バックグラウンドアプリを停止してバッテリーを節約

出典：バックグラウンドアプリを無効化してバッテリーとデータ量を節約 | SC2

Windows 11のデフォルト設定は、すべてのストアアプリがバックグラウンドで実行されるようになっています。

そして、Windows 10に存在した「アプリのバックグラウンド実行を許可する」のトグルスイッチが廃止されたので、ワンクリックで全てのアプリの動作を制御することができなくなりました。

設定アプリを開いて地道にポチポチと無効化するしかありません。

(廃止されたトグルスイッチ)

一発で無効化するには？

Windows 11でバックグラウンドアプリを一括で無効化する方法は次の通り。

1. Winaero Tweakerを使用する。
2. ローカルグループポリシーエディターを使用する。
3. レジストリエディタを使用する。

制御できるのはUWPアプリ

UWP: Universal Windows Platform

この記事の対象は、UWPアプリです。

つまり、Microsoft Store アプリで管理されているアプリが対象です。

Winaero Tweaker

Winaero Tweakerを使用すると、ワンクリックでバックグラウンドアプリを無効化することができます。

[手順]

1. Winaero Tweakerを起動する。
2. Windows 11セクションを展開する。
3. [Disable Background Apps] をポイントする。
4. 右ペインの [ Disable Background Apps] にチェックを入れる。

スナップショット | Winaero Tweaker

(文字おこし)
ここでは、バックグラウンドのアプリを、一度に無効にすることができます。Windows 11には、ストアアプリのバックグラウンド活動をすべて無効にするオプションがまだ含まれていないため、各アプリの設定を個別に変更する必要があります。このオプションを使用すると、すべてのストアアプリのバックグラウンドでの実行を一度に停止することができます。

Here you can disable background apps, all at once. Windows 11 doesn't yet include an option to disable all background activity for Store apps, so you need to change settings for each app individually. Use this option to stop all Store apps at once from running in the background.

GPEDIT.msc

GPEDIT.msc: ローカルグループポリシーエディター

Winaero Tweakerをインストールしたくない場合は、GPEDIT.msc を使用して同じことが実現できます。

手順

1. GPEDIT.mscを起動する。(起動方法)
2. アプリのプライバシーをポイントする。
   コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > アプリのプライバシー
3. 右ペイン [Windows アプリのバックグラウンド実行を許可する] を開く。（下方にある）
4. [有効] にチェックを入れる。
5. [すべてのアプリの規定値] の横のドロップダウンリストから「強制的に拒否」を選択する。
6. 適用→OK
7. 以上

スナップショット

選択肢

1. [ユーザーが制御]
   Windows アプリがバックグラウンドで実行できるかどうかを、組織の従業員が選ぶことができます (デバイスの [設定] > [プライバシー] を使用)。
2. [強制的に許可]
   Windows アプリはバックグラウンドで実行でき、組織の従業員はこの設定を変更できません。
3. [強制的に拒否]
   Windows アプリはバックグラウンドで実行できず、組織の従業員はこの設定を変更できません。

(文字起こし)
このポリシー設定では、Windows アプリがバックグラウンドで実行できるかどうかを指定します。

すべてのアプリに既定の設定を適用するか、パッケージ ファミリ名を指定してアプリごとの設定を適用するかを指定できます。

アプリのパッケージ ファミリ名を取得するには、Get-AppPackage Windows PowerShell コマンドレットを使います。既定の設定はアプリごとの設定によって上書きされます。

レジストリエディタ

レジストリの操作は自己責任です

レジストリエディタを操作する前に、
不測の事態に備えてレジストリのバックアップを取っておきましょう。

GPEDIT.mscが使用できない環境、例えば Windows 11 Home エディションはレジストリエディタを使用して同じことが実現できます。

1. レジストリエディタを起動する。(方法)
2. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\BackgroundAccessApplications
3. 右ペイン: 新規 > DWORD (32ビット値)
   
4. 名前: GlobalUserDisabled
5. 値 : 1
6. 以上

Windows スポットライト

この記事の手順を実行すると、Windows 11の「Windows スポットライト」の壁紙が更新できなくなることがわかりました。

これは、Windows スポットライトの壁紙更新機能がバックグラウンドで動作していることの証明ですね。

なので、Windows スポットライトを有効にしている環境では、Winaero Tweakerの [Disable Background Apps] は使用してはいけません。

また、Windows スポットライト機能が破損しているときは、初期化などで修復できる可能性があります。対処方法は以下の記事で書いたので併せてお読みください。

(解決) Windows スポットライトの画像が変わらない...！？

「バックグラウンドアプリの一括無効化」を実行すると画像の更新が止まる。 Windows スポットライトを再設定、初期化が有効との情報あり。 接続しているネットワークが「従量制課金接続」だと更新されない。.NET Framework3.5が関与か？

kzstock.blogspot.com

まとめ

[バックグラウンドアプリの無効化]

• Windows 11は全てのバックグラウンドアプリを無効化するオプションが廃止された。
• GPEDIT.msc を利用して全てのバックグラウンドアプリを無効化することができる。
• Homeエディションはレジストリエディタを利用して全てのバックグラウンドアプリを無効化することができる。
• Microsoft Storeの情報 | SC2

 External link

• Windows 11 Disable Background Apps | winaero.com