要介護認定を希望して申請書を役所に提出すると、介護認定の調査を受けることになります。申請者の状態を調査して要支援1~要介護5までの何れか、もしくは自立の判定をするわけですが、昨今、この判定を不服とする方が増えています。
無理もありません。当ブログでも過去に触れていますが、認定の度合いがあからさまに低く判定されているケースが多く見受けられるのです。
自身の生年月日が分からない程の明らかな認知症状があっても要支援1であったり、独居で歩行困難でありデイサービスに行き心身の健康を取り戻したいと願っていても自立であったりと、いささか調査結果に疑問を感じます。
最近の話で「役場から認定調査に来られたけど15分程度で帰って行ったよ」と言う声がありました。え!介護認定の調査に15分・・・?そうかと思えば不服異議申し立ての再申請を希望したら「六ヶ月以上経たないと異議申し立ては出来ませんよ」そう言われたと言う方もいました。無論そのようなルールはありません、不服申し立てはすぐに行えます。
『介護保険によって高齢者は甘え、結果要介護者をいたずらに増やしてしまう。これではいずれ近い将来、介護制度が破たんしてしまう』なんて話を国営放送で耳にしたことがありますが、はて?「甘え」って何をもって甘えになるのでしょう。
今よりもほんの少し日常生活を楽にしたいと願う家族や介護者の思いを「甘え」としてとらえたのでは、あまりにも酷じゃないですかね。
老いることの憂いを軽減するための介護保険制度。開始から10年が経ち確立されたと言うのであれば、憂いを訴えるその声は虚しく木霊するだけなのでしょうか、今後も・・・