KUROうさぎのコンサートを聴いて、時々歌って

コンサート鑑賞(主にオペラ)の備忘録としてその感想や自身の音楽趣味を中心に記載して行きます。

フェリス「蝶々夫人」は無料なのに十分楽しめた

2025-03-09 18:30:41 | オペラ

鑑賞日:2025年3月8日(土)16:00開演
入場料:無料

フェリス女学院大学PAオペラ
オペラ「蝶々夫人」
プッチーニ作曲
全3幕(イタリア語上演/日本語字幕付)
会場:フェリスホール


<スタッフ>
指 揮:星野 聡
管弦楽:グランベーネ管弦楽団
合 唱:グランベーネ合唱団


<出演>
蝶々夫人  :中田みのり、世古友里奈
スズキ   :廣田優芽
ケイト   :角田彩莉
ピンカートン:小野弘晴
シャープレス:岩田健志
ゴロー   :阿部修二
ヤマドリ、ホンゾー、神官:松井永太郎
子供    :山本彩矢

 

感想
 フェリスの学生さんのオペラ公演があるとのことで、みぞれが振り始めた冬空の下、JR石川町から西野坂の長い急階段を登って、フェリスホールへ向かった。開場15:30前には既に30人程の列ができ、開演には100人程の1階席は満席、2階に20人程の観客となっていた。

 正面の舞台上には、白い屏風が2組と灯籠があるのみ。照明とスポットで場面が変わっていく。
 ホールのスペースの関係でオケは舞台下上手に広がって、中央から下手側が客席にっている。

 第1幕は1階席のオケ側に座ったため、歌手とのバランス悪く聞きづらかったため、2幕以降は2階席へ。舞台は見づらくなったが、下手側だったのでオケとの距離が取れて、バランスよく聞くことが出来た。2階席正面はパイプオルガンがあるため、客席がないのが残念。

 歌手は、蝶々夫人、スズキ、ケイト役が学生さんで、男声は全てプロ歌手の方々。安定した歌声と演技が加えられ、舞台上の壁に表示された訳詞で、十分にオペラの内容が伝わってくる。子供の演技も良かった。
 学生さんも美しい歌声で、高音も十分に届いており、「ある晴れた日に」含め素晴らしかった。

 そしてオーケストラの演奏が素晴らしい。ハープがキーボードに変わったり、トロンボーンが1本だったりと少ない楽器もあったが、基本全ての楽器が揃って、きびきびとした演奏でプッチーニの音楽を表現していた。

 幕間に15分の休憩が2回入り、約3時間弱。無料にかかわらず「蝶々夫人」の音楽を楽しむことが出来た公演だった。


End


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