ですとか、まああの、耳鼻科のお医者さんにループの説明を是非して下さいと、
いうことを国際的なループの団体なんかも言っています。
あと、公共の場所に出来るだけ入れて頂けるといいんですが、
何処に入っているかがわからないのでループのマップのよう物がどうしても必要でしょうということと、入っているんですけども、
「入っていましたっけ?」というような事になってるので、そういう休眠ループの取り寄せ、ということが必要だと思います。
あとですね。磁気ループは一応、国際規格のIECというところの『601184』っていうんですかね。
これは補聴器の規格だと思うのですが、その中の磁気ループの規格に入っております。
これは2006年に改定されまして、強度ですとか、周波数特性ですとか、周囲の磁気ノイズとの比ですとか、
何ていうか、メンテナンスの仕方とか、調整の仕方まで、事細かに書いた規格が一応ございまして、これに本来は準拠とすべきものかなぁ。いうもので右上にありますマーク
もIECのこの規格の中に書かれております。残念ながら日本ではまだあまりこのマーク、使われておりません。
先日、ちょっとその辺の事情を、当時こういうマークを決める時に関わった方にお話を聞いたんですが、ちょっと歴史的経緯があって日本ではちょっと普及が遅れているようなところがございます。
まあ、ということで、先程もありましたけれども、補聴器は補聴器なんですが、
出来るだけ汎用技術を使って、汎用ということでは、皆さんの周りに必ずあるスマートフォンをうまく使うようなことをしながら出来て行くといいなぁと思います。
後はですね、聞く方が頑張って色々な工夫をすれば何とか取れるようにということで、
音を出す方が必ず電気信号でも出して頂きたいなぁという風に思います。
これは磁界で出して頂いてもいいですし、これは磁気ループですけれども、電波でも光でもということです。例えばスピーカーが鳴っていたら、必ず何かそこから出して、そこ見れば、というか、そこを狙えば信号を取れるというようなことがあるかと思います。
後は、法律とか規制で決めるということも当然あるでしょうが、こういうことで、なんか凄い、楽しい技術を作って行って、皆が使えるようにするということが大事かなぁと思います。
そのためにはやはり、難聴者のためするような事を言うとなかなか難しいところがあるので、健聴者も一緒に楽しめるようなサービスですとか、これによって凄い商売になるからいいなぁ、面白いサービスができるならいいなぁということ、そういうことを色々ある今進んで来た技術を組み合わせるようにしてなんかすれば宜しいじゃないかなと思います。
以上です。どうも有難うございます。