荒涼とした黒い溶岩大地の間を、一台の車が走っている。
『ひとは誰かと出会うために生きている。
らしい。』
こんな言葉から始まる映画『ホノカアボーイ』。
3月14日、公開初日に観て来ました。
ハワイ島のあのダイナミックな自然をスクリーンで見られるだけでも構わないと、
映画作品としての期待をしないまま観に行ってきたのですが・・・、
お見事!
ぼくにとっては、
単なる揚げパンだろうと思っていたら、
予想以上に美味しかったあのマラサダのような映画でした。
ロケは、ほぼホノカアの町だけ。
火山を中心としたハワイ島観光のような描写は一切ありませんでした。
ホノカアという小さな町の中だけで、
ホノカアに暮らす人々によって、
物語は淡々とすすんでいきます。
吉田玲雄さんの
ホノカアでの実体験を綴ったエッセイがベースになっているとはいえ、
この映画にリアリティを求めてはいけません。
「レオもビーさんも、エデリもコイチもみずえも、
みんなハワイ島に暮らしているはずなのに日に焼けてないじゃん。」
「おいおい、そんなばかな。」
なんてツッコミをしていては、この映画の魅力はわからないかも。
登場人物たちの表情やセリフ、たたずまい。
キッチンに満ちている美味しそうな匂い。
日々の暮らしの中にあるリズム。
カーテンを揺らす風。
部屋に差し込む陽射し。
窓の外から聞こえてくる鳥のさえずり。
ホノカアという町を流れるゆったりとした時間や空気を感じたとき、
何かが伝わってくる・・・。
恥ずかしい告白をすると、
「もう一度ワイピオに行こう」と、レオがビーさんを誘うシーンからラストまで、
自分でも不思議なくらい涙が止まりませんでした。
「あれ?俺泣いてる?」と気づいても、ただただ涙が溢れてくるのでした。
そして、
見た者に最高の祝福を与えるという伝説の虹『ムーン・ボウ』が
ビーさんに見えたように、
ぼくにもいつか見えるだろうかと思ったのでした。
♪ ハワイハワイと来てみたけれど
お里恋しや つきのにじ
ハワイハワイと来てみたけれど
あなた恋しや つきのにじ
今も、この唄を口遊んでしまいます。
(パンフレットには、映画に登場した料理のレシピが書いてありました。
ビーさんのマラサダ30個分の作り方もね。)
Aloha!
ビーさんのマラサダ(30個分)の作り方は、
A『薄力粉・・・400g、強力粉・・・400g、ドライイースト・・・12g、
砂糖・・・100g、塩・・・小さじ2』
B『卵・・・2個(よく溶く)、エバミルク・・・260ml、とかしバター・・・60g』
揚げ油
グラニュー糖(ビンに入れ、バニラビーンズを潜ませて香り付けしておく)
1.大き目のボウルにAを入れ、指先ですり合わせるようにしながらまんべんなく合わせる。
2.Bを別のボウルに入れて合わせ、泡だて器で混ぜる。
3.1のボウルに2をいちど加え混ぜる。
さらに水1/2カップ強を少しずつ加えながら、ひとまとめにする。
4.打ち粉をした台の上に取り出し、生地を打ちつけながらなめらかになるまでよくこねる。
(はじめは指につくようでも、こねているうちにグルテンが働いて離れてきます。
打ち粉はごく少なめに。)
5.サラダ油を薄く塗ったボウルに戻し、
ラップをかぶせて温かいところに1時間ほど置いて発酵させる。(1次発酵)
6.2倍に膨らんだらガスぬき(こぶしでひとつき)し、薄く打ち粉をした台の上に取り出す。
生地を四角く整えながら麺棒で2cmの厚さに伸ばし、
布巾をかけて15~20分休ませる。
7.6cmx7cmの長方形に切り分け、布巾をかけてさらに30~40分置き、
ふっくらと厚みが出るまで待つ。(2次発酵)
8.揚げ油を熱し、170度の中温で揚げる。
プックリ膨らんできたら時々返しながら、薄い小麦色になるまでじっくり揚げる。
網に上げて油を切り、熱いうちにグラニュー糖をまぶす。
以上、高山なおみさんのレシピです。
ぼくも、いつか作ってみようと思っているのですが・・・。
Mahalo! ←参考になりましたら、よろしくお願いします。
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