ハワイ島半周ドライブ#4から
2010年1月6日:午後1時過ぎ
初めての道をドライブするときは、
ちょっとした冒険心と期待感でワクワクする。
いったい、どんな景色に出会えるのだろう?
ビッグ・アイランド・キャンディーでお土産を買い終えたぼくたちは、
ヒロを後にし、ハマクア・コースト<Hamakua Coast>方面へ。
せっかくなので、19号線<Hawaii Belt Rd.>から外れ、
脇道をドライブしてみることに。
7MM(マイル・マーカー)を過ぎたところで、
ペペエケオ・4マイル・シーニック・ドライブ
<Pepe'ekeo 4-Mile Scenic Drive>へ。
クルマ2台がすれ違うのがやっとの幅の狭い道を走る。
制限速度は25マイルから20マイル。
道は右に左にクネクネと曲がり、
途中、いくつもの小川に架かる橋はワン・レーンだ。
対向車が来る際は慎重に。
「あれ?教会が金網で囲ってある。」
「なんだか、寂れた村って印象だね。」
点在する民家やギャラリーの看板を掲げた家の前を通り過ぎるうち、
クルマはすぐに南国特有の植物郡が繁茂する中を走り抜けることに。
沿道には、リリコイ、グアバ、マンゴーやカエンボクが茂っていたりする。
季節によって、道端になっている実を取って食べることもできるらしい。
緑豊かな木陰を抜けながらのドライブはとても心地良い。
4分ほど走り続け、カーブを曲がると、道の脇に数台のクルマが停っていた。
「おっ、何が見えるんだろ?」
みんなクルマから降りて写真を撮っている。
「私たちも、降りてみようよ。」
タイミングよくクルマが1台出て行ったので、
空いたスペースに、ぼくたちも停車。
早速クルマを降りてみると・・・
眼下に広がっていたのは、紺碧の海だった。
(Selected for Google Earth)
「へぇ~!ここ、どこ?」
「ちょっと、待って。あそこに、何かの看板みたいなものが立ってる。」と、
ぼくはトレイルらしき下り坂の入口に行ってみた。
その看板みたいなものは、
トレイル保護管理機関<“Na Ala Hele ” Hawai'i Trail & Access System>の標識だった。
一番上には、
トレイル・コースが描かれ<ONOMEA BAY>と地図に記してあった。
「ここがオノメア湾だよ!」
振り向いて妻に告げた。
ここは、かつて、
“カメハメハが槍を投げて出来た”といわれたオノメア・アーチがあった場所。
(もちろん、自然にできたSea Archだったことは言うまでもなく・・・。)
しかし、1956年の地震によってアーチは崩れ落ち、現在にいたっている。
ハワイ島に残る偉大なる王の伝説がひとつ、地震によって消えてしまったというわけだ。
一説によれば、このトレイルの奥はパワー・スポットなんだとか。
マナが宿っていることを実感できるような、
それは素晴らしい景色が見られるようだ。
今回は特に予定していたコースではないので、
いつか、再び訪れた時にはトレイルを辿ってみようと思う。
(ハワイ島は何度訪れても、色んな楽しみが増えていく気がします。)
伝説のアーチはなくなっているけれど、美しいオノメア湾を背景に、
周囲の人たち同様、ぼくたちも記念写真をパチリ!
クルマに戻り、再び走り始めた。
すると、左手に何かの建物が見えてきた。
駐車場には何台もクルマが停っている。
「もしかして、ワッツ・シェイキン?」
左のウィンカーを点滅させながら減速。
すると英語で書かれた看板の文字が見えた。
「違うみたい。なんとかガーデンって書いてある。」と、妻。
「ああ!ボタニカル・ガーデンか!!」
危うく勘違いして立ち寄りそうになったのは、
ハワイ熱帯植物園<Hawaii Tropical Botanical Garden>だった。
左に切りかけたハンドルを慌てて右に戻し、そのまま通り過ぎる。
色鮮やかな2000種もの熱帯植物を見て回ることができるこの植物園に、
妻は以前から「行ってみたい。」と言っているのだが、
ぼくは「別に・・・。」と、興味を示さずにいる場所だった。
「どうして?」と、妻が訊くので、
「だって、ほとんどハワイの原生種じゃないから、
わざわざここでお金払って観なくてもって、思うんだよね。」と、答えた。
すると妻は、
「でも、園内にある川や滝は昔からあったままなんでしょ?
わたし、それが見たいなぁ。」と言う。
「なるほどねぇ。
まぁ、観光ポイントになっているくらいだから、
観ればそれなりに感動もあるだろうし・・・、
それじゃ、植物園については、
次回前向きに検討させて頂くということで、
とりあえずはこのまま、
ワッツ・シェイキンを目指すということでよろしいでしょうか、奥様?」
「もちろん、よろしくてよ。」
それにしても、このルートの風光明媚なこと。
緑の中を右に左にハンドルを切りながら走っていると、
木製の白い橋の下では、
ロコが大きな岩の上にタオルを敷いて日光浴をしていた。
サラサラと流れる小川のせせらぎをBGMに、太陽の光を全身に浴びて過ごす・・・。
見るからに、気持ちよさそうだった。
オノメア湾を望んだ場所から5分ほど走り続けたところで、
不意に前方の視界が開け、看板と建物が見えてきました。
「ワッツ・シェイキン!!」
車内に、ふたりの声が同時に響いた。
つづく。 ハワイ島半周ドライブ#6へ
Mahalo.
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