中年セラピストの乳癌たわむれ日記

突っ走りすぎて転んだり振り返り過ぎてひっくり返ったりの人生を続けています。中年セラピストが乳癌日記。

セラピストと乳癌患者としての裏表生活

2011-08-11 17:11:49 | 日記

私の仕事は人々に心と体を健康に保つお手伝いをする

リラクゼーション施術者。

今風に言うと「セラピスト」です。

タイ古式マッサージ
アロマテラピー
リフレクソロジー
タイハーブボール
木槌療法「トークセン」
ルーシーダットン

を修行し12年間小さなサロンを営んでいます。

その間スタッフの入れ替わりが3回ほどありちょうど一人になった時でした。

乳癌治療と手術までは6か月、その後数か月は施術は出来ないかも、(汗、、。)

生き延びていくためには閉めるわけにもいかず、

サロンは家賃が発生するために全く休業にできません。

12年続けばお客さんもそれなりに定期的に来てくれます。

乳癌の事をお客様に伝えて良いのか悪いのか。

そりゃまあ、沢山の事を考えました。

様々な事を考えながらも仕事を優先にし三週間に一回、
サロンの定休日、木曜日に抗がん剤治療の通院に当て普通に仕事をしていました。

普通に仕事といっても一回目の抗がん剤投与の三日目までは吐き気と頭痛、悪寒が続き
午前中は全く起きれない状態でした。
当日一晩トイレの便座に顔を外せないほど吐き気が治まりませんでした。
(なんだあーこりゃあー永遠にトイレに居るんかなー、って感じ)

吐き気止めの薬ももどすので薬なんか見たくない状態です。

今思うと吐き気止めの薬は進化しているはずなので、精神的に胃が弱っていたように思います。(私ってかなり弱ッチーな)

翌日病院に電話をかけ薬の調整をするように言われそれに従います。

その後吐き気が止まり何事もなかったように過ごします。

あれはなんだったんだろーと思うくらい普通に生活し仕事も支障が無かったのです。

そう思うのも数週間のみ。

3週間目ぐらいから髪が少しずつ抜け出し

「やばーっ、」

髪が長かったので突然抜けるショックさは予測できました。

彼に切ってもらい、根元からカミソリで剃ってもらいました。

そーここで登場しますが
長年付き合っていた彼が割と手助けしてくれます。
優しいわけではないけれど、手が必要な時だけ助けてくれて
それ以上にもそれ以下でもないスタンスの彼です。

そんなわけでちょっとだけその彼の助けがあったのも有難かったですね。

それからはもうー、病院では患者で仕事では癒しを提供するセラピストとして対照的な顔での生活です。


抗がん剤治療中の心境

2011-08-10 00:26:04 | 日記

抗がん剤治療の通院の説明や薬の副作用の話が進む中で

考えたのは、

「生きる」か「死ぬ」かという事でした。

「生きる」としたらその後の生活。

「死ぬ」としたらその前に人生の整理。

どちらになるかは全く見当が立たず両方考えながら過ごしていかなければいけないのが
かなり精神的にまいります。

それに加え薬の副作用により吐き気や体の痛み、むくみ、割れていく爪、皮膚のただれ、
と数えきれない体の変化が起きていきます。髪・眉毛・まつ毛が抜け容姿の変貌も追いかけてきます。

泣きたくなる毎日だけれど、自分で立ち上げたリラクゼーションサロンも定着し顧客も多かったのでその方達に迷惑心配をかけたくない一心で無我夢中でした。

「死ぬ」のだったらさっさと閉めて最期にむけての準備もあるけれど今の薬はどんどん進歩し、そう簡単にくたばれない時代のようです。


意識せずとも「生きる」予想をたてた生活がもう始まっていたのです。

生きるって過酷だな、って思いましたが自分の意志ではなく、何かに生かされていると感じ
「辛さ」「苦しさ」を覚悟してしまっていました。

よし!生きる事を目標にしよー!








抗がん剤6か月計画

2011-08-09 12:25:26 | 日記


「残念ながら乳癌の治療を行うことになります。」

と本人が感じてない以上に医師は気を使っている言葉です。

先生たちも大変だなー、ここは癌専門の病院で全員行っている言葉。

その時はまだ今後の大変さを感じられないまま感じたものでした。


次に女医さんのところで事細かに説明を受けました。

今では理解できることでもその時はちんぷんかんぷんで聞いていました。


どーも、私はホルモンレセプターが過剰と判明。

新薬の治験者になるかどうかの説明と数枚の書類。

ハーセプチンと抗がん剤を併用した抗がん剤を使うかどうかという判断のものだった。


外科の医師二人、内科の医師二人、放射線科医師一人、

専門薬剤師二人、抗がん剤投与専門看護師二人、ケースワーカー一人

その多専門チームがいたようで13名の医療従事者の紹介がありました。


これから6か月癌手術前の治療が始まります。



乳癌の発見

2011-08-08 01:26:33 | 日記
下腹部が痛い、と思い婦人科内科に出かけました。

それは何とか落ち着いた後、先生に

「左側の乳が数か月目から硬いんですけど何なんでしょう。」

と世間話風に言ったところ

「エコーを撮りましょう。」



その後、細胞に異変があるらしく近くの大きな病院でマンモグラフィーを撮るために紹介状を頂きました。

病院の行ったり来たりで何とか結果が出たようでした。


「んー、乳癌の疑いがありますねー。」

やっぱりかーと心でつぶやきました。


数年前から乳腺症とか乳腺炎と定期健診ではそう言われ、

胸のコリコリが出たり引っ込んだりでした。



癌専門の医師が

「さて、難しい問題になりましたが治療の場所はどーしますか。」

と重い空気の中で切り出されました。

私は

「職場の近くで、治療を望みます」

と言ったところ

「そんな簡単なものではありません。」



今から思うとこれからがどんな生活で

どんな治療が必要かと全く暢気なものでした。


それからがはじまりでいた。


今日からこのブログスタートです。

2011-08-05 23:41:47 | 日記

早速です。

3年前の4月に乳癌の手術をしました。

47才の時です。


今は特別どーってことないのですが振り返ると大変だったように思えます。

タイ古式、アロマテラピーを中心とした仕事をしています。

どちらかというと肉体労働で手術後10日目に退院して、

14日目にタイ古式90分の施術をした事を振り返っています。



今は忘れるぐらいの毎日ですがやはり不安はつきものです。

ただ、全くと言って不都合がないこの状態を記録して行きたいですね。

今日は簡単ですこんなところで。