発達障がいだけのせいにするわけではないですが、私は空気が読めません。そして私の形質は不幸なことに、濃淡ありますが子どもたちにも遺伝しているので、残された家族、つまり妻が大変辛いことになります。
ちょうどよい例として、今日以下のようなことがありました。
もうすぐ母の日が来るので私もなにか田舎に贈ったらどう?、と聞かれたのです。私はたいてい姉にお願いしていて、お金だけ払う形をとっています。姉が動きづらい時は逆になります。なので大丈夫。と言う話をしました。
で、それを聞いたから慌てて用意したと思われるのが嫌なので、自宅用はネットで注文しているんだよね、と伝えたのです。その商品はずばりこれで、以前も買ったことがあります。
(六花亭)5月通販おやつ屋さん16個入【5/3~6/1お届け分】
とても美味しいのです。が、それを聞いた妻はとても渋い顔になりました。
曰く、これは入っている種類は多いがそれぞれの個数が少ないので、前回買った時に処理が大変だった。1枚しか入ってないクッキーを家族で4等分しなければならないので切るのが非常に面倒。そういうことはわかっていると思っていた、とのこと。
あー。なるほど。そうですよね。
これを読まれた方はお前が切れよ、と思われるのではないかと思うのですが、それも嫌がられます。なぜなら食品衛生に関する危機感のレベルが0と100程も違うからです。
結局話し合って、届いたら今度はそれぞれを分けないで、好きな奴を順番に取っていこうということになりました。
こういった、発達障がい者と共に暮らすことによる定型発達者が被る精神的な問題をカサンドラ症候群と言います。私の場合は、上記の今日の出来事は極めて軽い話で、もっと重たい話が数限りなくあります。
なお私は名前を憶えていなかったので「私がなんとかしなきゃ症候群」で検索するとちゃんとヒットしました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4
またカサンドラ症候群に関する書籍は結構いろいろ出ていて、妻もそれらを読んでいました。ですがその書籍の内容やレビューに対し、所詮筆者もレビュアーも他人事として捉えている。現実はもっと厳しい、という本音を頂きました。
本当に頭が下がります。