良くも悪くも体調は変わらず……。
咳は出る。
廃用を防ぐために動いた方がいいのか(家の中限定だけど)なるべく安静にしといた方がいいのか…?わからん。
🍀 🍀 🍀
そんな中、また映画を見ました。
今度はYou Tubeで。
タイのLGBT映画『PRESENT STILL PERFECT』(2021年)です。
こちらYou Tubeでおすすめに出てきたので(視聴傾向を完全に把握されているオタクw)見てみました。
最初から日本語字幕がついていたのもポイント高かった。😁
以下、盛大にネタバレありです。
おすすめ出来る映画なので、未見の方は読まない方がいいかも……。
こちら本編です。↓
カメラマンの主人公Toeyは旅先(日本)での刹那的な恋(相手はOatという男性)を引きずっています。
Oatは結婚し1児の父となっているのですが、今だに彼のフェイスブックを見てしまう……。閑散期の水辺のリゾートへやって来たToeyは気のいい雇われ支配人Janeと日本からの観光客ケンタと出会って……。
…とここまで見て、私はてっきりケンタと新しい恋をするものだと思ってましたw。
ケンタを演じているのは逢見(おうみ)亮太さんという日本の元芸人!さん。私は知らなかったのですが、タイの番組やCMにも出ているようですね。可愛いイケメンです。☺️
しかし、フェイスブック上でやりとりを続けていたOatから「会いたい」とのメッセージが来たところで、ああ本筋はこちらか……と察しましたw。
とはいえ、会いに来たOatへはめちゃくちゃ塩対応のToey。自分に黙って消えたことを「なんで?」と責めます。
今、Oatには妻も子もいる。つまりこれは不倫ですよね。
一旦は帰ることにしたOatと、もう会わないと決めたToeyですが……やはりふたりは離れられず、「人生最高の3日間を一緒に」過ごすことにします。
私個人としては不倫は嫌い。既婚者でも恋に落ちることは避けられないことかもしれない。でも、そこから先は避けられないことではないでしょ?会わなきゃいいんだもん。ふたりきりで。それが分別ある大人の行動だと思う……。
でもね。
間違いを犯すのも人間……ってこともわかってる。
不倫を美化するわけでもなく、恋愛のひとつの形として描き、最後の3日間をしっとりと見せてくれたこの映画に思わず涙が……。😢
特に二人の会話が良いのよ。
妻と別れて一緒になりたいというOatに「僕達、充分に最低だろ」と泣きながら拒絶するToey。
「愛が何かもわかってないくせに。4年も僕をひとりにして。その上、僕も悪者にしようっていうの?」
4年は長い……。
4年間ずっと好きだったって……。
Oatも泣いている。私も泣く……。
別れの朝、未練たっぷりなOatに対し、吹っ切ったように微笑みながら手を振ったToey。でも、車が見えなくなってからJaneさんに抱きついて泣くところでさらに私の涙腺は決壊。うわー。泣くわ〜。
そして、映画のタイトルが出て、これで終わりか……と思ったら!
自宅のあるバンコクに戻ったOatと奥さんのやりとりが続きます。
ここから残念ながら字幕がズレてしまっているので、ちょっと見にくいんだけど(英語OKの方なら日本語字幕を消した方が集中できると思います)意外な展開が待っています!!
なんと、奥さんは何もかもわかってた!!!
仕事だと言って泊まった場所の嘘がまずバレます。
そして、Toeyとのフェイスブック上でのやりとりも見られてました。
さらに……。
別離後に1度だけ、空港でToeyとOatは偶然会っていたんだよね。その時、Oatは家族連れで……。その時の夫の笑顔が今まで見たことのない笑顔だったと。
自分を偽ることに疲れたんでしょ?と泣くOatを優しくハグする奥さん……。
そう。セクシャリティを偽って生きることは辛いでしょう?ってこと。
実は、知らないで見始めたのだけど、この映画には『PRESENT PERFECT』という前編にあたる作品があったんですね。
こちらは日本の北海道を舞台にして、4年前のふたりの出会いと別れが描かれています。(You Tubeで見られます。英語字幕のみだけど)
で、この、さらに先の展開がですね、最初見た時は、ちょっと無理矢理感があって、「えー、奥さん理解あり過ぎでしょう?!」って思ったの。
いくらハッピー・エンディングが好きなタイの作品でもさ〜。ちょっとねーって……。
しかし、前編の方を見て、もう一度この記事を書くために『STILL』を見直したら、最後の最後まで、めちゃくちゃ泣いちゃったよ〜!!
本当に。どうしたことか……。😭
というわけで(どういうわけで?w)、この映画、おすすめします。
私が知ってるようなメジャーな俳優さんは出てないんだけれど、『ITSAY』とかあのテイストが好きな人なら楽しめると思う。
俳優さんの演技もみんな良いです。Janeさんとケンタくんがコミカルなパートを担当していて、映画全体のバランスが良いです。重苦しくなり過ぎずに見ることが出来ます。
ツッコミどころが、ないわけじゃあないんだけれどね。😉
映画としての出来はこの『STILL』の方が良いと思うので、こちらだけ見てもOKかも?
でも、時間が許すなら前編から見た方がより物語に浸れると思いますよ。☺️