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MenindeeはBroken Hillから東南に110kmにある人口数百人程の小さな町だ。White Cliffsとは32号線(Barrier Hwy)を挟んで南北に位置し200km程距離が離れている。私が予定を変更してMenindeeのKinchega NPを訪れたかった理由は、インフォメーションセンターでもらった観光パンフレットに夕日に照らされ湖畔にたたずむ男女のシルエット写真ががとても綺麗に映し出されていた。しかし鉱山の中を歩くMiningツアーも見逃せなかった。迷った末に幸子の同意も得てやはり「男女のシルエット」を選ぶことにした。
Menindeeまでは舗装された道路、とても運転しやすく対向車もほとんどなかった。
Menindeeの町は、思ったと通り閑散とし、人々は容赦なく照りつける陽ざしが西の傾くまで、家の中でじっと我慢しているのだろう。静まり返った町にインフォメーションセンターの看板を見つけた。そこにいた若い女性が私を見ると直ぐにお「センターは閉鎖されたよ」と言った。そしてMenindee Lakeへ続く道は、大雨の影響で通行止めになっているかもしれないと教えてくれた。若い女性にはその一言が私を落胆させる簡単な言葉だとは想像できなかっただろう。しかし女性は同じような湖があることを教えてくれた。その湖は、町から10km離れたPanamaroo Lakeである。もう少し詳しい情報を知るためにPolice officeを訪ねるとPoliceがガラスドアの向こうから私を手招きした。ほとんど訪れる人のないofficeに彼は「何?」と言いたそうな顔をして私の話を聞くと、納得したのか質問に答えてくれた。そのMenindee Lakeは、数週間前に降った大雨でそこに通じる道路は全て通行止めになっている。彼は、私に「残念だね」と言っているようだった。
私達は、Panamaroo Lakeに向かった。途中から硬くなった土の道路を走り、しばらくすると白い湖面の湖が見えてきた。Panamaroo Lakeは道路に沿って続いている。私達は湖に近い場所を選び今夜のCampsiteとした。あたりを見渡すと遠くに1台だけ車が止められていた。今夜は、人もなくとても静かな夜になると思った。
幸子はテーブルを広げ夕食の支度にかかった。私は、火を起こす為、枯れ木を集め始めたが、大雨が降った割に拾い集めた古木は、結構。乾いており焚火をするには都合がよさそうであった。NPではないので古木を集め燃やすのは問題ないだろう。
Cube3を駐車した所から一段下り、10メートルも行くと水辺にたどり着く。
想像していた様に湖の色は白く、水の中には幾つもの木々が生息している。青い空と、白い湖面から湧き出たように空高く伸びる雲、音のない世界が彼方まで広がっている。男女のシルエットのあるシーンより誰もここにいない方が私を満足させてくれる。まさしく自然は生きている。
今夜の食事はカレー、野菜サラダ、酒の肴はスルメ。陽が落ち周りが徐々に薄暗くなってくると白い湖面は雲の中からもれてくる光が影を作り、木々は逆光の中、暗く映し出されている。光と夕やみの中の表裏の環境が異なった湖の姿を見せてくれる。
さて、物事にはいい話ばかりではない。暗くなってから私達は蚊の猛攻撃に会うことになる。蟻や蠅の多い事は想像できたが暗くなり、食事以外の時は、それほど気にかけないように努力している。幸子は食器を洗い、食後の散歩から帰り、寝支度をはじめた。蚊が車内に入らないようにCube3のドアは、速やかに閉じていたが敵もさる者、私達が分からないうちに数匹の蚊達が耳元で騒ぎだすと、あっという間に体のあちこちがかゆくなり、いてもたってもいられなくなった。持ってきたスプレーをかけるがあまり効き目はない。車内はだんだん暑くなり私達は、窓もあけることができず体は汗にまみれてきた。なかなか眠ることもできず、素晴らしい景色を見せてくれた代償として、耐えきれないほどの蚊の訪問を受けたのである。これもオーストラリアらしい自然の贈り物である。
今日のCube3の走行距離は198km。
Menindeeまでは舗装された道路、とても運転しやすく対向車もほとんどなかった。
Menindeeの町は、思ったと通り閑散とし、人々は容赦なく照りつける陽ざしが西の傾くまで、家の中でじっと我慢しているのだろう。静まり返った町にインフォメーションセンターの看板を見つけた。そこにいた若い女性が私を見ると直ぐにお「センターは閉鎖されたよ」と言った。そしてMenindee Lakeへ続く道は、大雨の影響で通行止めになっているかもしれないと教えてくれた。若い女性にはその一言が私を落胆させる簡単な言葉だとは想像できなかっただろう。しかし女性は同じような湖があることを教えてくれた。その湖は、町から10km離れたPanamaroo Lakeである。もう少し詳しい情報を知るためにPolice officeを訪ねるとPoliceがガラスドアの向こうから私を手招きした。ほとんど訪れる人のないofficeに彼は「何?」と言いたそうな顔をして私の話を聞くと、納得したのか質問に答えてくれた。そのMenindee Lakeは、数週間前に降った大雨でそこに通じる道路は全て通行止めになっている。彼は、私に「残念だね」と言っているようだった。
私達は、Panamaroo Lakeに向かった。途中から硬くなった土の道路を走り、しばらくすると白い湖面の湖が見えてきた。Panamaroo Lakeは道路に沿って続いている。私達は湖に近い場所を選び今夜のCampsiteとした。あたりを見渡すと遠くに1台だけ車が止められていた。今夜は、人もなくとても静かな夜になると思った。
幸子はテーブルを広げ夕食の支度にかかった。私は、火を起こす為、枯れ木を集め始めたが、大雨が降った割に拾い集めた古木は、結構。乾いており焚火をするには都合がよさそうであった。NPではないので古木を集め燃やすのは問題ないだろう。
Cube3を駐車した所から一段下り、10メートルも行くと水辺にたどり着く。
想像していた様に湖の色は白く、水の中には幾つもの木々が生息している。青い空と、白い湖面から湧き出たように空高く伸びる雲、音のない世界が彼方まで広がっている。男女のシルエットのあるシーンより誰もここにいない方が私を満足させてくれる。まさしく自然は生きている。
今夜の食事はカレー、野菜サラダ、酒の肴はスルメ。陽が落ち周りが徐々に薄暗くなってくると白い湖面は雲の中からもれてくる光が影を作り、木々は逆光の中、暗く映し出されている。光と夕やみの中の表裏の環境が異なった湖の姿を見せてくれる。
さて、物事にはいい話ばかりではない。暗くなってから私達は蚊の猛攻撃に会うことになる。蟻や蠅の多い事は想像できたが暗くなり、食事以外の時は、それほど気にかけないように努力している。幸子は食器を洗い、食後の散歩から帰り、寝支度をはじめた。蚊が車内に入らないようにCube3のドアは、速やかに閉じていたが敵もさる者、私達が分からないうちに数匹の蚊達が耳元で騒ぎだすと、あっという間に体のあちこちがかゆくなり、いてもたってもいられなくなった。持ってきたスプレーをかけるがあまり効き目はない。車内はだんだん暑くなり私達は、窓もあけることができず体は汗にまみれてきた。なかなか眠ることもできず、素晴らしい景色を見せてくれた代償として、耐えきれないほどの蚊の訪問を受けたのである。これもオーストラリアらしい自然の贈り物である。
今日のCube3の走行距離は198km。