北京豪雨 「南方週末」の記事封殺
北京豪雨 「南方週末」の記事封殺
7月21日の北京の豪雨では多くの市民が命を失いました。豪雨のあと、中国の新聞"南方週末"は十数人の記者や研修生を派遣し、死者の遺族らを取材し、"あなたの名前、あなたの物語"の見出しで26日に掲載する予定でした。しかし、記事の差し替えが命じられ、中国では見られなくなりました。一本目に予定していた記事は丁志健さんの物語でした。
十数日前、丁志健さんは勤めていた雑誌社の支社長になったばかりでした。小柄で活発な彼を、みんなは"丁丁"と呼んでいました。16歳のときに江蘇省常州から上京し、進学、就職、結婚。そして一児をもうけました。北京戸籍も取得し、幸運にめぐまれた頑張り屋でした。
丁志健、王静、王嬌嬌、侯万林、李玉書など、"南方週末"は豪雨の中で消えていった無数の命を記録に残そうとしました。しかし、報道は中国国内では目にすることはできません。
"南方週末"経済版の記者・張育群さんはミニブログにこう綴りました。"20数人の遭難者の訃報に大きな赤い×印がつけられ、殉職した5人の官僚の名前に代えられた。見出しの「哀悼」にも赤い×印がつけられ、代わりに上司が書いたのは「英雄」の見出し。編集者と記者全員がこの版面への拒絶を選んだ。"
"2000キロを走って、原稿を完成させるとすぐベッドに倒れこんだ。起きた後に目にしたのは記事撤回の知らせだった。言いたいのは2000回の罵り言葉だ。"
"南方週末"の記事差し替え事件後、ネット上には励ましの書き込みが多く見られました。"あなたたちの筆は良心で打ち出されたもの。紙や恩赦がなくても大地に広まる。""良識を貫くメディアになるのは容易ではない。中国ではなおさら難しい。"
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/08/01/atext740601.html.(中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/岡崎 映像編集/工)
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