世情余情口端歌

住民の三尺バーベナうら安に

くすむ紫秋は来にけり

世情余情口端歌

この星の環境変化無常ゆゑ
それに逆行するは人間のエゴ

世情余情口端歌

秋風にベランダより市街見る

空にどよめく飛機と駆ける雲

世情余情口端歌

蔑まれ忌避されようが授かった

このいのちこそ世に光らさせれ

世情余情口端歌

敗戦を受け入れ難くして夜の明く

平和の朝日に少年発起す