名作はどこから見ても名作であり、
名局はどこを見ても名局であり、
名著はどこから見ても、やはり名著である。
by こてくん
・・・・というのが、わたしの持論で、
この武帝記も
いきなり第3巻から読む有様・・・・
おいおいっ、時代の流れ、無視しすぎやろ・・・・。
こてくん「でも、『タイムマシーン』で、
時代に放りこまれれば、
時代の流れ、関係なしに話は進んで
いきますけどねっ・・・・。」
と、わかったようなわからんような
意見を言っております・・・・・。
さて・・・・ここからは、ネタばれしますので、
まだ読んでいない人は、遠慮してねっ。
匈奴を攻めこませなかった。
漢の民が、略奪を受けることを防いだ。
それは攻めこむ戦より評価が低い。
・・・・中略・・・・
それでも、軍の中では評価されている。
もっとも評価しているのが敵の匈奴で、漢飛将軍
という名を貰い、李広が守備につくと、
その地方を攻めることを避けるようになったのだ。
という訳で、武帝紀の3巻はそんな始まりである。
ちなみに、武帝(劉徹)が評価しているのは、
敵に対して攻める戦をしている者で、
大将軍の衛青はよくその任に応えていた。
そして・・・・
霍去病である。
この衛青のおいであるこの男。
匈奴と戦い、随所にわたって大活躍をし、
匈奴を更に北方に追いやってしまった。
そう、漢帝国は当分、匈奴に悩まされる事が
なくなったのである・・・・。
そして、霍去病は若かった。20代で大司馬である。
これから数十年は彼の時代だったのだろう・・・・。
この本の323ページを見るまでは・・・・。
そう、彼は・・・・
亡くなってしまったのである。
なんと『24歳』で・・・・。
歴史書でわかっている私でも、
いきなり脳天を割られるくらいの衝撃でありました・・・・・。
ふうっ・・・・
「見事に、生きたのだ。
生きて、闘うことで、霍去病は恥ずべきところが、
ひとつもない。見事な人生だ、と言ってやれ。」
武帝はそう言うのですが、実際に悲嘆にくれたのは
当の武帝本人だろう・・・・なんせ常勝の将軍を失ったのだから・・・・。
ああ・・・・。
いい人だったのに・・・・。