鎌倉・杉本寺 ~紅葉の色づく頃に~
第一番 天台宗 大蔵山 杉本寺
本尊は十一面観音
鎌倉幕府がこの地に開かれるより遥か昔、天平六年(七三四)に光明皇后の発願によって、奈良の大仏の建立に貢献した僧・行基が自刻の十一面観音を安置したのが始まりと言われる。
後に源頼朝により建久2年(1191)再建され、幕府の手厚い保護を受ける。
本尊は十一面観音と書いたが、実は三体あり、ひとつは開基の行基、後に慈寛大師、続いて恵心僧都が奉納。
行基作(市指定文化財)と伝わる以外のニ体は共に国指定の重要文化財。
(最も古いとされる一体が文化財に指定されていない。諸説あり)
坂東三十三箇所第1番札所であり、鎌倉最古の寺と言われる。
江戸時代中期、享保十年(1725)の建立の仁王門
お昔より何千、何万という人が登ったであろう、すり減った苔むした石段
(現在は危険なため通行不可)
藁葺きの屋根の本堂(県指定文化財)
境内にはたくさんの五輪塔がある
あまり紅葉(こうよう)があるお寺ではないが、
杉本寺に向かう途中で見つけた紅葉(もみじ)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
去年の今頃、友達の安産祈願のため、初めてお遍路を始めました。
関東一帯が霊場となっている坂東三十三箇所。
鎌倉幕府三代将軍源実朝が西国の霊場を模範として札所を制定したと伝えられているこのお遍路の第一番が今回の杉本寺。
そもそもどうして三十三という数かというと、観世音菩薩は教えを説く相手や場所に応じ33身の姿に変化する(三十三応現身)からきたものです。
個人的な話になりますが、
交通機関が限られていた昔は、もちろん歩いて(約一三〇〇キロ)参拝していましたが、今の時代は、車や電車、はたまたバスツアーもあり、早い人では一週間で終わる方もいます。
友達の子供が生まれる前までに終わらせるためにはそれも考えたのですが、お寺からお寺へ、車を走らせ、駐車場から境内までの僅かな距離しか歩く機会がないのです。なんかそれは少し寂しい気がします
お寺かお寺へ歩くことで、様々な出会いや発見があると思うのです。
さすがに全行程を徒歩で歩くことは今の僕には不可能ですが、車は極力使わず、電車の最寄り駅からお寺までは、なるべく歩こうと思っています。
平均10~20kmぐらいですが、自分の知らない街の景色を楽しみ、東京とは違う四季の変化を楽しみ、食を楽しみ、時折、地元の人と交流も生まれる。
そんなお遍路の旅が大好きです。
お友達の赤ちゃんは無事、五体満足で生まれてきました、後三分の一ほど残っていますが、これからは家族の健康を祈りながら旅を楽しみたいと思っています。
2007.11.24
第一番 天台宗 大蔵山 杉本寺
本尊は十一面観音
鎌倉幕府がこの地に開かれるより遥か昔、天平六年(七三四)に光明皇后の発願によって、奈良の大仏の建立に貢献した僧・行基が自刻の十一面観音を安置したのが始まりと言われる。
後に源頼朝により建久2年(1191)再建され、幕府の手厚い保護を受ける。
本尊は十一面観音と書いたが、実は三体あり、ひとつは開基の行基、後に慈寛大師、続いて恵心僧都が奉納。
行基作(市指定文化財)と伝わる以外のニ体は共に国指定の重要文化財。
(最も古いとされる一体が文化財に指定されていない。諸説あり)
坂東三十三箇所第1番札所であり、鎌倉最古の寺と言われる。
江戸時代中期、享保十年(1725)の建立の仁王門
お昔より何千、何万という人が登ったであろう、すり減った苔むした石段
(現在は危険なため通行不可)
藁葺きの屋根の本堂(県指定文化財)
境内にはたくさんの五輪塔がある
あまり紅葉(こうよう)があるお寺ではないが、
杉本寺に向かう途中で見つけた紅葉(もみじ)
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去年の今頃、友達の安産祈願のため、初めてお遍路を始めました。
関東一帯が霊場となっている坂東三十三箇所。
鎌倉幕府三代将軍源実朝が西国の霊場を模範として札所を制定したと伝えられているこのお遍路の第一番が今回の杉本寺。
そもそもどうして三十三という数かというと、観世音菩薩は教えを説く相手や場所に応じ33身の姿に変化する(三十三応現身)からきたものです。
個人的な話になりますが、
交通機関が限られていた昔は、もちろん歩いて(約一三〇〇キロ)参拝していましたが、今の時代は、車や電車、はたまたバスツアーもあり、早い人では一週間で終わる方もいます。
友達の子供が生まれる前までに終わらせるためにはそれも考えたのですが、お寺からお寺へ、車を走らせ、駐車場から境内までの僅かな距離しか歩く機会がないのです。なんかそれは少し寂しい気がします
お寺かお寺へ歩くことで、様々な出会いや発見があると思うのです。
さすがに全行程を徒歩で歩くことは今の僕には不可能ですが、車は極力使わず、電車の最寄り駅からお寺までは、なるべく歩こうと思っています。
平均10~20kmぐらいですが、自分の知らない街の景色を楽しみ、東京とは違う四季の変化を楽しみ、食を楽しみ、時折、地元の人と交流も生まれる。
そんなお遍路の旅が大好きです。
お友達の赤ちゃんは無事、五体満足で生まれてきました、後三分の一ほど残っていますが、これからは家族の健康を祈りながら旅を楽しみたいと思っています。
2007.11.24
すり減った苔むした石段、、、様々な思いを抱えてそこを登って行った人の姿を感じる風景ですね。
車・電車・バイク等、様々な方法で目的地により早く着けるようになった現代ですが、お遍路でそこに向おうとする人の心の気持ちはきっと変わっていないのでしょうね。。。
kogakenさんのおっしゃるとおり、歩きだからこそ気づくことの出来ることがたくさんあると思います。その‘場’の空気を感じるには、やっぱり歩くのが一番ですよね♪
不思議なことについ二日前に、初めて友人のお赤ちゃんに会いました。お父さん似の元気な赤ん坊でした。
すごく嬉しかったです。
あおいさんお言うとおり僕もその’場’空気が、変わらぬ空気が好きなのです、そんな場所を探して、旅をします