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ちびたのつめとぎ

トランペットとアルトサックス

私は小5の時からトランペットを吹いています。
20才の時の衝動買いで、銀のトランペットを手に入れ、家の周りが農家と畑という好条件で、練習を続けてきました。

最近、トランペットの音の出が悪くなり、ストレスばかりがたまって。

そんな時、古具屋さんでアルトサックスに出会いました。
アルトサックスなんて全くわからなかった。
ただ、ワクワク感とキラキラ光る金色の楽器に心が射止められてしまったのです。
1時間程迷って、お店のおじさんと取引し、お手頃価格で購入してきました。

だんだんに様子がわかってきました。少し助かったのは、キーの押し方がリコーダーに似てるということ。
リードを買い、音がスムーズにでるようになって。
楽しくて楽しくて楽しくて。

ただひとつ、問題が出てきました。
母と猫達です。
みんな、アルトサックスの音を嫌います。
母の眉間には皺がよるし、猫達は回遊魚の様に私の部屋の周りをまわります。

お伺いをたててから、練習するのが日課になりました。
部屋を閉めてやってね、が母の条件。
曲が吹けるようになってきた今は、やっていいよ、と言ってくれるようになりました。
猫達は、未だに練習を始めると散りますが。

アルトサックスを始めて、『人生、こんな楽しいことがあったんだ!』と驚いています。
まだあるかもしれない、ゆっくり探してみよう、と思えたことが自己改革です。

はまる感覚がもててよかった。
もう私の中には無いものと思っていたから。
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