田舎におばあちゃんおじいちゃんを置いて
一人東京へ来ました
おばあちゃんおじいちゃんっ子だった私は
24歳まで二人と暮らしたけど
諦めきれなかった東京へ
半ば無理やり引っ越しました
引っ越す前おじいちゃんが
肺がんと分かりました
通院、入院と大変な時期に
自分の気持ちだけを優先して
「私はもう行くって決めたの!先伸ばしにしたくない!!」って言った私に
おじいちゃんは「ええよ。大丈夫だから行ってこい」と言葉をかけてくれました
それから半年もしない間に
おじいちゃんは亡くなりました
会いに行くことも出来ず
お葬式にも行けず
私は今でも思います
もう少しだけ傍にいてあげれば…
こんなに涙が出るほど後悔しなかったのかな?って
一人で寂しくなかったか
痛くなかったか、苦しくなかったか
トイレも上手く出来ず
上手く歩けなくなって
惨めな気持ちに押し潰されていなかったか
何もしてあげられなかった私に
怒っていないか
私を育てなきゃいけなかったこと
嫌じゃなかったか
聞きたいことが沢山あったのに
聞けないままになってしまいました
大切な家族がいなくなるって
こんな気持ちなんだと痛いほど
実感しました
一人になって思い出すと
胸がぎゅっとして
涙が止まらなくなります
おじいちゃんがいなくなった日々が
まだ嘘みたいです
実家に帰ったらまた会えそうなのに…
皆さん、どうか家族を大切にしてください
どんなに嫌いでも苦手でも
喧嘩したとしても
いつか人は死にます
それは明日かもしれないから
後悔しない道を選んでください
きちんと想いを伝えてください
会えるときに沢山会って
抱き締めて言葉を交わしてください
貴方の大切な人と
最後の日に
笑ってサヨナラできるように