森田将棋DSのワイファイ対局をやっていると、
『超初心者』が乗り込んでくる事があります。
『6枚落ち下手(したて)』での挑戦の時もありますが、
平手というぶっそうな挑戦をしてくる
『超初心者』の猛者もいます・・・・・・。
さて、その一部初心者に教える時に大切なこと、
それはとにかく負けてあげることである。
何番でも何番でも、ひたすら負けてあげるのがよいらしい。
たまに勝つという中途半端な心得は持たず、
ただひたすら負け続けるのだ。
負けるとナメられるのではないか、と考えることが
あるかもしれないが、無用の心配である。
例え貴方が級位者だとしても、
覚えたての人間にとって級位者というレベルは神様
のようなもので、わざと負けてくれるのが
分かれば分かるほど、貴方のことを
尊敬するのである。
高度な技術を持った人間ほど、初心者に優しくできる
ということを知っているからだ。
相手が駒に「取り」をかけたら
決して逃げずに、歩をタラしてきたら絶対に受けずに、
最後は詰む方向に逃げ、それを何番も繰り返す・・・・・・。
書いていて、これが容易なことでないことは・・・・・
(後略)
先崎学先生『千駄ヶ谷市場』より
ここで反省の意味をこめて、
超初心者との一戦を載せてみよう。
▲Yさん
△こてくん(3級)
▲26歩△84歩▲25歩△85歩
(☆1)「▲26飛」(☆2)「△32金?」
(☆3)「▲96歩」(☆4)「△62銀?」
▲97角△94歩▲76歩「△24歩」(この場合の好手!!)
▲同歩△34歩▲36歩(☆5)「△99角成??」(この場合の最悪手)
▲77桂△52金(☆6)▲・・・・・・・切断
までこてくんの切断勝ちっ
こてくんが解説しよう。
(☆1)5手目の「▲26飛」は相手の飛車先の歩を切らせないための
飛車上がりであり、超初心者特有の手である。
この手が出た時は『超初心者』と決め付けても
構わない。
(☆2)6手目の「△32金」は、相手の飛車先突破に
備えた手・・・・・・ですが、超初心者相手の場合は
突破させる事こそが主眼なので悪手。
(☆3)7手目の「▲96歩」・・・・・・・・
▲97角と出る手を予感させる手。
▲53角成から圧倒する狙いがあるのは予想通りでして・・・・・。
(☆4)8手目「△62銀」・・・・・・
当然▲53角成を阻止するために備えた手
(☆5)16手目「△99角成」・・・・・・初級者からは当然の1手
だが、超初心者には『成駒』(なりごま)の
赤い文字は『攻め込まれたという感じ』になってしまい
刺激が強すぎます。
なるべく『駒がならない手を選んでくださいっ!!』
(☆6)▲・・・・・・・切断
戦意喪失と思われます・・・・・・。
普通の将棋指しだと「▲23歩成」で「と金」が出来て
まだまだ戦えると思う所ですが、
そもそも『(超)がつく初心者』なのです。
そこまで、見えていないものです。
先崎先生の文章のおかげで、
その後の『普及活動』は順調そのものです。
将来『プロ棋士』に指導対局をしてもらいに
行くお子ちゃまが、たくさん生まれて欲しいものです。
『超初心者』が乗り込んでくる事があります。
『6枚落ち下手(したて)』での挑戦の時もありますが、
平手というぶっそうな挑戦をしてくる
『超初心者』の猛者もいます・・・・・・。
さて、その一部初心者に教える時に大切なこと、
それはとにかく負けてあげることである。
何番でも何番でも、ひたすら負けてあげるのがよいらしい。
たまに勝つという中途半端な心得は持たず、
ただひたすら負け続けるのだ。
負けるとナメられるのではないか、と考えることが
あるかもしれないが、無用の心配である。
例え貴方が級位者だとしても、
覚えたての人間にとって級位者というレベルは神様
のようなもので、わざと負けてくれるのが
分かれば分かるほど、貴方のことを
尊敬するのである。
高度な技術を持った人間ほど、初心者に優しくできる
ということを知っているからだ。
相手が駒に「取り」をかけたら
決して逃げずに、歩をタラしてきたら絶対に受けずに、
最後は詰む方向に逃げ、それを何番も繰り返す・・・・・・。
書いていて、これが容易なことでないことは・・・・・
(後略)
先崎学先生『千駄ヶ谷市場』より
ここで反省の意味をこめて、
超初心者との一戦を載せてみよう。
▲Yさん
△こてくん(3級)
▲26歩△84歩▲25歩△85歩
(☆1)「▲26飛」(☆2)「△32金?」
(☆3)「▲96歩」(☆4)「△62銀?」
▲97角△94歩▲76歩「△24歩」(この場合の好手!!)
▲同歩△34歩▲36歩(☆5)「△99角成??」(この場合の最悪手)
▲77桂△52金(☆6)▲・・・・・・・切断
までこてくんの切断勝ちっ
こてくんが解説しよう。
(☆1)5手目の「▲26飛」は相手の飛車先の歩を切らせないための
飛車上がりであり、超初心者特有の手である。
この手が出た時は『超初心者』と決め付けても
構わない。
(☆2)6手目の「△32金」は、相手の飛車先突破に
備えた手・・・・・・ですが、超初心者相手の場合は
突破させる事こそが主眼なので悪手。
(☆3)7手目の「▲96歩」・・・・・・・・
▲97角と出る手を予感させる手。
▲53角成から圧倒する狙いがあるのは予想通りでして・・・・・。
(☆4)8手目「△62銀」・・・・・・
当然▲53角成を阻止するために備えた手
(☆5)16手目「△99角成」・・・・・・初級者からは当然の1手
だが、超初心者には『成駒』(なりごま)の
赤い文字は『攻め込まれたという感じ』になってしまい
刺激が強すぎます。
なるべく『駒がならない手を選んでくださいっ!!』
(☆6)▲・・・・・・・切断
戦意喪失と思われます・・・・・・。
普通の将棋指しだと「▲23歩成」で「と金」が出来て
まだまだ戦えると思う所ですが、
そもそも『(超)がつく初心者』なのです。
そこまで、見えていないものです。
先崎先生の文章のおかげで、
その後の『普及活動』は順調そのものです。
将来『プロ棋士』に指導対局をしてもらいに
行くお子ちゃまが、たくさん生まれて欲しいものです。
息子との対局、ひたすら負けてみます。
どんどんヤル気が出てきそうです。^^
なかなかいい『お言葉』でしょ。
ほんと、わたし自身も非常に参考に
なりまして、『森田将棋のワイファイ対局』では、
このお言葉を重宝しています。
(今日も2勝3敗・負けた1局は
(ここでは勝った1局の事です)
初心者さんに穴熊を見せたかっただけ
でして・・・・・・。
(穴熊を見るとまず普通は『戦意喪失』します。
すごいですから・笑)
それにしても、負けるのがこんなに難しいとは
(笑)