7/11②
叔母のよっちゃんに電話。
母とは3年ほどケンカして口聞いていないけれど、わたしは連絡をとっていた。
幼い頃一緒に暮らしたこともあるもっとも近い親戚。
そして4人の従姉妹会グループラインと
いとこほぼ全員9人のいとこ会というグループラインがある。
一人っ子の私にとって心強い身内の皆
呼び出し音は鳴るも出ない。
いとこのNくんに電話。Nくんは母がもっとも可愛がっている甥でわたしのいとこの頼れるお兄さん。
喋りだしたら過呼吸みたいになって涙がとまらないし上手く喋れない。
「落ち着いて、ちょっとあちこち俺が連絡する、待っててまたかけるから」
そして5分後よっちゃんから。
「お母さんがっ…」と言い出すやNくんが先に連絡とれてたみたいで「高速乗ってすぐ行くから待ってなよ」と。
わたしはとりあえず家に帰り着替えた。
病院へ戻る前に実家へ行き汚れたものを片付ける。
頭は全くはたらかない。
手際はありえないほど悪く、とんでもない時間がかかったような。
とりあえずタオルや母が用意していた入院セットなどを持つ。
小さな仏壇にあるおばあちゃんおじいちゃん、母の兄の写真を入れる。
母をどうか守ってください
母をどうかこの世の中に戻してください。
心が弱ったとき、子どもたちの病気のときいつも寄り添ってくれるパンダのぬいぐるみも願いを込めて入れる。
運転はとてもじゃないけど出来ず、バスに揺られ病院へ向かう。
きのうの夜、体調が悪そうだった、母に聞いたら、
わかる?ふくらはぎもしびれてて熱中症かなって言ってた。
何にも気付かなかった。
なんでこんなことになる前に気付けなかった?
お母さんごめんなさい
毎日のように顔見てるのに。
助かるのは1/3
なんて残酷な数字なんだろう
恐ろしくてその先も現在も考えられないくらい
ロビーでよっちゃんの顔を見つけた。