かつて元フランス代表MFプラティニが元ベルギー代表MFシーフォを「20世紀最後のゲームメイカー」と称しましたが、「稀代のレジスタ」と称された元イタリア代表MFピルロが自身の指揮を執るチームにはレジスタを置かずに背番号41はJの司令塔の代名詞であった川崎フロンターレの元日本代表MF家永も左ウイングでプレーしている今、昨季引退した元ドイツ代表MFクロースは「21世紀最後のゲームメイカー」かもしれません。
そして、ミランでピルロをレジスタで起用したレアル・マドリーのアンチェロッティ監督がクロース不在のレアルでどのような結果を残すのか、ある意味楽しみなシーズンではあります(同じことはドイツ代表のナーゲルスマン監督にも当てはまると思います)。
今のところは8番を継承したウルグアイ代表MFバルベルデがやはり後釜のようですが、どちらかというとクロースよりもクロアチア代表MFモドリッチに近い感じもします。
また、2002年W杯でのブラジル代表の3Rは「銀河系軍団」と称された当時のレアルやトップ下だったピルロをミランの中盤の底に配置するに至ったアンチェロッティ監督の起用法にも影響を与えたと勝手に思っているのですが、ユーロ2024では司令塔不要の今後のモデルとなるケースは見当たらなかったように思います。