木彫刻師 吉川浩市

木を生かす木彫技法を求めて

雲花乃交(うんかのまじわり)

2020-02-16 23:52:09 | 作品


牡丹の花は、あでやかな色彩の豪華な花をつけるので「百花の王」と称され、古来より愛でられてきた日本を代表する草花の一つです。龍もまた神獣を代表する存在で、角は鹿、鱗は鯉、爪は鷹など、様々な動物の優れた部分を持った姿をしています。どちらも社寺彫刻などで永く好まれており、形としても格としても彫るには最高のモチーフです。
優れたもの同士を掛け合わせるという着想から生まれたこの作品ですが、いざ合わせてみると、互いに侵しあわず、離れすぎようともせず、我々の理解を超えた交誼を結んでいるかのように両者は絶妙な距離を保とうとします。








ホームページ https://kibori-yoshikawa.com/

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミラノ国際映画祭 関勇二郎... | トップ | 霜の模様について »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

作品」カテゴリの最新記事