本当はもう少し、休んで居ようと思って居たのですが。今回は少し言いたい事があったので、まあ、身体が大分楽な事もあるのですが。今回も休養中ですが書いて見ました。皆さんにも結構、参考にもなるかな?とも思うので、、もし話が長いと思う方は、少しずつ読んで頂ければいいかと、何回にも分けて読んで見て下さいね....。
MAYA / 横浜ホンキー・トンク・ブルース
最近の若い人に言いたい事がある。まあ、私が接して居るのは訪問看護師の女の子たちだが、、でも若い人一般に言える事だと思う。皆んな、物事を知らなさすぎる。例えば、私がこの間、看護師の前で、ある曲をハーモニカで吹いたら言うのだ。「これは〇〇さんしか吹けない旋律だよ。いや〜大したものだよ。www」明らかにバカにして居るのだ。障害者のバカが何、カッコ付けて吹いて居るんだと言わんばかりな皮肉だ。その子は、確かに看護師としては勉強して来ただろう。しかし障害者を舐め切って居る。私は言った。「昔、バンドで吹いて居たからね...。」そうしたら「バンドwwww」と言うのだ。どうも頭から私をバカに仕切って居るから、何を言ってもバカが何かを言って居るとしか思わないのだ。私は聴かせ様として吹いて居るのでは無いのですよ。ハーモニカは音がすぐに詰まる、だから試し吹きをして居るのですよ。それを自分らに聴かせて居ると思って居る。毎回呆れる。前は他の子に「埴谷雄高って知って居る?」と聞いたら知らないと言うから、説明した、「20世紀の戦後の一時期を代表する日本の小説家で、形而上小説を生み出した事で有名な作家だよ」そう言うと黙って居る。或いは、「最近の哲学者で「マルクス・ガブリエル」って居るでしょ?」と言っても。相手は解らないのだ。「漫画家で永嶋慎二って居るでしょ。」知らないから黙って居るのだ。「萩尾望都」はと聞いても、「ポーの一族」すら知らない。何も知らない。特に私の処に来て居る訪問看護師たちがそうなのかも知れないが、此方が言う事が通じない。殆どの事を知らない。ある音楽が好きな訪問看護師が居る。私が丁度、彼女が来た時に、「浅川マキ」のCDを聴いて居たら。「こんな、ムード音楽見たいな変な歌を聞くの。」と言うのだ。「あの浅川マキですよ。」と言っても今はもう知らない人の方が多いのかも知れないけど・・・。私はその人に言った。「全共闘に支持された歌手だよ」と言ったが。彼女は「泥臭い」と言って「変なの...。」と言うのだ。「浅川マキ」とはかって1960年代から1980年代に掛けて「赤い橋」やら「ちっちゃな時から」やらのシャンソン。ブルース。ジャズを合わせた様な曲を歌ってアングラの女王と呼ばれて居た人だ。彼女が死んだ時に、ニュースは一つの時代が終わった。「アングラ」の終焉だと言った。世の中には君たちが知らない、いいものが沢山あるのだよと言いたかった。
♫ 赤い橋 ♫ 浅川マキ
Maki Asakawa 浅川マキ 「ふしあわせという名の猫 (歌詞付) 」
♪ 浅川マキ - ちっちゃな時から
Maki Asakawa 浅川マキ 「 かもめ(歌詞付) 」
Maki Asakawa 浅川マキ「My Man」
そして原田芳雄が俳優だけでは無く。ブルース・シンガーとして歌を歌って居たと言う事を若い人はまるで知らない。これも若い訪問看護師が来た時にCDを聴いて居たら。その子は「凄い、カッコイイ♪」と言って聴いては居たが・・・・。
新宿心中 - 原田芳雄
Yokohama Honky Tonk Blues
原田芳雄 ブルースで死にな
酷い人に成ると、ブルースと名のつく物は演歌だと思って居る。黒人の本格的なブルースは聴いた事が無いのです。しかしこの事は、今の音楽業界の仕組みがおかしい。今、シャンソンと言っても誰も聴いた事が無いし、知らないのと同じだ。音楽業界は、ビジネスだから、若者が好きな音楽を筆頭に考えて、勝手の音楽には振り向かなく成って仕舞った。皆さんはビギンと言う音楽を知って居ますか?
ビギン・ザ・ビギン【訳詞付】- ペリー・コモ
Jeff Fby Ft Carlos ZoukTrap 2017
また、ブルースに付いて話しますが、ブルースには、デルタ・ブルース(カントリー・ブルース)。シカゴ・ブルース。ジャンプ・ブルース。テキサス・ブルース。アーバン・ブルースと結構種類があります。
Robert Johnson - Crossroads
ROBERT JR. LOCKWOOD 神LIVE②/「Ain`t Nobody`s Business」
Clarence Gatemouth Brown-Okie Dokie Stomp
Joe Bonamassa & Robben Ford - Leo Fender Special 1993
Freddie King - Big Legged Woman
Albert Collins - Cold Cold Feeling, 1981
Otis Rush - Gambler's Blues
Gary Moore W Albert King - Stormy Monday (Live At Hammersmith Odeon`90)
peter green's fleetwood mac - need your love so bad
Sonny Criss Quartet - Angel Eyes
Charlie Parker - Summertime (Jazz Instrumental)
私は、確かにもう歳です。しかし、ショーペン・ハウエル。ハイテッガー。ニーチェ。ラカン。カント。吉本隆明。丸山圭三郎などの思想が好きだ。私はポスト・モダンの時代を生きて来た。しかし今の若い人に言っても、チンプンカンプンだ。哲学書を読んで居る若者は殆んど居ない。いや、、言い方が悪いな。私の周りでは居ない。私が哲学の事を言ってもチンプンカンプンなのです。今旬な哲学者はドイツの哲学者「マルクス・ガブリエル」だ。彼は此処3年ほど人気が高い。私が彼を知ったのは、NHKのドキュメンタリーでだ。まだ30代の後半だが、若い感性で、なみある哲学の歴史を吸収して居て。自分の論理も作り上げ、また8カ国語を話し。新進気鋭の哲学者と言われて居る。私はNHKのドキュメンタリーが好きだ。私の知らない情報を特集して教えてくれるからだ。世にはNHKが嫌いな人たちも居るが。大体がNHKの受信料がネックに成って居る。私はNHKには受信料を払ってでも見る番組があると思って居ます。私はNHKのドキュメンタリーは大抵録画する。そして何遍も見る事にして居る。
Markus Gabriel in Japan
【紹介】なぜ世界は存在しないのか 講談社選書メチエ (マルクス・ガブリエル,清水 一浩)
そして経済学。もしかしたら、今経済学が一番面白いかも知れない。私は、NHKが矢張り去年の暮れから今年の正月過ぎにBSで放映した「欲望の経済史」と言う番組が面白かった。アダム・スミスに始まってカール・マルクスの資本論。そしてケインズの理論。ケインズの経済学が今、また評価されて居る見たいですね。私は大学でケインズは結構、勉強しました。まあ、あの大恐慌を救った人ですからね、、そして、今、マルクスの「資本論」も、また注目されて居るんだそうです。以下、その説明をしてくれて居るTV番組を此処に二つ挙げておきます。此れだけ観れば経済学が解りますよ、
第二回 “経済書の古典” カール・マルクスの「資本論」
第四回 ケインズの「雇用、利子および貨幣の一般理論」
確かに、今の時代に生きて居れば、それは面白いでしょうけど。それだけだと、いずれどん詰まりに成りますよ。私は例えば、「ラップ」とかは、楽器が何も出来ない若者が、詩を節をつけて口ずさんだ事から発展して出来たものです。「パンク・ロック」も、それまでのロックを技術的に演奏出来ない、はっきり言って楽器が満足に演奏出来ない若者が作り出した音楽です。今までの文化に対して、それに乗り切れなかった人たちが作り上げたものですよ。だから、若者の中では、すべての古い価値を叩き潰せば新しいものが生まれると思って居る節がある。しかし、私はこう言った文化はすぐにダメになると思って居ます。例えば、ロックを作り出したミュージシャン達、例えば、レッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミーペイジは黒人のブルースを勉強しました。そして彼らはそれを発展させてハード・ロックを作って行った。ジャズも同じです。例えば、ソニー・クリスと言うアルトサックス奏者は普段、子供達にブルースを教えて居たし。彼の演奏がエモーショナルであるのは、可也ブルースを研究した結果です。チャーリー・パーカーがディジー・ガレスビーと共に開発し、その後、ジャズの王道と成った。ビバップですが、これも元はブルースが関係して居ます。要するに基本なんですよ、ブルースは、例えばブルースの要素がある音楽は一杯あるし、ブルースに影響を受けた音楽は沢山あります。しかし最近はブルースの影響を受けた音楽が無くなって来て居る。だから情緒がある音楽が無く成って居ます。そしてクラシックの影響。例えばロックのポップス・バンド「ビートルズ」は初め、ロックンロールとブルースを吸収して居ましたが、ポール・マッカートニーは当時の恋人の家に入り浸って居る時にクラシックを詳しく知ってクラシックを取り入れました。日本でも公開されたジョージ・マーティンのドキュメンタリーで本人が語って居ます。「イエスタディ」における弦楽四重奏団の登用。これは今更指摘するまでも無いですが、ビートルズが始めてクラシック的アプローチに挑戦した曲として余りにも有名です。ただこれも有名だけど挑戦したのは、ビートルズと言うより、ポール・マッカートニーとプロデューサー、ジョージ・マーティン二人による挑戦だったと言えなくもない。曲もポールが一人で作ったとされて居ます。(朝起きて直ぐメロディが浮かんで簡単に作られたとされる。あまりに手頃に朝一で出来た為、この「イエスタディ」はレコーディングを実際にするまでは「フライド・エッグ」と言う仮タイトルが付けられて居たと言うこれも有名な話)です。さてポールの「イエスタディ」に刺激されたのか、以後ポールよりむしろジョンの方がクラシック、それも現代音楽のジャンルにのめり込む事となります。「イン・マイ・ライフ」はその「現代音楽」へのアプローチの一歩手前の作品。此処では、非常に美しくクラシック音楽でも「古い」バッハの音楽の如きバロック・スタイルのピアノが聴けます。但しこれを弾いているのは、ジョージ・マーティン。しかも彼は本職がオーボエ奏者の為このピアノは速度を半分に落としゆっくり弾いたものを倍にして採用したと言われて居ます。その代わり速度が倍になった為、ピアノが硬い音になり、チェンバロの様に聴こえ、より「バロック風」の表現には役立つ結果と成りました。
Yesterday (Remastered 2009)
In My Life (Remastered 2009)
Eleanor Rigby
The Beatles - Penny Lane
ビートルズが開発した。ロックとクラシックの融合はその後。キング・クリムゾンやらエマーソン・レイク&パーマー。ピンク・フロイド。ジェスロ・タル。イープーなどのクラシックと現代音楽を基本とする、プログレッシブ・ロックへと発展して行きます。その後パンク・ロックが出来たのですよ。このクラシックを配した高度なテクニックが居るロックを、ロックがやりたい若者が、楽器も満足に演奏出来ない状態で、パッションだけで半分メチャクチャに押し通したのです。それが、若者に受けたのでした。それ以降。音楽は私が思うに、段々とダメに成って言ったと思って居ます。要するに私が言いたいのは。今の若者は知らない事が多すぎると言う事です。訪問看護師の女の子たちに言いたい。人が言って居る事は、吸収しなさい。ただでさえ忙しくて自分では何がいいのか、見つからないのなら。私の様に1950年代の終わりから2020年代を生きて来た男の言う事は聞くもんだと言いたいですね。
〜〜懐かし映画館〜〜
「群盗・荒野を裂く」
1967年・イタリア映画。マカロニウエスタン。
サルバトーレ・ラウリーニの脚本を「禁じられた恋の島」のダミアーノ・ダミアー二が監督したメキシコ革命を背景にしたアクション篇。撮影はトニ・セッチ、音楽は「続荒野の用心棒」のルイス・エンリケフ・バカロフが担当している。なお「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」のエンニオ・モリコーネが音楽監修者として名をつらねている。出演は「夕陽のガンマン」のジャン・マリア・ボロンテ「007/サンダーボール作戦」のマルティーヌ・ベズウイックほか。製作はビアンコ・アニメーニ。テクニカラー、テクニスコープ。
メキシコ革命のさなか。各地に革命軍の火の手はつぎつぎとあがり、政府軍との交戦が日ましに激しくなっていた時代である。エル・チュンチョ(G・M・ヴォロンテ)を首領とするゲリラ隊は、政府軍を襲っては武器、弾薬を掠奪し、革命軍のエリアス将軍に売りつけていた。ある日のこと、アメリカ青年ビルが仲間に加わった。ところでこのゲリラ隊は、革命軍の勝利を心から願うチュンチョと弟のサントのほかは、紅一点のアデリータ(M・ベズウィック)と、金だけが目的の男たちだった。やがてチュンチョは、サンミゲルの町が革命軍の手で解放されたのを知ると、みんなをつれて町にやってきた。しかし政府軍が明日にも攻めてくるかもしれない。チュンチョとサントは町にとどまろうとしたがビルが反対した。そしてビルは仲間をひきつれて、武器を売るためにエリアス将軍のもとへ急いだ。町民に戦闘方法を教えたチュンチョはサントがとめるのもきかず後を追った。途中一行は政府軍の襲撃に会い、仲間はチュンチョとビルだけになってしまった。二人の間には男どうしの友情らしきものが芽ばえた。やがてエリアス将軍の所についたとき、二人は一行が発った直後にサンミゲルの町が襲撃されたと知らされた。チュンチョは自分のとった行動を後悔し、すすんで処刑を受けたいといった。サンミゲルの町のただひとりの生き残りサントが銃殺刑を行なうことになり、二人は陣営のはずれに歩いた。そのとき二発の銃声。一発はエリアス将軍に、一発はサントに。犯人はビルだった。彼は実は賞金稼ぎで、最初からエリアス将軍を狙っていたのだった。その後ホテルでチュンチョとビルは出会った。チュンチョはピストルに手をかけたが、ビルは相手にしない。賞金を半分やるからアメリカで気軽に暮そうという。ビルの友情らしきものを知るうちにチュンチョには殺意がなくなってしまった。二人は汽車に乗った。しかし、チュンチョはどうしてもビルを許せなかった。発車まぎわ、チュンチョはビルを射殺し、いずこともなく逃走していった。
El Chuncho Quien Sabe? - Trailer
社会派と言われるダミアーノ・ダミアーニ監督による20世紀初頭のメキシコを舞台にした活劇…
つまりマカロニウエスタンと言いつつ、実際は「マカロニメキシカン」早撃ちガンマンも、キャトルトレイルも、悪徳銀行主も、保安官も出て来ませんし復讐劇でもありません。開拓時代でも西部でもありません。しかし、大傑作です。歪んだ社会がうねるように流れてゆく中でそれぞれの思惑を胸に、人と人は出会い、別れてゆく…何故生きるのか、何のために生きているのか。時代の流れと人の交わりの中で、確実に変わるもの、変わったように見えて不変のもの…。鑑賞するたびに、随所に仕掛けと云うか
ほんの些細な描写、表情までしっかりと描き切られていて「うおおっ」と唸って仕舞います。一見しただけでは解らない、噛めば噛むほど味が出る映画と云いましょうか。
物語の中核は、ジャン・マリア・ヴォロンテ演ずる「エル・チュチョ」
粗野粗暴、知性の欠片もないが情に厚く、喜怒哀楽に富むメキシコ山賊のリーダー。
いや、正確には「山賊」ではなく「革命組織の末端部隊」なのですが…
実質やってる事は山賊。彼自身、革命とギャング団の区別がついて無いだろうし、理念も理想もまるでない、金持ちを襲って殺し、奪い、犯すだけの毎日。けれどもそれは悪意ではなく、おそらく彼の生まれついての境遇がそうさせて仕舞ったんだろう。まさに時代の悲劇の申し子。ときに残酷、ときに純真、まるで子供のよう。ヴォロンテさん、最高の演技です!
イタリアを代表する名優とまで言われたジャン・マリア・ヴォロンテさま。いわゆるマカロニウエスタンには4本の出演歴。出世作「荒野の用心棒」では、知性とウデに長けたマフィアの若頭ラモン大ブレイクした「夕陽のガンマン」では、ヤク中で狂人めいた凄腕のヴィラン、エル・インディオ「血斗のジャンゴ」では、知性の塊である大学教授でありながら暴力の虜になってゆく男ブラッドフレッチャーそして本作のエル・チュチョ。
どれも違って、どれも素晴らしい。
もともと舞台で活躍した方だけにかつてセルジオ・レオーネ監督に「演技が大きすぎる」と修正されたと言いますが。その「大げさな感情表現」が、本作では見事にマッチして居る様に思えます。己の事しか考えない傍若無人の山賊のはずの彼が・・・という微妙な変化、そしてラストシーンに鳥肌。
物語のもうひとりの核となるのが、ビル・テイトなるアメリカ人青年。
演ずるはルー・カステル、当時23歳。
粗野な山賊団と行動をと共にする事になった彼はチュチョから "Nino" なんて呼ばれたり。さしずめ「坊や」ってなとこでしょうか。とは言え「酒もタバコも女も興味ない。カネだけだ」と言ってのけ、何があろうと顔色一つ変えない超クールな青年。本来ならチュチョとは180度違うと言うか、別世界の住人。唯一、目の色を変えたのは、強盗に押し入った家での事。
最新式のモーゼル・ボルトアクションライフルを見て手に取った時の本気顔…(あとでニヤリ、な訳ですが)
そんなクールガイが、少しずつ違った表情を見せる事に・・・ごくごく微妙な変化(演技)なのですが。そのあたりが繰り返し鑑賞するたびに、グッとくるポイントだったりします。
ルー・カステル、さほど有名ではありませんが、良い俳優です
そしてクラウス・キンスキー氏!
本作ではチュチョの腹違いの弟(なんて濃い家族!)しかし兄にくらべ理知的で冷静、なんと言っても敬虔なカトリック。「救う為に戦う」という理念を突き通す頑固で生真面目な男。
彼の真っ直ぐすぎる思いも、物語の重要なファクターです。さらにマルティーヌ・べズウィック。元ミス・ジャマイカであり、「サンダーボール作戦」のボンドガール。
不遇な過去を怒りの糧に、山賊団きっての頼れるヤツ。男臭い画の中に花を添えると共に混迷の時代に生きねばならぬ、いち女性像を描き出し本作がリアリティを増す結果に繋がって居ます。
小道具も当然、イカして居ます。
マカロニウエスタンに欠かせないコルト45は勿論の事
ウィンチェスター92に見えて、El Tigre というスパニッシュコピーなんだそうです。
(芸が細かい)
少年が当たり前のようにライフルを持ってる。そんな時代、そんな場所。
単純明快なチュチョは「マシンガン」に狂喜乱舞します。
その威力、そして売ればカネになる。
ピカピカの金色に輝くホチキス機関銃M1914は、チュチョの希望の象徴。
「相棒」ニーニョと一緒に、気持ちよさげにぶっ放します。
生きる事は、戦うこと。
一切れのパンを得る為には、誰かを殺めなければならない。強くなければ生きられない、でも生きるためには優しくなければならない。理想と現実がいびつに絡み合う20世紀初頭のメキシコで各々が拠り所にするのは生か、誇りか。その意志は貫き通せるのか、貫くのが正しいのか…そんな「群盗荒野を裂く」当時の洋画の邦題ってとくにマカロニウエスタンに於いては相当にテキトーなものが多いのですが本作に関しては「殺して祈れ」と並んで素晴らしい出来では無いかと思います。音楽はルイス・エンリケ・バカロフさま。
そうです「ジャンゴ」から「イル・ポスティーノ」さらにニュー・トロルスやオザンナと言った、ぶっとびロック勢とのコラボまでこなすスーパー音楽家です。
彼の音楽が、この作品をまた格別なものにしています。
Luis Enriquez Bacalov - Quién Sabe? - "Quién Sabe? A Bullet for The General" (1966)
社会的な重さと残酷さ、同時に存在する陽気さと希望。メキシコ劇にふさわしいマリアッチ感のある音楽が時代の混迷を俯瞰するような印象を受け、どこか「兵どもが夢のあと」的な感傷をおぼえます。
ほんと、名作傑作と言っていい作品です。機会があったら是非ご鑑賞を。
こんな素晴らしい映画なのですが流行りから遠ざかった宿命と言うか。とにかくインスタントに「映える」ことが宿命付けられた現代では、過去の遺物として葬り去られ顧みられる事の少ないのは非常に残念です。
分かり易いヒロイズムも、泣ける恋愛も出て来ないし。号泣の死別なんてセンチメンタリズムは存在しない。リアルな「人」と「時代」がそこにある....。
==「個性的な書店の紹介」==
本も好きだけど、本屋はもっと好き。ずらりと並んだ本や雑誌の棚を眺めて居るだけでも刺激的だし、最近では、カフェを併設していたり、可愛い雑貨が売られていたり、面白そうなイベントを開催していたり、本屋で過ごす時間がどんどん楽しくなって居る。そこで、2020年、あなたのお気に入りの本屋を見つけてみませんか。
本好きな友人の部屋にいる気分。
ヴィンテージ家具と本
所狭しといくつもの本棚が並び、重厚なテーブルや、チェストの抽出しの中に溢れんばかりの本、本、本。いわゆる書店というより、本好きな人の部屋に居る様だ。「どれどれ、どんな本を読んでいるの?」と手にとり、椅子に座る。お茶を飲む。ゆるゆるとした読書タイムが始まる……といった具合に、妙に落ち着く空間なのである。
今回お話を伺った店長の寺島さやかさんによれば、店内の家具はすべて、『KONTRAST』(東京・目黒区緑ヶ丘)の北欧ヴィンテージ家具で、購入可能。つまり、此処は、“本&家具のstock&show room”。思わず「こんな本の部屋に住みたい……」とつぶやいて仕舞う。
ビールと本。
此処は、本屋には珍しく深夜24時まで営業している。しかもビールが飲める。そんな処がシモキタらしい。
昨今では、本屋がオリジナリティあるイベントをやっているのは珍しくないが、B&Bも同様、しかも毎晩行って居る。テーマは様々だが、店の奥にあるテーブルを中心に、刊行記念や本にまつわるトークイベントや映画上映などを行う。一人でじっくり本を選ぶのもいいが、ゲストの話や仲間の情報を共有してから選ぶ本はいっそう印象深い。店内に流れるジャズ、ビール・グラス、そして本。今夜もちょっと寄り道して見ようかと思う粋な“book bar”の様でもあるのだ。
本棚を見て潜在的な興味を引き出す。
−本屋には世界の全部がある方がいい−
と言うのが、オーナーである内沼晋太郎さんの考え。つまり、世界各国の小説や様々な分野の本が置かれて居ると言う事になるのだが、面白いことにB&B店内には、ジャンル表記が一切無い。
「これは、棚を見て新しい出会いをして貰いたいと言う願いがあるからです。
表記があると、つい自分の興味のあるジャンルに直行して仕舞いますが、何が並んで居るか分からない様にして置くと、1つ1つの棚を眺めて、つい手にとって仕舞う。それは、その人の潜在的な興味だと言う事です。そんな風に本を通して新しい世界と出会って欲しいと言うのもコンセプトなのです」(寺島さん)
全部が売りたい“いい”本を。
B&Bは、取次から指定配本を入れない、いわゆる新刊を入れないセレクトブックショップであり、選書は寺島さんを始めとするスタッフの皆さんで行う。寺島さんは、以前、大手書店で働き、毎日の様に本を並べて来た。
「売りたい本、売れる本、売れない本、いい本など、いろいろ見て来ましたが、書店の人間は、届いた本をパッと見て、それがどんな本なのか、経験的に見当をつけられる様になっていきます。ですから、ここの選書は、出版社の案内を読むだけではなく、他の大小の書店を周って決める事が多いですね。また、お客さんに知らないジャンルに興味を持って欲しいので、専門的すぎない選書、と言う事を意識しています。本の並べ方置き方に関しても、全部、私たちが売りたい“いい”本なので、逆に工夫する必要はそんなに感じていません。本にまつわる雑貨なども一緒に自由に並べて、私たちも楽しんでいます」
寺島さんオススメの1冊
『下北沢について』幻冬舎
上の写真、手前、小冊子『下北沢について』は、下北沢ゆかりの作家・吉本ばななさんに執筆してもらい、B&Bが発行(2013年8月から2015年11月まで10号)。デザイン、装丁のイラスト、校正も全て、下北沢で仕事する人たち(当時)で行った。その冊子を単行本化。2016年9月に幻冬舎から発売された。
shop data
東京都世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
03-6450-8272
12:00〜24:00
http://bookandbeer.com
彼は、自伝の様な漫画を一杯描いて居て、本人も漫画の中によく登場します。「若者たち」では「なにも太郎」という漫画家として登場して居ます。舞台は東京・阿佐ヶ谷。彼の住んで居た街です。彼が登場する漫画の殆どが、この阿佐ヶ谷と言う街で繰り広げられて居た様に記憶して居ます。
私が15歳のある日、中々行けなかったその地へ向かう事を決め、中央線に飛び乗りました。まるで消息が途絶えて居た初恋の女性に逢いに行く様に胸がドキドキして居たのを覚えています。
阿佐ヶ谷の駅に降りて驚いたのは、そこが舞台に見えた事。初めて訪れた街だと言うのに、商店街も、質屋の看板も、電信柱までもが統べて漫画で見たままの状態で存在して居ました。駅前に立ち「左へガード沿いに真直ぐ行ってそのガード下を左へ折れると釣堀屋、途中にあるのはキッチン・チャンピオン」と言う事が判って仕舞うと言う感覚です。
「若者たち」の主人公達がたむろする喫茶「ぽえむ」も当然あり、店構えもテーブルも、そしてマスターまでもが漫画の侭に実在して居ました。
彼の漫画の街を歩き、彼が描いたノラ猫を撫で、彼が描いた喫茶店でコーヒーを飲む。「永島漫画の登場人物になれたんだ」と、思わないでは居られない体験でした。
『ドカベン』の水島新二さんとは別人である。
『柔道一直線』の初期の原作漫画の作画…って余計判りにくいか?
『ミラクル少女リミットちゃん』の原作…ってもっと判りにくいかな?
’60年代の貸本漫画から、’70年代初期に掛けて『COM』『ガロ』誌上に、
『漫画家残酷物語』『フーテン』『若者たち』等の青春群像劇とも言える漫画を描いて居た人。
後年は絵本作家としても活躍。
『若者たち』は過去にNHK銀河小説で、ドラマ化されて居るし(私は観てないけど)。
最近でもジャニーズの誰かが主演して映画化されて居たので、知ってる人も居るかも知れない。
何と言っても、正確なデッサン力による美しい独特のタッチが、本当に素敵で、
動物や女性がとても可愛く、暖かみに溢れて居て、綺麗に描かれる。
個展開催案内ハガキから
それで居て、その絵柄とは対照的に、描かれるお話はリアルであり、ファンタジック要素は薄い。
SEXや、挫折や、人生の汚い処もきちんと描いてるのが、また凄い。
学生時代に、それらの漫画(主にガロの青林堂から単行本化されてた)に出会い。
その作家性溢れる私小説的な世界観に引かれて、自分も漫画を描きたいと思ったのであった。
主に’60年代高度成長期の若者達の姿。漫画家、画家、小説家、歌手、とそれぞれが、夢と理想を追い掛けつつも、商売と資本の倫理に翻弄され、自暴自棄になる。その若者達が、ひとつ屋根の下に集い、怠惰な共同生活を送リ続けると言う様な話。でも、この作品に出てくる若者達は皆ピュアで、屈折はして居ても、屈託がない。まさに当時の空気を象徴する様な世界なのである。
私自身が将来を考えて居た学生時代に、そのような世界に憧れて、多大な影響を受けた。
そして、作者自身の創作に対する姿勢と言うものにも、多くの事を教えられたのである。
永島慎二さんが、阿佐ヶ谷の住人であり、通っていた喫茶店が阿佐ヶ谷パールセンターの中にあり、そこでは個展が開かれて居て、永島さんが亡くなってからも年一回続けられてる、と言う話は聞いて居た。
しかし、数年前、その喫茶店が閉店するので、今回が最後の個展になると言うことを、
近所の人から聞き、これは行かねばならないと思い立ったのである。
その喫茶店「Cobu」は、洋品店の奥にあり、表からは小さな看板しか見えない。
知らないと絶対に入らない場所である。と言う事は、静かにコーヒーを頂くには、
とっても良い環境であるのだ。
こう言う隠れ家的な喫茶店と言うものも、大手のチェーン店に押されて、
最近は少なくなって仕舞ったなあ。
落ち着いた雰囲気のお店の中には、貸本時代の原画や、水彩による作品。
油絵による一連のピエロの作品10点程が展示されて居た。
商店街の雑踏の中にある、隔離された空間。漫画関係者らしき年配の人が数人が居たが、
私は黙って奥の席で、ひとり静かにアイスコーヒーを頂きながら永島さんの世界に
浸って、学生時代の自分を思い出して居た。
当時は将来に対して不安ばかりだったけど、
情熱だけは売る程あった。
障害を持つ様になって仕舞った現在の自分を見ると、
若い頃の情熱と、夢と希望は、遥か彼方に置いて来て仕舞った様に思える。
障害を持つ事で希望は失せて仕舞った、
この辺で、もう一度自分を見つめ直すべきなのかも知れない。
過去に置いて来たものを、回収する時期に来て居るのだ。
お店のお姉さんに聞いたら、限定書籍を販売しているとの事で、迷わず購入。
最後の連載漫画と言う事で、若者たちでは無くなって居たけど、
相変わらず、夢を追いつつ、愉快に、怠惰に、生活する人々の群像。
最後まで作家性を貫いて、自分の世界を全うする生き方。
そんな生き方に憧れる。
RC SUCCESSION - スローバラード~Sweet Soul Music’81 [Studio Live]
原子力は要らねえ!電力は余ってる!♪忌野清志郎 サマータイム・ブルース
忌野清志郎 IMAGINE
GLIM SPANKY - 「Breaking Down Blues」