Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

不思議の森、ラバ・ツリー・ステート・モニュメント

2009年10月01日 | プナ地区


*このページの各写真は拡大できます。

(2006年1月5日)

昨夜半からの雨は、朝になっても降り続いていました。
今日のボルケーノは、一日中、雨のようです。
ぼくたちは2泊したキラウエア・ロッジをチェック・アウトし、
隣のジェネラル・ストアで給油を済ませると、まずはヒロ方面に向かいました。

<MY DRIVE COURSE>
Old Volcano Rd.からHawai'i Belt Rd.(11号線)へ出て、ヒロ方面へ。
Kea'auで、Pahoa Kalapana Rd.(130号線)へ右折。
PahoaからKapoho Rd.(132号線)へ。



11号線(Hawai'i Belt Rd.)の長~い下り坂を走っていると、
雨足が急に激しくなったり弱まったりと、めまぐるしく変化。
知らず知らずのうちに、ハンドルを握る手にチカラが入ります。
「ねぇ、どうしようか?」
助手席の妻が問いかけてきました。
予定では、
ラバ・ツリー・ステート・モニュメントへ行く事になっているのですが、
この雨模様では、とても見られないのではないかと言うのです。
確かにこの天候では難しいだろうと、普通なら思うところ。
ところが、ある占いよると僕は晴れ男度が70%あるらしい。
(根拠は良く分かりません。)
そのぼくが行くのだから、
「多分ラバ・ツリーに着くころには晴れるか、少なくとも雨は止んでいるはずだよ。」
そう言って妻を説得。(実は、ぼくが行きたい場所だったので。)

とにかく行って見ることにし、130号線への分岐点を目指します。
しかし、ぼくがハンドルを握っている以上、ナビゲート役は妻しかいません。
「ねぇ、その先で右折じゃない?」
「そう?」

言われるままに右折をしたのですが、信じたぼくが愚かでした。
ぼくたちの車は普通の住宅街を迷走することに!
そもそも、地図の読めない妻にナビゲートが出来るはずなどないのですが、
つい習慣的に指示に従ってしまい、
目的地にスムーズに辿り着けないといういつものパターンに・・・。
「こういう家に暮らしたいよね。」と、暢気に言っている妻を尻目に、
ぼくは地図を取り上げ、現在地を確認。
一旦、11号線に戻り、改めて130号線へ。

しかし、雨は激しくなるばかり。
しかも、渋滞!!
車がなかなか前に進みません。(原因はスリップ事故による車線規制でした。)
本当にこのままラバ・ツリー・ステート・モニュメントに向かっても大丈夫だろうかと思いつつ、
130号線を走り続けました。

そして、132号線へ入ってしばらくすると、雰囲気が一変!
ツリー・トンネル(Tree Tunnel)とも呼ばれるその道路は、
両脇に生えた背の高い樹々が、はるか頭上で枝葉を平に広げ、
天蓋のように道を覆っています。
その様子は、ちょっと感動的ですらあります。(晴れていたら、より感動的だと思いました。)





さて、ほどなく目的地周辺。
すると、予想通りというか、曇ってはいますが雨は上がっていました。

ラバ・ツリー・ステート・モニュメント<Lava Tree State Monument>



入園は無料。
入り口の雰囲気は、[公衆トイレと駐車スペースのある森]といったところ。
車を停めたら、自由にトレイルを歩けばいいようです。


 

高々と生い茂るオヒアの森を歩きます。 




1790年、
イースト・リフト・ゾーンから噴き出たパポエホエ(サラサラの溶岩)が、
この森を焼き尽くし、流れ去りました。
しかし、水分を多量に含むオヒアの木だけは、
焼かれると同時に纏わりつく溶岩を蒸気で冷やし、固めてしまったのです。
あとには中心部が空洞になった溶岩(lava)が樹木(tree)のように立っていました。
だから、ラバ・ツリーの内側を覗き込むと、木の表皮の模様が刻まれています。



別名ゴースト・フォレストとも呼ばれるこの森は、
雨が降った直後に訪れたからか、
その名の通り、何か独特な、不思議な空気に満ちていました。

 (モアイ像!?に見える溶岩樹)
 
(溶岩樹は平均で2、3メートルほどの高さがあります。)

また、植物のスケール感!?とでもいうのでしょうか、
この森のすべてが大きいのです。

下の写真は、一見普通の森に見えるかもしれませんが、
写真の中に立っている妻と比較すると、
周囲の葉っぱなどの大きさがと分かると思います。

←小人になった気分です。

様々な溶岩樹を写真に撮りながら歩いていると、
溶岩樹の頂に生えている若木を発見!
200年以上前、その場所に生えていたオヒアの木に代わって、
今また成長しようとしているかのようです。



それどころか、すでに成長しつつある木も発見。

と、ここでぼくは、あることに気づきました。

はじめのうちは、自然が作り出した造形物に驚き、
生命の再生力に感動していたのですが、
よ~く考えると、
溶岩樹の上に生えた木が根を伸ばし成長を続ければ、
溶岩樹は支えきれず崩壊します。
つまり、今すぐではないにしても、いずれ
溶岩樹はこの森から無くなるんじゃないか・・・と。



そう思って改めて周りを眺めてみると、崩れた溶岩樹が散見されます。
以前は、もっとたくさんの溶岩樹が立っていたのでしょう。

見に来ておいて良かったと思いながら、何度もカメラのシャッターを切りました。


写真だと分かり辛いですが、
 緑色のポンポンが、フワフワと空中に浮いているように見えました。

 

妻とぼくは、
ラバ・ツリーが立つ稀有な森に、すっかり魅せられ、
一周20分ほどで歩けるこの森に、気がつけば50分近くもいました。
でも、感じかたは人それぞれのようで、
あとから来たアメリカ人の家族は、足早に巡りさっさと帰って行きました。


思っていた以上に感動できたラバ・ツリー・ステイト・モニュメントを後にし、
その後ぼくたちはヒロを散策。
そして、この日から滞在するコンドミニアム、コナのシー・ビレッジを目指しました。


Mahalo a nui loa!



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