ロウ付 ブログ

神奈川県愛川町のロウ付関連品の共栄溶材株式会社の公式ブログ

酸化防止炎

2024-02-07 09:34:03 | 日記
液体気化フラックス(エバックス KYF-70)を気化タンク(エバタンク)に注入
可燃性ガス(プロパン、アセチレンなど)のホースをエバタンクに接続するだけでトーチの炎は酸化防止炎となる。
ホースの接続はボンベ側をタンクの入り口側に、トーチ側をタンクの出口側の逆火防止器に接続するだけで完了。

酸化防止炎  


     左側 【一般の炎】       右側 【酸化防止炎(エバックス)】



酸化防止炎(エバフレイム)の効果
★ロウ材の流動性が良くなりロウ材の使用量の減少
★不具合品発生の減少で作業効率が上がる
★過熱時に母材の肌荒れが減少し接合部の信頼性が高まる
★アセチレンガスをプロパンなどに切替えられる
★酸化炎での強火加熱が可能となる


酸化防止炎(エバフレイム)でのロウ付品

左から       【鉄-鉄】     【銅-銅】     【銅-黄銅】      【銅-鉄】                     
   黄銅ロウ(KY-803) リン銅ロウ(KY-702S) リン銅ロウ(KY-702S) 黄銅ロウ(KY-803)

エバックスEVAX(KYF-70) 液体気化フラックス

2024-02-07 09:32:19 | 日記
【エバックス(KYF-70)の特性】

エバックスを可燃ガス(プロパンガス、他)とタンク内で混合させると
火口の炎は特性効力を有した緑色の酸化防止炎となり広い活性温度範囲で
優しい洗浄を行い、ロウ材と母材の濡れ性、親和力を高める。
ロウ付後の残渣は非腐食性で加熱部に多くの効力が発生する。
アルゴンガス(TIG)溶接に似た特性を有する。
またエバックスはガスフラックス及びベーパーフラックスと同じ用途品です。

【エバックス(KYF-70)の効力低下と取替え時期】

●ろう付後の母材の汚れが目立つ
●炎のまぶしさが弱まる
●タンク内のエバックスが変色している
●理由不明の不具合品の発生が多くなる
●ロウ材の流れが悪くなったり不要部にロウが流れ始る
●加工数や加工時間が設定基準に達成した時
 

エバックスの諸情報
 
【諸性質】 
比 重  0.84~0.88   
沸 点  55~69℃
消防法  危険物第4類 第1石油類


【仕込み時の配合成分、含有量(重量%)】
メタノール     CH3OH  70~80%
無水ホウサン    B2O2   10~20%
活性剤                5~10%

      
【加工完成後の成分、及び 含有量】
ホウ酸トリメチル B-(OCH3)3  50~60%
メタノール     CH3 OH   40~50%
ホウ酸含有量           5~6%  
品種(Aタイプ、他)によりアセトン少量を混ぜる



容器と容量


試作品(500㏄)ガロン(3500㏄)ドラム缶(20L)


EVAX KYF-70