「37歳で医者になった僕」case10
ー医者が忘れてはいけないその重みー
下田先生は、医療ミスを隠すという不正義が嫌で、伊達さんの裁判を手伝うには医者を辞める決意を持たなければと考えて、退職願を出したのだろうと思っていた。
もちろんそのことが大きかったんだろけど、医者を辞めようとした心の奥底にあったのは”他人の命を預かる恐怖だった、この展開は好きだった。
指摘したのが新見先生で「それはあたりまえのことだろう」と言ったことも良かったし、「命の重さに押しつぶされたら医者は続けられない」という瑞希の言葉に同意した後祐太の言った「だけど、命の重みを忘れたら医者を続ける意味がないと思います」「だから下田先生は戻るべきです」の流れがとても好き。
翌日下田先生が新見先生に「落ち着く気はないっすよ、医者なんで」と言ったのは、祐太の言葉をきっちり受けとめたから出てきた言葉だと思うし、新見先生の笑みも良かった。
こうゆう感じで、研修医4人の成長や、それぞれの医師の心情をもっと見せて欲しかった、というのが、あと最終回を残すのみになったこのドラマの正直な感想。
すずに関連した話は決して嫌というわけでもないんだけど、なんせ重くて辛いですなぁ。
すずはもちろん素敵な女性なんだけど、悟りきった人格者(お弁当で瑞希に意地悪したことも含め)って感じが強くて、私は複雑に思ってしまった。
すずがらみだと祐太がかすむというか、苦悩の部分が強調されてみえてしまうようで、重要なことはすずに具体的に言われてからやっと気づいて行動できるようになる、って流れに物足りなさを感じたから。
病院内のことだけなら、祐太が上に睨まれても自分の正しいと思うことをやっててカッコいい(by下田先生)感じも割りと出ていたと思うし、瑞希が患者の気持ちをより考えるようになったのは間違いなく祐太と出会ったことによるわけで、主人公に影響されて変わっていく周りの人たちを見る満足感があったと思うんだけど。
祐太の後ろ姿かわゆいっ。(笑)
瑞希が2回目に「だから、寝ぐせ」って言ったとき笑って見ていたら、すずが声を出すことできた言葉も「寝ぐせ」で、おぉ!ここ完璧!と思った。
すず関連は辛いんだけど”寝ぐせ”の使い方がかなり好みだったから、最終回は結構期待している。
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