「浅間山明鏡止水」あさまやま めいきょうしすい

「世界遺産モデル③」~写真と短歌で綴る世界文化紀行

「世界遺産モデル③」~写真と短歌で綴る世界文化紀行
 
世界遺産とは、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載された、「顕著な普遍的価値」をもつ建造物や遺跡、景観、自然のことです。 「顕著な普遍的価値」は、どの国や地域の人でも、いつの時代のどの世代の人でも、どのような信仰や価値観をもつ人でも、同じように素晴らしいと感じる価値のことで、そうした価値をもつ世界遺産は、人類共通の財産といえます。

世界遺産は、人類が作り上げた「文化遺産」と、地球の歴史や動植物の進化を伝える「自然遺産」、その両方の価値をもつ「複合遺産」に分類されます。文化遺産が最も多く、世界遺産の総数は1,000件を超えますが、まずは「文化遺産」に絞り掲載して行きたいと思います。


イギリス
「グウィネズのエドワード1世の城群と市壁群」文化遺産1986年
「城郭はエドワード1世治世時の のどかな風景今に伝える」



「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」はイギリスのウェールズにあるグウィネズ地方に分布している世界遺産。アンクルシー島、カーナーヴォン、コンウィ、ハーレフに建てられた4つの城から成る城郭群になります。この4つの城(ビューマリス城・カーナーヴォン城・コンウィ城・ハーレックス城)は13世紀、エドワード1世によって建てられました。4つの城全てが軍事要塞の機能があり、設計はマスター・ジェイムズ(石工の棟梁)が全て行ったそうです。

「セント・キルダ」複合遺産1986年2004年2005年
「中世の家屋や倉庫跡残り 自給自足の暮らしぶりも」



セント・キルダは北大西洋、ノース・ウイスト島の64km西北西にある、イギリス領の孤立した群島です。最大の島はヒルタ島で、イギリスで最も高い、海岸に面した断崖絶壁があります。その他はダン島、ソアイ島、ボーレー島があり、これらの島では家畜の放牧や海鳥の猟が行われていました。セント・キルダには少なくとも2000年間、人が暮らしてきた歴史があり、人口はおそらく180人を超えることはなかっただろうと推測されています。夏の間は科学者たちや保全作業員、ボランティアがやってくるものの、現在、唯一1年を通じて島に暮らすのは、防衛担当者だけとなっています。有史以前の時代からの様々なユニークな建築が残り、スコットランドに5箇所ある世界遺産の一つとなっています。

「ブレナム宮殿」文化遺産1987年
「アン王女戦争勝利贈呈の チャーチル家居城はブレナム宮殿 」



スペイン継承戦争の1704年に将軍ジョン・チャーチルが宿敵フランス軍を破った功績を讃えてアン王女から贈呈されました。戦場となったブレンハイム(英語名ブレナム)より宮殿の名前が付けられました。その後チャーチル家の居城となり、1873年に首相ウィストン・チャーチルが誕生した場所としても知らてれています(叔父の家で誕生)。チャーチル首相の生まれた部屋や英国の公爵の華やかな生活ぶりを垣間見ることができ飾られる調度品も豪華で見応えがあります。王族でない者が所有する宮殿は、ブレナム宮殿のみで、ヨーロッパ中世に作られた宮殿の中でも3本の指に入るほど壮麗といわれています。

「ウエストミンスター宮殿、大寺院、聖マーガレット教会」文化遺産1987年
「壮大なスケール誇る宮殿は 議会政治のシンボル相応しく」



議会制民主主義誕生の舞台となった建物、ウエストミンスター宮殿は、世界で最も有名と言ってよい国会議事堂です。かつて王宮だった建物は火災で焼失し、現在あるゴシック様式の壮麗な建築は19世紀に再建されたものです。全長約265m、1100を超える部屋、100の階段、中庭数11と、議会政治のシンボルにふさわしい壮大なスケールを誇ります。併設されているビッグ・ベンはロンドンのランドマークになっています。

国王の戴冠式やロイヤルウェディングの舞台ともなるウエストミンスター寺院は、11世紀に修道院として建てられ、幾度も改築を重ねて世界でも有数のゴシック建築の大伽藍になりました。ローマ・カトリックのウエストミンスター大聖堂(カテドラル)に対し、こちらは英国国教会の格式ある僧院(アビー)です。

ウェストミンスター大寺院と同じ敷地内にある聖マーガレット教会は、イングランド国教会の教会です。最初の教会は12世紀にベネディクト会派聖職者によって建てられました。フランドル製ステンドグラスが有名で、あのウィンストン・チャーチルもここで挙式しています

参照
https://www.unesco.or.jp/activities/isan/worldheritagelist/europe_1/
https://worldheritagesite.xyz/
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