夢魔の台所

エデンズリッターグレンツェはいいぞ

初心者にお勧めの恒常メンバーはこれだ!みたいな話【エデンズリッターグレンツェ】

2021-11-18 22:28:18 | ゲーム

 前回の記事が思ったよりも見て貰えたので驚いた。まさかシナリオ担当の方々に捕捉されるとは……世の中案外狭いものである。ありがとうございます。

 喜びに興が乗ったので、今度はエデンズリッターグレンツェの新規勢を対象に、細々と書いてみようと思う。良ければお付き合い頂きたい。

 

・林檎が足りない。

 「エデンズリッターグレンツェ」には、「林檎」と呼ばれるアイテムがある。
 正式名称「禁断の果実」。☆4、☆5メンバーを限界突破するためのアイテムだ。
 正確には限界突破するための各メンバー専用アイテム「XXの想い」と交換できるのだが、それはともかく。


↑向かって左側、紫色の果実が「禁断の果実」
 通称「林檎」だ


 本作はとにかくこの「林檎」の入手が厳しい。1から☆5メンバーを完凸、つまり4回限界突破させようとすると、1950個もの林檎が必要になる。……正直3凸まででも十分戦力として申し分ないのだが、それでも1050個の林檎が必要だ。

 1050個の林檎とはどのくらいの価値か。例えば最も身近で素早く大量に林檎を入手できる「おまけ付き召喚」(不定期開催、期間限定10連ガチャ)は一度回す毎に100個の林檎が手に入る。つまり11回おまけ付き召喚を回さないと☆5メンバーの3凸ができない計算になる。実際はガチャ結果でも林檎が手に入るのでもう少し少ない試行回数で貯まると思われるが。

 というわけで。下は初心者から上はランカーまで、あらゆる本作のプレイヤーは、この林檎の不足に悩まされている。そのため、特に一線級メンバーが揃っていない初心者プレイヤーは「誰に林檎を使うか」が重要になってくるのだ。

 それではいよいよ本題である。
 今回のブログの主題はずばり、「初心者が育成を優先するべきメンバー」だ。

 

・リセマラしてまで狙うべき恒常メンバーは、いません!(たぶん)

 実際のところ、トップランカー層の使っている面子はだいたい限定メンバーである。しゃーない。弱い限定メンバーとか誰も無理しては欲しがらないからね。なのでわざわざ必死こいて恒常メンバーを狙う必要はあんまりない。
 更に身も蓋もない話だと、最も大事なメイン・イベントストーリーはサポートに頼ればだいたい何とかなる。サポート出してくれてる人におんぶしてもらって、その間に育成を進めると良いだろう。逆にサポートを使ってもらった時もサポートポイントが貰えて低級ガチャが回せるのでサポート設定は定期的にしておこうな。閑話休題。

 このゲームはだいたいそんな感じなのだが、その上で恒常メンバーから優先的に起用するなら、誰が良いか。

 

 先に重要なメンバーの名前を並べておこう。

 まず「面子が揃っても様々な場面で必要になるメンバー」。
 これは「セラヴィス」「シルヴェール」「レラジエ」の3人だ。

 次に「限界突破せずとも有用なメンバー」。
 こちらも3人、「シオン」「ナベルス」「ウリエル」である。

 最後に、「限界突破素材が配布されるので育て得なメンバー」。
 ☆4「イルヴィナ」がこれに当たる。

 というわけでここからはそれぞれのメンバーがどう有用なのかについて話を進める。

 

・様々な場面で必要になる、恒常ガチャ収録メンバー3選

 「セラヴィス」は、比較的レア度の低い☆4メンバーの中でも最重要格とされている。ダメージを肩代わりするバフ「バリア」を奥義に持つ数少ない、特に☆4では唯一のメンバーだからだ。
 ここで解説しておくと、「エデンズリッターグレンツェ」のキャラクターが持つ攻撃アビリティには「スキル」と「奥義」の二つがある。
 スキルは効果が比較的低く、発動は一定時間ごとで、硬直時間がほぼ存在しない。逆に奥義は多少の硬直があり、威力が高く、装備によって発動までの時間を早めることができる。最も発動の早い「天シリーズ」の武器を最大まで強化して持たせると、なんと3-4秒に1回奥義を放つことができるのだ。
 数秒に1回、比較的大きな固定値で体力回復を行えるヒーラー。回転速度・バリア強度は未だにトップクラスで、通常攻撃火力もそこまで悪くはなく、更にスキルでHP少量と状態異常を回復してくれる。一部のイベントや挑戦クエストでは、なくてはならない重要メンバーだ。
 それ以外でも特に序盤、メンバーの育成が整っておらず全体的なHPの低い場面では、割合算出の通常回復よりもこちらの方が効果的であることもある。レア度の低さに合わせ育成コストも低い(☆5メンバーが3凸する半分の量の林檎で完凸できる!)ので、入手でき次第強化していくと良いだろう。


↑セラヴィスの立ち絵とSD
持っているのはハンマーだが、装備タイプは「短剣」らしい


 「シルヴェール」と「レラジエ」は、ともに敵のバフを解除することのできるアタッカーだ。
 本作は「バフが重複する」。流石に同じメンバーの同じ奥義・スキルの同じバフが、とまでは行かないが。例えば二人のメンバーが「味方全員のATK50%アップ」というバフを行使したなら、メンバーのATKは(50+50)%アップ、つまり2倍になる。やばい
 そして当然、敵もバフを重複させる。レイドボスはスキルを4つぐらい持ってたりもするのでそれぞれのバフが重複する。更に最近は「このバフは重複する」とか書かれてるバフも登場してる。これを放っとくとパーティーが壊滅する。とてもやばい
 更にやばいのは「HPリジェネスキル」を持った敵だ。ダメージ効率が大幅に下がるどころか、場合によってはダメージ量が振り出しに戻る。そうなるともう完全に「詰み」だ。そんな場面が、一部の高難度イベントには稀にある。あった
 そこで、この二人の出番だ。シルヴェールはスキルに、レラジエは奥義に「敵のバフを解除する」特殊効果がある。この「バフ」には「リジェネ」や「バリア」も含まれる。バフマシタイプやリジェネ持ちのレイド攻略は、どちらかがいないと成り立たない。二人はそういう、「高難易度でこそ輝く」キャラクターなのだ。
 この二人は他の性能も強力だ。
 レラジエは「DEF(防御力)を無視して」奥義ダメージを与えられるし、その上射程が「超広範囲」、とんでもなく広い。雑魚の殲滅から硬いボスの攻略まで、なんでもござれの万能手である。
 一方シルヴェールは敵のATK、DEF、SPDに奥義でデバフを与えられる。更に覚醒後は「敵に付いているデバフの数だけ」奥義火力が上昇する(当然ながらデバフも重複する。つまりデバッファーばかりでパーティーを組むととても楽しい)。とかく強敵であればあるほど活きてくる、上位層向けのメンバーだ。
 二人はどちらも強力なメンバーで、要所要所でトップランカーのパーティーにも起用されている。序盤に特別優秀な訳ではないが、育てておけば後々損することはないだろう。

 

・限界突破抜きでも優秀な、序盤お役立ちメンバー3選

 本作はとにかく「混乱」の状態異常がえぐい。めちゃくちゃえぐい。何も分からんときはとにかく混乱対策しとけと言われるぐらいにえぐい。
 何がえぐいのか。本作はターン制ではなく時間式オート攻撃制である。つまりSPD(速さ)のステータスが高いと他のメンバーの倍速で攻撃したりするのだ。で、混乱するとこの倍速攻撃が味方を襲う。味方は敵と比較してATK(攻撃力)が高くHPが低い。つまり味方は死ぬ。パーティーは壊滅する。
 そこで「ウリエル」の出番だ。ウリエルには「味方全体の混乱耐性を大きく上げる」アビリティがある。しかも常時発動式で、控えメンバーにいても発動する。限界突破の必要性はそこまでではないが、コストを惜しまず投入して「覚醒」させると「状態異常ダメージをばら蒔きつつ味方の状態異常を解除する」などという欲張りセットな奥義が使えるようになる。一線級かは悩ましいものの、状態異常対策装備が揃うまでは(そして揃った後も控えメンバーとして)非常に頼りになるだろう。


↑ウリエルの立ち絵とSD
その性格から高慢メスガキと称され、分からせ回想を求める声が根強い

 

 「シオン」と「ナベルス」はどちらも☆5の奥義ヒーラーである。しっかり奥義を強化しておけば25%という非常に大きな治癒能力を誇り、パーティーの壊滅を防いでくれる。ダメージをあまり受けない後衛メンバーということもあり、ある程度の強化は必要なものの限界突破を行わずともしっかり序盤を守り抜いてくれる、心強いキャラクターだ。
 またシオンはHPリジェネ状態異常回復の副次効果もあり、非常に安定感が高い。一方ナベルスはメンバー、特に同属性メンバーに対するバフ効果が強力であり、火力増強にも一定の適性がある。
 しかしどちらもダメージソースの観点からは心もとなく、各種ランキングや救援戦(レイド)MVP狙いの上位層ではベンチの肥やしになっていることが少なくない。良くも悪くも初心者向けのメンバーであると言える。

 

・☆4「イルヴィナ」は育て得

 「イルヴィナ」はチュートリアル冒頭で全員が入手できるメンバーであり、最も育成コストの低いメンバーでもある。
 ぱっとしないもののオーソドックスな奥義、堅実なステータス構成と一方的に不利を取ることのない属性、そしてHP回復と状態異常解除のスキルを持つ彼女は、メンバーの穴埋めに丁度良い。
 何より彼女は、メインストーリーを進めることで限界突破素材が手に入る。☆4であるための育成コストの低さも相まって、3凸☆5メンバーが揃うまではしっかり戦線を支えてくれるだろう。


↑☆4イルヴィナの立ち絵とSD
本作のメインヒロイン格なキャラクターだ

 

 以上7人が優先して育てたいメンバーになる。彼女らが手持ちにいるなら優先して強化素材を与えるべきだろう。
 しかしながら、彼女らだけを育てれば他のメンバーは不要、などという訳ではない。限定メンバーには劣るものの有用なメンバー、ごくごく限られた場面では凄まじい性能を発揮するメンバー、シナジーを活かすと強力なメンバーなど、意外な場面で育てていたメンバーが活躍することもある。そもそも面子の揃っていない序盤には、☆5メンバーであるだけで強力であったりもするのだ。
 以下はそのような、上記7名には劣るものの上手く使えば有用なメンバー達だ。

 

 

・強烈ではなくともそれなりに優秀なメンバーたち

 「イリア」と「マルコシアス」は、最初に書いた☆4最重要格メンバー「セラヴィス」との相互互換的メンバーだ。イリアは奥義に、マルコシアスはスキルに「バリア」のバフを持っている。
 それだけではない。イリアは敵単体のみ対象だが奥義並の火力を誇るスキルがあるし、奥義も範囲ダメージに加えて同属性メンバー対象でバフが付く。特に、フェス限であり入手困難であるものの、「ゲヘナズリッター・バリベルト」とのシナジーは凄まじいものがある。
 マルコシアスは更に凄い。「覚醒」後という条件付きだが、スキル一本でバリアに加え、25%の強力な回復、更に状態異常も解除できる。「通常攻撃ダメージ上昇」の常時発動型アビリティを生かして奥義offの手数型アタッカー兼ヒーラーもできるし、奥義をonにすれば対単体攻撃に加え「全状態異常耐性上昇」のバフを撒くこともできる。手札の多さが魅力的なメンバーだ。
 この二人の育成優先度はあまり高くない。バリア性能でも育成の手間でも、セラヴィスという難敵がいる。しかし手持ちのメンバーによっては、手を出すことも十分考慮に値すると思われる。

 比較的優秀で汎用性の高いメンバーは他にもいる。

 「バルベリト」は限界まで育成すると並のメンバーの倍以上、数字にして5万のHPを誇る優秀なタンクだ。生存性の側面で彼女に勝るものはいない。

 「イブリース」はHPの伸びこそ悪いが、HPリジェネとDEF無視攻撃を両立した奥義がかなり魅力的だ。ATKもSPDも高く、アタッカーとして優秀なメンバーである。

 手持ちのメンバーに対象のロールが不足している場合には、彼女らを頼るのも一手だろう。

 

・とにかくピーキーな性能をしたメンバーたち

 「ザイン」と「ゼーリエリッター・ドライツェン」はどちらも非常に強力な奥義やスキル、アビリティを持っている。しかしこの二人を敢えてお勧めしなかったのは、彼女らの能力がデメリット付きであるからだ。
 ザインの奥義は超高火力だが、自身のHPを1割失う。またアビリティでATKと引き換えにDEFが低下し、更に覚醒後は残HPが少ないほどATKに強烈なバフがかかる。
 ドライツェンの奥義は更に高火力だが敵一体のみ対象であり、更に1.5-2秒間自身が麻痺状態になる。スキルに至ってはATKをほぼ倍増させる代わりDEFを1/10にする、だなんて代物だ。
 どちらにしても彼女らは、十分に整えられた場面でないと使えない諸刃の剣だ。だが逆に、使いこなせればこれ以上ない武器と化す。万人にお勧めはできないが、それでも尚魅力的なメンバーである。

 

・シナジーを活かせばとても強力なメンバーたち

ビレト」と「アルシエル」、「カミュエル」と「アガレス」、それに「ベスティアナ」と「モルファ」。

 彼女らは、前者は「特定の条件下で非常に強力なバフを与える」メンバーであり、そして後者はその「条件を達成する」メンバーだ。上手く組ませれば限定メンバーにも匹敵し得る強烈なバフを利用できるため、両方が揃ったなら育成してみるのも一手である。


↑カミュエルのスキル詳細(sLv.5)
アガレスと組むと相手にATK+110%、SPD+20%、DEF+50%のバフを与える

 

・ゆーても結局限定メンバーが強い

 ここまで語っておいて何だが、結局やはり見出しの通りだ。

 「エデンズリッターグレンツェ」は、身も蓋もない言い方をすれば、「バフを重ねまくって飽和火力で敵を焼き尽くす」ゲームである。攻撃型のバフを持っていれば強いし、それが味方全体に作用するならなお強いし、ヒーラーやデバッファーを兼業できれば更に強い。基本的に、そういうシステムになっている。

 でもって、「強い」と言われる限定メンバーは味方全体のATKやSPD、場合によっては「通常攻撃ダメージ」だとか「クリティカルダメージ倍率」なんかに50%を超えるバフを乗っけてくるのである。そりゃもう強い。とても強い。メンバーの時間単位ダメージ倍率が5倍とか10倍とかになる。んなもん勝てるわけねーんである。


↑現在主流の各種レイド類討伐編成。見事に全員が限定メンバーだ
育成具合によっては救援戦EXを1分前後でソロ撃破することもできるとか

 

 なので、気楽にやっていくと良い。「ケッずるっこいメンバー使いやがって」とか思いながら遠慮なくサポートメンバーを借りていけば良い。でもって限定ガチャはばんばか回して、強そうなキャラをどんどこ育てていくと良い。ちなみにメンバーが強いかどうかはらくらくシステム氏の動画を見ると分かり易い、と風の噂で聞いた。

 そうすれば、それなりにいろんな場面に対処できるようになって、ランキング目指したい欲が出てきた頃には、その「ずるっこいメンバー」がある程度集まってきている筈である。

 「エデンズリッターグレンツェ」は、ランキングに居座ろうとすると修羅だが、基本的には楽なゲームだ。のんびり楽しんで行こう。それが恐らく最も健全な楽しみ方だ。と、各種ランキング100位称号取得失敗常連勢の上位層末席賢者は涙をこらえつつ言うのでした。


エデンズリッターグレンツェはめちゃくちゃ熱くてバカで楽ちんなエロソシャゲなので最高だぞって話

2021-11-18 18:26:11 | ゲーム
 エデンズリッターグレンツェ、というRソシャゲがある。
 凌辱100%救い無し、というダクファンど真ん中な原作エロゲ「エデンズリッター」の運命を、主人公が知恵と人脈とマジックアイテムの力で覆していく、 王道……王道? ファンタジーである。
↑ゲーム開始画面。あえてキャラクター配置しないのめっちゃ硬派っぽくてかっこいいよね
 
 年明けにようやく一周年を迎える比較的新しいブラウザゲーなのだが、FANZAの日間ランキングでは週一以上の頻度で表彰台に登っている。かなり成功した側のゲームであると言えるだろう。

 現在(2021/11/18時点)、このゲームは大きな熱狂の中にいる。
 「魔法少女アイ」という、魔法少女凌辱ものの走りとなる作品とのコラボ真っ只中なのである。
 
 
 残念ながら私はコラボ先のことをあまり知らない(なにせ発売当時は一桁歳なのである)のだが、いかんせん周囲の熱量が凄まじい。
 運営側からは「予算気にせず作って下さいとの言質を取った」「原作(約20年前)の声優に交渉した」「コラボ発表用にPV作った」と極まった情報が次々飛び出し、掲示板では「ありがとう!これで約20年ぶりにメグ豚姉の新しいエロシーンで抜ける!!」「約一週間前に始めてまだレベル30代の自分ですが、ハマったので取り敢えず40万は入れました」(どちらも雑談掲示板30に収録)などという単位の狂った宣言が飛び交い、結果として一週間の内5日間、FANZA日間ランキング表彰台入りを果たした。偉業である。
 
 というわけで。
 せっかくお気に入りの作品が注目を浴びているので、ここで一つ本作の魅力について語ってみたいと思う。良ければお付き合い頂きたい。
 
 
・とにかくゲームが楽
 
 この無数のソシャゲが生まれては死んでいくソシャゲ戦国時代において、「ゲームの楽さ」は時に大きなアドバンテージとなる。例えばFGOの周回で忙しいプレイヤーが、更に他のゲームの周回要素に手を出すだろうか。相当のこと(例:ウマとかの超巨大コンテンツ化など)でもない限り、答えは「否」であろう。
 ところがその点、「エデンズリッターグレンツェ」は周回が凄まじく楽だ。簡単な条件を達成すれば、「戦役」と呼ばれる一般戦闘クエストの二週目からは「スキップチケット」が使える。周回回数を入力してスキップすればバトルリザルトに直通だ。周回用デッキ作成どころか特効キャラの育成だって必要ない。実に素敵な話である。
 
↑スキップ画面。スライダーで細かい周回数も指定できる。至れり尽くせりだ。
 
 条件達成のための戦役一周目についても、全滅したり途中で撤退した場合には戦役参戦用ポイント「AP」が消費されないという気楽ぶりである。撤退による無為なAP消費を恐れつつパーティー編成に悩む、なんて必要もなく、気軽に挑戦・撤退ができるのも本作のお手軽さに一役買っている。
 
 楽なのは周回だけではない。
 Rソシャゲには欠かせない、18禁シーン閲覧システム「寝室」。本作では「回想」と呼ばれるそれは、信頼度アップアイテムという専用素材を与えることで解放できる。そしてその専用素材は毎日3回の回数制限付きデイリー戦役「探索戦役」で入手できる。更にそのデイリー戦役すらも、上記の「スキップチケット」の対象になっているのだ。
 基本的に本作においては、入手したキャラは遠からず回想を開放できると考えて良い。そのくらい、回想用のアイテムは手に入りやすいものなのだから。
 
 更には、ガチャですらも比較的気軽に回せるのが本作の魅力だ。
 本作のガチャ「境界門召喚」において求められるガチャ石「エデンズマテリアル」の量は10連につき3000。
 一方で各種戦役をクリアすると100の石が貰える。そしてストーリーはかなりの長さを誇っている。イベントストーリーも同様だ。となるとメインストーリーやイベントストーリーを進めるだけでもかなりの石が手に入ることは明らかだ。何しろイベントストーリーを読み切った頃に、10連分の石が手に入らなかったことなどないぐらいだ。とんでもない大盤振る舞いである。
 各種月間チャレンジでも多量の石が毎月手に入る。デイリー依頼(ミッション)とデイリー確定無料配布分を合わせると190石だし、信頼度を上げたときにも達成報酬で石が貰えるし、本作がFANZA日間ランキングで3位以内に入ったときには500-最大1500(10連の半分!)もの石を記念に配布してくれる。無課金でいてもしっかり貯めれば、月に1回か2回くらいは天井到達もできるだろう。
 課金向けのお得セットも満載だ。
 通常、現金で石を購入するとおよそ1円で1石の計算だ。10連ガチャに3000円というのがFANZAゲーム全体を通じての相場である。
 しかし不定期的に購入できる5000円で15000石の高額パックは通常の3倍。イベント読了時に時間限定で購入できる600円2000石パックは3.3倍。毎日ログインするなら2種類の30日パスはどちらも5.6倍の圧倒的なお得ぶりだし、ゲーム内一度だけ購入できるランクアップ応援プランに至っては最大11倍という冗談じみたコスパを誇るのだ。
 
最も高額なお得パックの販促。その時々に開催されているイベントのイラストが使われる。

 「エデンズリッターグレンツェ」は、あらゆる面でユーザビリティーを考え続けている。交換所のシステム、スキップ回数選択用のスライダー、使い道がなかったアイテムの復権。現在もさりげなく行われているUIの改善は、イラスト・シナリオ担当の面々が実際に本作をプレイしているからこそのものなのではないか、と考えられている。
 
 
 
・三種のストーリー、それぞれの魅力
 
 気楽に始められることが分かったところで、本作最大の魅力、ストーリーへと話を進めよう。
 
 詳しいストーリーを省いてざっくり言えば本作は、神の力を借りて戦うヒロイン「エデンズリッター」(通称リッター)と人間を食い物に(主に性的な意味で)する異界の存在「淫魔」の攻防を描いた作品である。主人公の介入により味方になった淫魔もそれなりの数いるが、それはそれとして。

 そして、そんな本作のストーリーは大きく分けて3つに分類される。すなわち「ダークファンタジー」「王道ファンタジーバトル」「バカコメディー」である。

 「ダークファンタジー」に類するものは、Rシーンこと回想や特殊なストーリーのイベント系列「ダークサイド」などが挙げられる。原作の雰囲気を踏襲した各キャラの回想は原作者の弁を借りれば「凌辱100%」「救いは無い」であるし、本編IFにしてバッドエンドルートであるイベント系列「ダークサイド」は取り返しの付かない道を歩んでいるようでゾクゾクする。ダークな味わいに浸りたいときにお勧めだ。
 
↑ダークサイド2より主人公の台詞を抜粋。完全に悪役である。
 
 「王道ファンタジーバトル」に類するのは主にメインストーリーだ。ある時はここぞというときに自らの持つ戦力を投入し、ある時は錬金術の知識によって敵の戦略を覆し、またある時は自身の築いた人脈をもって彼我の戦力差を引っ繰り返す。やはり誰しも熱い戦いには心を動かされるものだろう。
↑メインストーリー4章より。同じ舞台でも本編とIFでは全く違うことが良く分かる。
 
 

 そして、「バカコメディー」。
 「バカコメディー」である。
 これは本当に誇張でもなんでもなく、イベントシナリオとキャラ毎の「絆ストーリー」の多くが「バカ」な「コメディー」なのである。
 
↑伝説のトンチキストーリーとして名高いサマーバカンスイベントの一節、「虫バトゥル」
 
 主人公の仲間たちは、当然というべきか、一癖も二癖もある者たちばかりだ。
 主人公の相棒にして最も信頼できるリッター「アウローラ」はその実、戦闘以外はからっきしであり、序盤に料理を爆発させて台所を出禁になった。以降は家での仕事を一つも与えられず、有事以外は自宅警備員状態である。
 メインヒロインの一人、主人公と契約している使い魔の淫魔「イルヴィナ」は、家事の腕なら天才的だが記憶力は壊滅的だし、強敵との戦闘においてはアウローラの後ろで敵を煽る役だ。
 そんな調子で登場人物は揃いも揃ってろくでなし、普段の言動は一種の掛け合い漫才じみている。真面目なシーンですら珍妙な言葉が飛び交い、イベントの途中で「虫バトゥル」なる謎の競技が始まる。そういうゲームである。ゲームシステム部分には全く関わらないので安心されたし。
 
 
↑9月に開催されたカジノイベント「玉兎、花妻がごとし」でも虫バトゥルについての言及があった。
 なおストーリーの本筋には全く関係ない。

 更に言えば、「エデンズリッターグレンツェ」の世界は凄まじく自由度が高い。
 なろうファンタジーでお馴染み「東の方にある和風鎖国国家」はこの世界にも存在するし、主人公の仲間の中にはそこ出身のキャラもいる。なので夏イベには浴衣グラが登場したし、線香花火のシーンもある。あった。
 主人公の持つ聖遺物(神々の遺した物品であり、力と意思を持つ道具)、「境界門」は平行世界への扉を開くことができる。つまりこの世界には平行世界が存在する。なので未来世界からメカニックなリッターが来るし、平行世界のそっくりさんが登場したりすることもある。現代日本風エロゲ世界への扉が開いて痴漢電車エロゲの主人公とヒロインが出てきたりも当然する。した。それは当然ではなくない?
 何よりこの世界の神々(というか聖遺物)はめちゃくちゃ気まぐれである。なので神の力(正確には聖遺物の力)で変身してるリッターは変なことに巻き込まれることもある。あった。本作の記念すべき初イベントは、そんな調子でリッターで巫女な王女様「セシリィ」が丑ビキニコスになるイベントだったそうな。正気か???
 
 万事そんな調子なので、「エデンズリッターグレンツェ」のプレイヤーは毎週水曜(本作は水曜日がメンテの日なのである)の夜になると、ティッシュ片手にゲラゲラ笑いつつ新規ストーリーを読み進めるのが毎週の恒例となっている。なんにしても愉快な話だ。
 
 
 
・回想はアブノーマル性癖満載
 
 「エデンズリッターグレンツェ」は「ヒロイン凌辱もの」のRソシャゲである。
 そして「凌辱もの」とはすなわち「特殊性癖の楽園」である。
 つまり、本作の回想が特殊性癖のオンパレードであることは何もおかしなことではない(真顔ぐるぐる目)。
 
↑CGを避けて回想の台詞のみ抜粋。
 竜人に変身できるリッター「ヒルデガルド」は当然(?)負けると角をガリガリされる。
 
 実際、本作の回想はバリエーションに満ちている。媚薬・エナドレはもはや定番、搾乳もあれば石化もあるし、脳クチュ洗脳人格排出人格初期化も揃っている。果てはスカ・ふた・機械(ファンタジーとは……?)まである。何でもありのバドエン祭りだ。
 
↑超古代文明によって作られた魂を持つ人型兵器「イリア」は機械に犯されながら人格を初期化される。当然ながら思い出は消えるしかつての仲間を排除するよう命令されて回想は終わる。現実は非情である。
 
 そして当然バッドエンドなのでヒロインの末路はえげつない。消化されて死ぬし首絞められて死ぬし意識だけ残して石像にされる。苗床になるし慰み者になるしエネルギータンク扱いされたりもする。だいたいの場合死んでない方がかなり悲惨だったりもする。まあそっち系の作品ではよくあることだ。
 
↑百合消化デスアクメ。☆4配布メンバー、「リッター・アシュタロス」の最期である。
 
 面白いのは、主人公とチョメチョメする面子がいないことだ。主人公は極まったシスコンなので妹以外には手を出さない(たぶん妹にも手を出してはないと思うけどそのうち出しそうな気もするんだよなあ)。そもそも主人公は性別可変(設定で変えられる)だし立ち絵もまるで存在しない。プレイヤー≒主人公=竿という図式の成り立ちやすいエロソシャゲ(偏見)において、結構珍しいような気がする(これも偏見)。
 なら竿はって? バケモノだよ! やったねたえちゃん異種姦が増えるよ! ※モブ人間のパターンもそれなりにあります
 
↑狼獣人「ルーロゥ」の相手はケンタウルスの淫魔、ゼノタウルス。巨体相手なので当然、腹ボコシチュだ。
 
 原作者でありシナリオ担当の一人でもある黒井氏は事ある毎に「陵辱100%」を謳っており、通称「公約」と呼ばれているらしい。実際(繰り返しになるが)、本作の回想シーンはその全てが凌辱ものだ。ストーリーではどんなに頼りになる相手でも、回想シーンではなんやかんやでボロクソに尊厳を破壊される。本作はそういう作品だ。
 勿論、そういうのが苦手であれば全年齢版で遊ぶ手もある。ストーリーだけでも普通に楽しいので、そういう楽しみ方もありだろう。しかし、もしもそういう特殊なシチュに興味があるなら、本作の攻略wikiを見ると良い。全てのキャラの回想シーンは専用ページにまとまっている。
 
「エデンズリッターグレンツェ」とは、そういった感じのゲームである。アクのある部分や厄介な部分もそれなりに多いが、総合的には非常に良いゲームだと思っている。興味が湧いた方は是非とも触ってみてほしい。
 
 
 

 基本的にはこのブログは、この話を書くためだけに開設したものだ。なので次の更新があるかはちょっと怪しい。
 ただ、またそのうち気が向いたら、本作の初心者向け講座でも書いてみようかと思う。
 それでは。