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タイの沼は海ですか?

読書の秋『じぶきら』読んだよ~

いやはや、なかなかに残酷な本である。

少年期から思春期にかけて受けた心の傷がこれほどまで、人を苦しめるのか。

読み手にとっても残酷な本だ。己の罪を自問しながら読むことになる。あの頃、自分もクラスメイトを外見で判断し毛嫌いしていた人間ではなかったか。
そう。直接的な暴行だけがいじめではない。そんな事実を喉元に突きつけられながら、読み進むことになるのだ。善人ぶってる自分には結構辛い。

横川さんのことだから、こんな風な読まれ方は本意ではないかもしれない。生きづらさを抱える人が少しでも生きやすくなるよう、自らの体験を開示して書かれた本であると思うから。
もちろん、くすっと笑えるところはあちこちにあるし、全体のトーンは重くない。むしろ自分のことなのに、どこか突き放して書かれている。でもね…やっぱり胸が痛みました。😔

この本は、教育現場にいる人にぜひ読んで欲しいな……。そして、心理学を勉強している人、人と関わる仕事をしている人にもおすすめしたい。

横川さんのことで、印象に残っていることが一つある。当時不評だったある朝ドラの感想ツイートの件。
「#◯◯反省会」というタグが出来ていて、ほぼ毎話ドラマのダメ出しが視聴者からされてたんだよ。私はそのドラマは見ていなかったけれど、思わず気になってそのタグのついたツイートを読んでたんだ。単に興味本位で。いや、正直面白がってもいた。
そんな時、横川さんがそのタグについて「趣味悪過ぎないか?」ってツイートしたの。正確な文章ではないけれど、そんな意味のことを呟いたんだよ。ハッとしたよね。一生懸命に作品を制作している側からしたら、無責任な視聴者のネガティブタグ祭りって、やはり辛いよな……って。 盛り上がるなら作品を讃えることの方が断然良い。クリエイティブだし幸せな時間だよ。そんな事を気づかせてくれるのが、横川さんの持つ感性なんだよね。これはお世辞でもなんでもなく、横川さんならではの武器だと思う。その根源が昔の辛い体験であるとしたなら、喜んでいいのか悲しんでいいのか複雑な気持ちになるけれど……。

大きな声に消えそうな小さな声を拾えること。波にさらわれず砂に埋まって光る何かを見つけられること。そんな才能が横川さんにはあると思うな。だから私は彼のドラマレビューや文章が読みたいと思うのよ。
だからといって全てに共感するわけじゃない。この本の内容でも共感出来るところと、出来ないところが半々かな~?😅でも、それでいいの。

自分が嫌いでのたうち回っている人へ、著者自身を事例として挙げながら、生き方の気づきを与えてくれる本。ほっとしたり救われる人も多いと思う。



そして、これは私が思うこと。

自分を愛せなくても、自分をいたわることは出来る。

目を閉じてこめかみをマッサージしたり。ベランダに出て月の光を浴びたり。ゆっくりお茶を飲んだり。

時間をかけなくても出来ることがある。毎日でなくていいし……。自分をいたわること、護ることは大事。私は私が護らなくちゃ。(他に誰が護ってくれるの?)

アラカン独り身の私はそんな風に思いながら生きてます。😁



そんで……今日も疲れたので、TVerで陳情令を吸いました。……45分かけて。(時間かかっとるやんけw)







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