山村留学体験記&棚田復活!         あの山の向こう

横浜→長野へ山村留学した長男(中学3年間)と次男(小4-5)の記録と山留「その後」+山村の耕作放棄棚田の再生挑戦記♪

山村留学生は「かわいそう」?

2010年03月21日 | 育てる会「山村留学」のこと
motoの山村留学先の中学の卒業式と

センターの修園式のため長野入り。


自らの強い意志で 中1から始めたmotoの山村留学3年間が終った。

この3年間、紆余曲折と戦った? motoの成長過程とその結果は

総じて 本人も親も満足し 

大変だったけど 楽しく意味の深い3年間であったことは

加筆の必要がないほど このブログでも綴ってきたので 今日は割愛(^^


私としては

小4次男の1年目の山村留学を通して

長男のそれ以上に いろいろな気付きや発見、

そして多方面に課題をみつけた1年であり、 

そして その思いは 修園を挟んでさらに強める格好に。  


たくさんの複雑なことが絡み合って その一部だけを切り取って話せないのだけど・・

根本的な部分のひとつとして 子供たちに・ ずっと聞きたいと思っていたことがあった。

でも、山村留学中に聴くには 適当な質問ではないと思ったので

修園したら聞いてみようと思っていたのだ。


修園式が終わり・・ 落ち着いた時間の中で Joに聞いてみた。


「 Joは、 山村留学をしている自分を、かわいそうだと思ったことはある? 」


Joは motoと違って 自らの強い意志で山村留学を始めたわけではなかったから

なおさら 聞いてみたかった。

もちろん、motoの行事のたびに Joも山村留学の面白さを垣間見てきていたので

「絶対、嫌」な山村留学では なかったはずだけど 

かと言って 積極的にやってみたい・・ものでもなかっただろうし

何より 地元の友達や、甘えきっていた親と離れて暮らすことには

まだ小4のJoにとっては

どちらかというと 「気が重たい」山村留学であったと思う。



そして、そんなJoの 周囲の大人の声を拾うと

「 かわいそう 」 な Jo・・・ ということに。


その 「かわいそう」 ベスト3は・・・ 

・まだ小4なのに 親から離れて暮らすこと

・毎日 片道12キロの道のりを通学すること

・テレビやゲーム、スナック菓子など 「今どき」の子供の楽しみから遮断されること



motoは 中1で山村留学を始めたことから

ある程度のことをわかった上での 「絶対行きたい!」山村留学だったので

親としても 「かわいそう」なんて思うことはなかったけど

こと、小4のJoに対しては

山村留学の魅力に 大いに はまっている主人でさえ

この一年の間 2回くらい 

Joの ( けなげ?で 痛々しく見える? その ) 姿に 涙している(^^;;


そのたびに 

「 ねぇ。。。 Joは “かわいそう” なんかじゃ ないよ。 」

と、自分自身の動揺にも言い聞かせるように 主人に言ってきた。



さて、 Joの答えは・・・・ というと・・・

「 なんで? そんなこと聴くの? 」 が 先ず第一声。


そのひと言が 意味することは大きい。

その質問自体が Joからすれば ???? ということらしい。


私 「 うん。。 例えばね、 親戚とか・・ まわりの人から そう言われることが

   結構あるし、 学校の先生の中にも そう思ってる先生はいるみたいだし・・

   実際、 やってる本人は どうなのかな~ と思って 」


Jo 「 たとえば? どういうとこが かわいそうって??? 」


私 「 例えば~ 親と離れて暮らすとか、 好きなものや好きなことできないとかさ・・

    あと・・ 吹雪の中 いっぱい歩いて帰るとか・・・ 」


Jo 「 あぁ~。。。 」


私 「 どう??? 自分はかわいそうって思うことあった? 」

   Joと話してるうちに この質問が すごく変な質問に思えてきて・・

   でも やっぱり確かめたくて。。。

   質問を変えてみた。


   「 じゃぁ、 “もし 山村留学生はかわいそうだ”って言う人がいたら

     お母さんは なんて言ったらいいと思う? 」


Jo 「 ぜんぜん かわいそうじゃないし、 それぞれが楽しんでるから(^^

    たまに家に帰るとき、 有難さがすごくわかるし

    仲間がいっぱいできるし。 いろんな体験ができるし。

    そういうことは 山村留学でしか味わえないと思ってるから。 」




今年、 大半の子供たちが、山村留学を継続することを自分の意志で決めた。

Joにとって 「自分の意志で決めた山村留学」が この4月から始まる。

半ば やらされた感で始めた去年の山村留学でも 相当の変化、成長を見せたJoでしたが

そこに さらに 「自分の意志」がある次期の山村留学は

1年目とは また違った面を 見せてくれると思っています。


昨年の活動で 翡翠採取をしたことが 彼の好奇心を揺り動かしたようで

今年度の収穫祭の個人研究は 「翡翠」について調べるのだとか。

クラブ体験も野球か吹奏楽か 迷う姿も楽しそうで

楽器に興味はあるけど もう少し、体を引き締めたいから 野球かな・・・ と・・

この1年の通学や活動を通して 体力が相当ついた様子が感じられる発言。


農家の父さん、母さんと 雪遊びしたことも話してくれたが

「そり」の操縦は 見た目よりはるかに難しいんだとかで

また来年もやってみたいと話した。


まだまだ上達したいスキーや、 涙をこぼした雪中キャンプのリベンジ、

太鼓・・・ そして人を笑わせる技を磨くこと・・・

などなど Joの山村留学は まだまだ開拓されていく様子。


山村留学を始めて以来、 散々ひっつきむしだったJoが

少し 「よそよそしく」なった件については

「 ( 山村留学に行くまでは ) お母さんに いっぱい甘えてきたから

   もう、そろそろ “ レギュラー交代 ”ってかんじかな~(笑) 」

という、Joらしいユニークな表現。

今は お父さんとのスキンシップが楽しいんだとか。


生まれて以来の約9年間・・・

抱っこちゃん人形のように 私に 始終くっついていたJoだったので

寂しいけど “ レギュラー交代 ” 宣言されたので

監督業に専念しよっかなーーー (笑)



それから Joと いっぱい話をして

大人の会話が 少しできるようになたこと、

言葉や話の内容についての 理解力が以前よりついていることに

山村留学で関わっていただいた皆さんへの 感謝の思いをまた深めた私でした。
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2 コメント

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親も子も・・・ (coo)
2010-03-23 08:50:03
この次期が一番不安や寂しいかもしれませんね。。(^^

笑いあり涙ありの1年の途中過程には
楽しいだけじゃなく、辛いことも苦しいことも
もちろんいろいろあり、時に傷ついたり、また誰かを傷つけてしまったり・・しながら
終盤には、達成感や仲間との絆、これまでと違う自分を感じるようです。
これこそが子供にとって「宝」ものだと思います。

修園式では、自分で決めてきた子はもちろん、
来させられた?子も、そろって
山村留学に来させてくれてありがとう~と
親への感謝の言葉が溢れていました(^^

hampapaさんのお子さんもきっと大丈夫ですよ!
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安心しました (hampapa)
2010-03-22 09:24:37
我が家の次男坊、山村留学センターへの出発まで間もなくとなり、「ホントにこの子にとっていい経験のみが残るのだろうか?『親に行かされた』という思いが、心に傷として残ったりしないだろうか?」と自問自答していました。

親が迷うと子も不安になると思うので、残り10日笑顔で一緒に過ごします!
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