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くぼじーじるーむ

「ヤマタイカ」入荷しました

●『ヤマタイカ』(1986~91、COMICトム連載、潮出版社の希望コミックス、全6巻)
 伊勢湾台風クラスの巨大台風を観測する気象観測船<南海丸>(大型気象レーダーを搭載)。その前に巨大な銅鐸が飛来、巨大台風は消失する。太平洋戦争で沖縄決戦を前に沈んだ大和が浮上し、沖縄の米軍基地を砲撃するというクライマックスから物語は始まる。
 その一年前、沖縄の鳥島が噴火した日に物語は遡る(琉球大の名物教授である木村政昭さんの名前が「木村正明」でちらっと出ている)。沖縄本島・斎場御嶽(せーふあうたき)の東方沖、久高島は古来、アマミクが降臨した「神の島」と呼ばれ、最も霊威高き神女の島とされてきた。そこで60年に一度の秘祭「ヤマトゥ・祭(マテイ)」が行われようとしている。
 琉球神話と日本神話の関係を解き明かすために斎場御嶽を訪れた熱雷(あたらい)草作と息子の岳彦は、そこで久高島のシャーマンの血筋である以耶輪(いざわ)家のひとり娘、神子(みわこ、20才)と出会う。熱雷親子はその地下洞窟で古代船と角の付いた冠(伊耶阿摩美(いざあまみ)の冠)を発見。その時、神子はアマミク/マフイカ/フィミカに語りかけられ、生命が大地の炎の中から誕生したことを教えられ、”力”を与えられる。突如襲った地震で古代船は神子と銅鐸オモイマツカネを乗せて地下洞窟から出て久高島に。
 久高島に渡った熱雷親子。実は、神子はその母と草作との間の娘だった。ヤマトゥ・祭が行われ、神子は1700年ぶりに女神アマミクの後継者となる。草作はアマミクと日本神話のイザナギの類似性に気付く。神子らは巨大銅鐸オモイカネを探すために、”火の国”九州の阿蘇・中岳に向かう。そこでは巨大な鋳型の発掘調査が行われていた。火山活動が活発化、神子らに敵対する四天王(広目、持国、多聞、増長)に出会う。草作は火山を崇拝する縄文人の最後の国が邪馬台国とする「火の民族仮説」を唱えている。

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