阪急交通社さんの日帰りツアー「迎賓館赤坂離宮と四谷寺町 消防博物館&ホテルランチ 日帰り」に参加しました。
四谷寺町散策で立ち寄ったのは、『鬼平犯科帳』鬼の平蔵さんの供養之碑のある改行寺です。
舞台・TVドラマ・漫画・アニメとなっている池上正太郎さんの小説「鬼平犯科帳」ですが、モデルとなったお侍さんが実在されていたんですね。
鬼平こと「長谷川 宣以(はせがわ のぶため)さんは、江戸中期に「火付盗賊改役(ひつけとうぞくあらためやく)」を務めた方です。
なんでも、若い頃は「本所の銕(ほんじょのてつ)」と異名をとった飲む・打つ・買うの放蕩息子であったそうなんですけど。
京都でお奉行様をしていたお父さんが亡くなった後、江戸に戻って長谷川家の家督を継いでからは、みるみると出世をしていき「火付盗賊改役」にまでなったのだとか。
(※火付盗賊改役は、火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)の長です。)
大罪である放火や盗賊、賭博を取り締まるお役目なので、ものすごーく激務であったことから、通常は2~3年でお役目交代となることが多かったそうなのですが、鬼平さんは、なんと8年も務めあげたというからすごいですね。
もともと裏社会にも通じていた放蕩無頼の風来坊であったことから、いろいろと目端が利いたのかもしれません。 その功績にも目を見張るものがあったそうで、本当ならば金さんや大岡様のような町奉行になっていてもおかしくはなかったと言われていますが、上役である「老中首座・松平定信」にはウケがあまりよろしくなかったこともあり、それ以上の役職につくことはなかったそうです。
しかしながら、「江戸の町」で取り締まった犯罪者に、「手に職を付ける手助けをすれば、服役後に更生しやすくなる(犯罪者が減る)のではないか?」と考えて、石川島に人足寄場(にんそくよせば)という現在の「刑務所内での自立支援」のルーツとなる施設を作ったのも鬼平さんです。
ですが、ここでも足りない予算を工面するため、幕府から預かった資金を元手に「銭相場で儲ける」というお役人らしからぬことをしたために、よく思わない武士たちも多かったとか。
より詳しくは、Wikipedia「長谷川宣以」に書いてあるので、興味のある方はぜひどうぞ。
鬼平犯科帳というTVドラマがあることは知っていましたが、ガイドさんのお話に「へぇ~」と思いましたので。
これ↓ちょっと観てみたくなりましたー
◆阪急交通社の「時遊人」とは
阪急交通社さんの「時遊人」は、現地集合・現地解散型のツアーです。
個人だったらチケットを取ることが難しいような案件でも、大手旅行会社だから参加できる!といった内容の日帰りツアーが多くあります。
最少催行人員が設定されていたりもしますが、基本的には「一人でも気軽に参加できるツアー」です。