天涯の戦旗 タラス河畔の戦い(著・小前 亮)
朝日新聞出版・1600円+税
こてくんのレビュー
珍しさ(★★★★★)
主役のヤン・ウェンリー感(★★★★☆)
王子様(★★★☆☆)
アッバース朝(★★★☆☆)
杜環さんの推理力(★★☆☆☆)
名将高仙芝(★★★☆☆)
本当の宝物(★★★★★)
なんともかんとも、中途半端な評価になってしまった。
悪くはないのだ。ただ、貧乏人のわたしには、
1600円は高い。
その一点・・・・・
いやいや、もう1つ。
杜環が怠け者の時の、銀河英雄伝説のヤンに結構似てるのだ。
特に酒の件(くだり)が。
その辺が辛いか。
もっとも、銀英伝好きなわたしには、好都合なのだが・・・・(笑)
高仙芝は時の皇帝、李隆基の時代にチャーチュ(石国)を討伐した。
ちなみに、李隆基は、後年・楊貴妃に溺れたあの玄宗のことである。
この時代には、すでに溺れつつありました。
他の国を攻めた後は大度を示した高仙芝だったのだが、
この回のチャーチュ攻めは様相が違った。
まず抵抗が散発的でチャーチュ兵に戦意は無かった。
彼らはすでに降伏していたのである。
なのに、蹂躙して徹底的に虐殺である。
彼は何を目的にチャーチュを攻めたのであろうか。
しかも、このチャーチュ攻め、皇帝の勅命であるという。
主人公の杜環(とかん)は、密命を帯びて、
この高仙芝のチャーチュ攻めの真相を解きにやってきた。
・・・・と、まあそういう訳である。
ちなみに、チャーチュの王はひどい目にあったあげくに、
長安で勅命により処刑されてしまった。
チャーチュの王子シシュピルは、唐に雪辱するために、
西へ逃れ、やがてアブー・ムスリムの所へやってくる。
アブー・ムスリムは、「どのみち、兵は出すつもりであった」と言い、
「サマルカンドの太守・ズィヤード・イブン・サーリフに会え。
委細はかれに任せる。」
と言うのであった・・・・。
杜環は果たして、高仙芝の戦いの目的を知ることが
できるのであろうか?
そして、チャーチュの王子、シシュピルは唐に一泡吹かす
事が出来るのであろうか・・・・。
【こてくんの感想】
結果的には・・・・ちゅうか、あんなのを主人公にしても、
主人公特権なんて発動できませんよ。
軍師官兵衛で言えば別所長治を主人公にするような
もんでしょうに
(いや、それよりなお悪いか。
酒と女がどうこう・・・・やったもんなぁ~~~~・苦笑)
・・・・と言うほど、能力的にはどうかな??と思われる所なのですが、
最後にある人に『一言添える』だけで、
その人は奮起し、そこそこの人は
助かっているのですから、この主人公にしては
上出来なのかも知れない。
そして、『ある物』は、その持ち主達に、
次々と災厄をもたらし・・・・。
その『ある物』を得られなかった、唐の皇帝もまた同じであった。
そして、アッバース朝自体は、唐から『紙の製法』という、
本当に貴重な宝を得、『羊皮紙』からのくびきを脱出するのであった。
時に西暦751年(唐・天宝10年)、7月のことでありました。
それにしても・・・・この小説でも『世知辛い世の中』
なんて言葉を聞く羽目になるとは・・・・(笑)
朝日新聞出版・1600円+税
こてくんのレビュー
珍しさ(★★★★★)
主役のヤン・ウェンリー感(★★★★☆)
王子様(★★★☆☆)
アッバース朝(★★★☆☆)
杜環さんの推理力(★★☆☆☆)
名将高仙芝(★★★☆☆)
本当の宝物(★★★★★)
なんともかんとも、中途半端な評価になってしまった。
悪くはないのだ。ただ、貧乏人のわたしには、
1600円は高い。
その一点・・・・・
いやいや、もう1つ。
杜環が怠け者の時の、銀河英雄伝説のヤンに結構似てるのだ。
特に酒の件(くだり)が。
その辺が辛いか。
もっとも、銀英伝好きなわたしには、好都合なのだが・・・・(笑)
高仙芝は時の皇帝、李隆基の時代にチャーチュ(石国)を討伐した。
ちなみに、李隆基は、後年・楊貴妃に溺れたあの玄宗のことである。
この時代には、すでに溺れつつありました。
他の国を攻めた後は大度を示した高仙芝だったのだが、
この回のチャーチュ攻めは様相が違った。
まず抵抗が散発的でチャーチュ兵に戦意は無かった。
彼らはすでに降伏していたのである。
なのに、蹂躙して徹底的に虐殺である。
彼は何を目的にチャーチュを攻めたのであろうか。
しかも、このチャーチュ攻め、皇帝の勅命であるという。
主人公の杜環(とかん)は、密命を帯びて、
この高仙芝のチャーチュ攻めの真相を解きにやってきた。
・・・・と、まあそういう訳である。
ちなみに、チャーチュの王はひどい目にあったあげくに、
長安で勅命により処刑されてしまった。
チャーチュの王子シシュピルは、唐に雪辱するために、
西へ逃れ、やがてアブー・ムスリムの所へやってくる。
アブー・ムスリムは、「どのみち、兵は出すつもりであった」と言い、
「サマルカンドの太守・ズィヤード・イブン・サーリフに会え。
委細はかれに任せる。」
と言うのであった・・・・。
杜環は果たして、高仙芝の戦いの目的を知ることが
できるのであろうか?
そして、チャーチュの王子、シシュピルは唐に一泡吹かす
事が出来るのであろうか・・・・。
【こてくんの感想】
結果的には・・・・ちゅうか、あんなのを主人公にしても、
主人公特権なんて発動できませんよ。
軍師官兵衛で言えば別所長治を主人公にするような
もんでしょうに
(いや、それよりなお悪いか。
酒と女がどうこう・・・・やったもんなぁ~~~~・苦笑)
・・・・と言うほど、能力的にはどうかな??と思われる所なのですが、
最後にある人に『一言添える』だけで、
その人は奮起し、そこそこの人は
助かっているのですから、この主人公にしては
上出来なのかも知れない。
そして、『ある物』は、その持ち主達に、
次々と災厄をもたらし・・・・。
その『ある物』を得られなかった、唐の皇帝もまた同じであった。
そして、アッバース朝自体は、唐から『紙の製法』という、
本当に貴重な宝を得、『羊皮紙』からのくびきを脱出するのであった。
時に西暦751年(唐・天宝10年)、7月のことでありました。
それにしても・・・・この小説でも『世知辛い世の中』
なんて言葉を聞く羽目になるとは・・・・(笑)