かしのみのひとりゆきつつさみしさの身に迫りくるゆふぐれの道
日を浴みて窓辺にいこふ君の背を見つつちひさきさいはひを知る
かぎろひの春の日影を身に浴みて心にしむるかろき寂しさ
みづかげの月を眺めてむらきもの心になびく風にかたゑむ
さざ波のよする浜辺をひとりゆくわがみの頬をなづる潮風
月影をおひてすがりてぬばたまの闇路を急ぐ細き舟かな
かしのみのひとり野をゆきあをぞらにさみしくわらふ春のひととき
野道ゆく君の背をおひおづおづととひかけてみるあくがれの恋
あをぞらに心すはれて花の野をそぞろゆく身の美しき春
君がため花をつみつつ春の日の風のかをりにゑふ我が身かな
春の野をゆきてまよひてまぼろしの君の影見るかしはぎの森
かすかにも芽吹きの音のきこゆるを春のしるしと眺め行く森
かしのみのひとり心をもてあそびうれひの橋をしづかにわたる
白雪の積もる荒れ野にひとり立ちとほき空飛ぶ鳥の声聞く
はるかにもとほき夕日を我が細き指にてつまむたはむれの時
ゆふづつの高きをあふぎあしたゆく道をうらなふゆふべなるかな
荒れ野ゆく道なき道のはたを見てちひさき花の色を見出す
月影にけふのうれひもとけゆきて明日の我が身の望みをうたふ
在野の無名歌人です。当ブログの管理人は幽霊です。ばかなことをしたら、たたりますよ。
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