2010年1月1日 11:30a.m.
カウマナ・ケイブから、いったんホテルに戻ると、
フロント前で、オーナーのジョンさんとハウス・キーパーの女性たち3人が、
お喋りしながら、サンドイッチなどを食べていました。
ぼくたちの部屋は、そのフロントの正面。
無言で通り過ぎるわけにも行かず、
“Ha~i!”と、声を掛けると、
“Hai. We have lunch time.”と、片手に持ったサンドイッチを見せ、
笑顔で答えるジョンさん。
“Of course, sure, pleasse!”
ぼくも笑顔で答え、部屋の中へ。
家族経営のホテルらしいというか、ハワイらしいというか、
なんとも緩やかな感じの空気が漂っていて、
ぼくは益々このホテルが気に入ってしまいました。
さて、朝食がデニッシュにレタス・サラダというシンプルなものだったので、
さすがにぼくたちもお腹が空いてきました。
ランチの予定は決めていなかったので、
「カフェ100で、ロコモコでも食べようか?」
というぼくの提案に、 「そうしよ!」と乗り気の妻。
荷物を降ろすや、すぐにまた車に乗り込み、ヒロの町へ。
Kilauea Ave.沿いのカフェ100を目指し走っていると、
なんだか、町の様子が静かなことに気づきました。
通りを歩いている人の姿もまばらだし、走っている車も少ないような気が・・・。
通りに面した様々なお店も閉まっているようです。
「あっ!」
妻が、何かを思い出したようでした。
「なに?」
そう問いかけるも、妻は「え~と・・・」と言葉を濁します。
間もなく、カフェ100の前まで来ると、なんと駐車場はガラ空き。
お客の姿は見当たりません。
「やっぱり。」
妻は確信したようです。
「何が、やっぱりなの?」
「お正月休みだよ。」
「へ?」間の抜けた返事をするぼく。
「ヒロの町は、お正月の間は休みで、お店はみんな閉まってるんだって。」
「そんなぁ。観光地なのに?」
「そう。だから閑散としてるんだよ。」
なんだか、嫌な予感がしてきつつも、まさか、すべての飲食店が閉まっていることはないはず。
「じゃ、ドンズ・グリルに行ってみようか?」
と、4年前に見つけたお店に行ってみることに。
Kilauea Ave.からKekuanoa St.へ入り、記憶を頼りにドンズ・グリルを目指します。
カフェ100が閉まっていた瞬間から、俄然、空腹感が増して来ました。
血糖値が下がってきたからか、思考能力も落ちてきてようで、
何度か道を間違えたあげく、やっとのことで辿り着いたドンズ・グリル。
しか~し!
何となく予想はしてましたが、やはりお休み。
お正月の間、お店が閉まっていると言うのは本当のようです。
さて、困りました。
正月早々、ひもじい思いをするのは、避けたいところ。
「ドミノ・ピザにする?」
Kilauea Ave.沿いで見かけた時、開いていたように思ったので言ってみたのですが、
妻が食べたいのはロコモコのようで、
「それだけは、イヤ!」と、即座に却下。
(空腹時における妻の不機嫌レベルも上昇中のようです。)
とりあえず、一旦ダウンタウンへ引き返してお店を探すことにし、
Kanoelehua Ave. から Bayfront Hwy.経由で戻ろうと車を走らせると、
正にそのふたつの道路が接する角に、
あったのです!!
ケンズ・ハウス・オブ・パンケーキが!!!
屋根の上の看板が、ぼくたちには救いの女神に見えました。
「そう!このお店、24時間営業で無休なのよ!!」
記憶の隅にあった情報を思い出し、妻のテンションは一気に急上昇。
「ここにしよう。ここに!」
もはや、このお店以外で食べることは考えられないようです。
しかし、お昼時に加え、ヒロで営業している数少ないお店のひとつ。
当然、駐車場は満杯。混んでいるようです。
加えて、ぼくたちがいるのは道路の反対車線側。
左折して入るのは無理そうなので、一旦通り過ぎ、リリウオカラニ公園でUターン。
Bayfront Hwy.を引き返してくると、丁度一台の車がお店から出て行くところでした。
「ラッキー!」
タイミング良く、一台だけ開いたスペースに停めることが出来ました。
1月1日 0:10p.m.
ケンズ・ハウス・オブ・パンケーキ<Ken's House of Pancakes>に到着。
キューキューと鳴っているお腹を抱え、早速お店の中へ。
幸い、席にもすぐに座ることが出来ました。
ローカルなファミリーレストランといった雰囲気のお店。
名前通りパンケーキが売りのお店ですが、
それは別の機会に譲るとして、
ぼくたちが注文したのは、ロコモコとサイミン、そしてグアバ・ジュース。
渇いた喉、そして食道にグアバ・ジュースが染み渡ります。
先に出てきたのは、妻が注文したオリジナル・ロコモコ。
目玉焼き2個分がのってました。
店員さんが、「タバスコは要りますか?」と訊くので、
妻はイエスと返事。
「ロコモコにタバスコをかけるの?」
訝るぼくに、
「なんとなく、かけたほうが美味しそうな気がしたから。」と妻。
そして、店員さん持ってきてくれたタバスコのビンは日本では見ない大きさ。
「おおっ!」
軽い驚きとともに、早速タバスコをかけてロコモコを食べた妻は、
「おいひい。」と、満足そう。
グレービーソースのオーソドックスな味に少しパンチを加えた感じが良いらしい。
妻がロコモコを3分の1ほど食べた頃合で、
ようやくぼくのオーダーしたサイミンが運ばれてきました。
早速、スープを飲んでみると・・・、
「おお。美味しい!」
体内の塩分が減っていたからなのか、
少々しょっぱくて濃い目のスープが、
これまで食べたサイミンのものよりも美味しく感じられました。
チャーシューと焼き鳥の串、そしてスープに絡む麺もグッド!!
半分ほど食べたところで、ロコモコと交換。
妻もサイミンのスープが美味しいといい、
ぼくも、ロコモコにタバスコは「あり」だと思いました。
なんとか食事にありつけ、お腹も満足したところで、
午後はココナッツ・アイランドを散策です。
Mahalo.