東京の
月も美しや
電話せり
娘と孫、私三人、母の元を訪れる。
初対面の、母と孫。
テーブルの
下のひ孫を 覗き込む
母の笑顔 遠い夏の日
滞在最終日、別れの朝、早々にタクシーに
乗り込む。
さよならは
言わず手を振り 前を向く
涙見せない 娘がいるから
狂いなき
電波時計や
秋思う
ー挿画人からー
こないだはまだ明るかったのに…。
時計がおかしいんじゃ…いや、
電波時計はぜったい。
1秒の間違いもないから。
あぁ……
季節も私も秋仕度。