最寄りの高速入口へ。電光掲示板を見上げる。行程ルートの渋滞情報は無し。うん、空いている。時間通りには到着できそうだ。
バタバタと半開きの車窓から風が入ってくる音がする。窓を開けたのは、会社主導のコロナ感染拡大防止対策の一環。冷房は入っているが、外からの生ぬるい風で効きはイマイチ。
全く、クラスターが起きてから慌てて始めても遅いんだよ。
(・´д`・。)
肺がチクリと痛む
本調子じゃないことはわかっている。
好きで感染したわけじゃないんだがな。
朝の所長の戯れ言を思い出し、少し、苛立つ。
最初の取引先に到着。滞りなく、サクサクと仕事を済ます。
F本「さて、それでは…O○○Yへいきますか」
( -д-)ヘイヘイ…
数分で到着
F本「今日は1BOXなんで、地下(駐車場)いれますね」
車のラジオアンテナが、地下の天井をなぞりながら、搬入口へと向かう。
入館手続きを済ませエレベーターへ。今回は"大口"引き取りなので台車を使用する。
フロア到着
内線で担当者に連絡し、案内していただく。会議室の壁際にびっしりと、それ(段ボール箱)は並んでいた。
サイズ的には、ニュースでよく見かける、国税や特捜の捜査員が押収物を入れている段ボール箱と同じくらいだろうか。
台車一台で10~12個しか乗せられない。一個がめちゃくちゃ重い。二人作業なら四往復で済む。
二人共、汗だくでそれを積み、地下の車へと下ろす。
エレベーターが混んでいて乗れなかったりしたので、まあまあ、てこずった。
一時間以上、かかっただろうか。作業を終え、担当者からサインをもらい、車に乗り込む。
疲れた
午前中で1日分の仕事をした気分だ。
汗で濡れた作業着が冷たい。
いや、作業着だけじゃないぞ…
体が冷たい
なんか寒気がする
自律神経がおかしい
とりあえず作業着を脱ぎ、日にあてて乾かす。車窓からの日差しが強い。
隣のF本氏はぐったりしながら冷房をMAXにして冷たいドリンクをゴクゴクと飲んでいた。
自分「すみません、ちょっとコンビニ。」
急いでホットコーヒーを買い、チビチビと飲みながら体を暖めた。
こちら側の冷房の送風口をそっと閉じる。
今日1日、持つだろうか?
嗅覚異常で香りを感じない、ぬるくなった薄味のコーヒーをすすりながら、募る不安を抑えようとしていた。
続きます
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