かおりんふぁんこてくんのひまつぶし自分史

かおりん(南かおりさん・関西のMCタレント)ふぁんのこてくんの独り言が書いて あります。将棋「も」大好きです。

先崎先生のお言葉(将棋世界6月号・千駄ヶ谷市場P72より)

2007-05-08 07:51:27 | ワイファイ将棋(森田将棋DS)
森田将棋DSのワイファイ対局をやっていると、
『超初心者』が乗り込んでくる事があります。
『6枚落ち下手(したて)』での挑戦の時もありますが、
平手というぶっそうな挑戦をしてくる
『超初心者』の猛者もいます・・・・・・。



さて、その一部初心者に教える時に大切なこと、
それはとにかく負けてあげることである。
何番でも何番でも、ひたすら負けてあげるのがよいらしい。
たまに勝つという中途半端な心得は持たず、
ただひたすら負け続けるのだ。

負けるとナメられるのではないか、と考えることが
あるかもしれないが、無用の心配である。
例え貴方が級位者だとしても、
覚えたての人間にとって級位者というレベルは神様
のようなもので、わざと負けてくれるのが
分かれば分かるほど、貴方のことを
尊敬するのである。
高度な技術を持った人間ほど、初心者に優しくできる
ということを知っているからだ。

相手が駒に「取り」をかけたら
決して逃げずに、歩をタラしてきたら絶対に受けずに、
最後は詰む方向に逃げ、それを何番も繰り返す・・・・・・。

書いていて、これが容易なことでないことは・・・・・
(後略)

先崎学先生『千駄ヶ谷市場』より



ここで反省の意味をこめて、
超初心者との一戦を載せてみよう。

▲Yさん
△こてくん(3級)

▲26歩△84歩▲25歩△85歩
(☆1)「▲26飛」(☆2)「△32金?」
(☆3)「▲96歩」(☆4)「△62銀?」
▲97角△94歩▲76歩「△24歩」(この場合の好手!!)
▲同歩△34歩▲36歩(☆5)「△99角成??」(この場合の最悪手)
▲77桂△52金(☆6)▲・・・・・・・切断
までこてくんの切断勝ちっ

こてくんが解説しよう。

(☆1)5手目の「▲26飛」は相手の飛車先の歩を切らせないための
飛車上がりであり、超初心者特有の手である。
この手が出た時は『超初心者』と決め付けても
構わない。

(☆2)6手目の「△32金」は、相手の飛車先突破に
備えた手・・・・・・ですが、超初心者相手の場合は
突破させる事こそが主眼なので悪手。

(☆3)7手目の「▲96歩」・・・・・・・・
▲97角と出る手を予感させる手。
▲53角成から圧倒する狙いがあるのは予想通りでして・・・・・。

(☆4)8手目「△62銀」・・・・・・
当然▲53角成を阻止するために備えた手

(☆5)16手目「△99角成」・・・・・・初級者からは当然の1手
だが、超初心者には『成駒』(なりごま)の
赤い文字は『攻め込まれたという感じ』になってしまい
刺激が強すぎます。
なるべく『駒がならない手を選んでくださいっ!!』

(☆6)▲・・・・・・・切断
戦意喪失と思われます・・・・・・。

普通の将棋指しだと「▲23歩成」で「と金」が出来て
まだまだ戦えると思う所ですが、
そもそも『(超)がつく初心者』なのです。
そこまで、見えていないものです。

先崎先生の文章のおかげで、
その後の『普及活動』は順調そのものです。

将来『プロ棋士』に指導対局をしてもらいに
行くお子ちゃまが、たくさん生まれて欲しいものです。
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2 コメント

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先崎先生のお言葉 (niteru)
2007-05-10 18:43:06
とても参考になりました。
息子との対局、ひたすら負けてみます。
どんどんヤル気が出てきそうです。^^
返信する
なかなかいい『お言葉』でしょ(笑) (こてくん)
2007-05-10 20:35:30
>niteruさんへ

なかなかいい『お言葉』でしょ。

ほんと、わたし自身も非常に参考に
なりまして、『森田将棋のワイファイ対局』では、
このお言葉を重宝しています。
(今日も2勝3敗・負けた1局は
(ここでは勝った1局の事です)
初心者さんに穴熊を見せたかっただけ
でして・・・・・・。
(穴熊を見るとまず普通は『戦意喪失』します。
すごいですから・笑)

それにしても、負けるのがこんなに難しいとは
(笑)
返信する

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