世情余情口端歌

破調なる歌稿のノート遺したれば
格調高き君は朱で染めん

世情余情口端歌

リュックに妹よりの食品を
詰めるだけ詰めて終電に乗る

世情余情口端歌

進化する地球人類断層と
断絶生むは万物も絶えん

世情余情口端歌

権力者正否は問わず力で生き
民は平等を求め孤独死す

世情余情口端歌

青春の昭和のうらにうすれゆく
今年も灯す裕次郎の忌