ててとの言い訳

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ザ・サーチ グーグルが世界を変えた

2006年02月22日 | 書評
ザ・サーチ グーグルが世界を変えた
ジョン・バッテル (著), 中谷 和男 (翻訳)
日経BP 2005/11/17

自炊することがなくなった。そのためこのブログの再利用法を考えていた。で、唐突だが書評を書くことにした。文章を読むことと書くことに慣れるためだ。

1冊目は図書館から借りてきた表題の本。タイトル通りgoogleについての本だ。その誕生以前から成長するまでの経緯について、その内外の環境と人物についてまとめたもので、主に人物の発言やインタビューを中心に記されている。

検索という行為について具体的なケースを何度か描写し、それがなぜ受け入れられてきたか、またどういう危険性を孕んでいるかを判りやすく教えてくれる。

本書の目的はなぜgoogleが成功したのかを解明することだろう。私なりに解釈するとそれは以下のようになる。

・google以前から検索エンジンは存在し、その基本的な構造は変わっていない。またYahooやoverture等によりその収入構造の改善についても道筋が示されていた。
・googleはポリシーを持って誕生し、そのポリシーはあちこちで反発されながらも多くのユーザから受け入れられてきた。現在もその閉鎖性によって独特の立場を保とうとしているが、巨大化とともに変容せざるを得なくなっている
・例えばその検索結果の出力については純粋に技術的な要素で決定されており、それを中立性の根拠にもしているのだが、

思うに検索エンジンは今後もインターネットの入り口として機能することは間違いないし、その中心にgoogleがいる可能性は高いだろう。しかしより多くをgoogleに依存することはより多くの情報をgoogleに差し出すことであり、その危険性を理解した上で利用する必要がある。

余談だが私の小遣いは常に余裕がないし、家も狭いので書架を作る余裕もない。今後も図書館で借りる本を中心に扱うことになるだろう。

2005.02.16 - 22

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