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豪雨が映し出した人間性と政府の不作為

2012年07月26日 | ■中国の天災・人災・事故

豪雨が映し出した人間性と政府の不作為

 

豪雨が映し出した人間性と政府の不作為

【新唐人2012年07月26日付ニュース】7月21日、中国北京を襲った豪雨。被害が最も深刻な房山区では1万棟以上の家屋が被害を受け、正確な死者数もまだ分かっていません。突然発生した災害によって当局の都市建設の欠陥が浮き彫りになり、災難に直面して助け合う市民の姿は政府の不作為とは対照的なものとなりました。一方、当局は市民の助け合いを利用して当局を美化しています。

7月21日から22日未明にかけて、降り続いた雨は北京を海に化しました。北京首都空港では500便以上のフライトに遅れが出て、鉄道のダイヤは大幅に乱れ、市内交通もマヒ状態に陥りました。当局は今回の水害で37人が死亡したと発表。

豪雨の中、市民らは自発的に助け合いました。水中の人を救い上げたり、車を動員して送り迎えしたり、足止めされた市民に事務所を開放した民間企業もありました。一方、政府による公共施設の開放はなく、市民が政府部門に助けを求めても、聞こえてくるのは録音メッセージだったそうです。

北京の学者・陳永苗さんは、当局は市民の助け合いをいわゆる"北京精神"として当局を美化していると非難します。実際には、水がひいたとたん、当局は道路に放置された車に罰金シールを貼りはじめ、市民が自発的に車を動員して救助に向かっているとき、料金所は料金の徴収を忘れなかったのです。

北京憲政学者・陳永苗さん
「いつも自分らを吹聴し、一般人がやった政府とは全く関係のない事さえも横取りし、政府のラベルを貼り、自分の統治を維持しようとします。政府は実際ひどい事をやり、しかも災害時でも金儲けを忘れることなく、民衆から利益を奪うのです」

北京の芸術家・楊偉東さんは、災害の中で市民同士の助け合いは人間性の表れであり、当局の喧伝するいわゆる"精神"とは全く無関係だと述べます。中国の歴史上で最も栄えていた唐や宋の時代にはこのような精神がなくても、人々は伝統的な道徳観念で自分を律していたのです。

北京芸術家 楊偉東さん
「災害に見舞われたとき、人間同士の関心や相互幇助は人間性から出たものであって、あれこれのなんとか『精神』に鼓舞されて出たものではありません」

また、災害が現れるたびに当局は"何年来まれに見る大災害だ"として責任から逃れようとすると指摘。今回の豪雨では、完成して10年未満の道路が冠水し、水深は2.5mに達しました。設計段階で災害時のことを全く考慮に入れていない事が分かります。北京当局はインフラ建設に毎年数百億元を投入しているものの、都市建設はまるで"ロバの糞"のように、外側だけ光っていると指摘します。

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/07/24/atext736337.html.(中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/蒋)


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