視聴後感想なので最後までネタバレします。
まだ見ていない方で興味のある方、wowowでは11月28日(水)に再放送があるのでチェックしてください→こちら
まず見終わって一番の感想は「面白い!」です^^
とてもテンポのいいドラマでした
全体的にコミカルで軽妙な描き方なので
「同性の愛人を殺そうとする」という本来なら暗くて重いテーマを
ケラケラ笑いながら見終りましたw
見終ったあと、最近のドラマでは群を抜いた満足感がありました
ヒュー・グラント演じるジェレミー・ソープはとんでもなく自分勝手な人間なんですが
ヒューが演じてるせいかあまり憎む気にもなれず
ベン・ウィショー演じるノーマン・スコットは泣いてばかりいて弱々しいわりには
芯の強さ?みたいな不思議な力を持ってました
ソープがスコットを殺そうと思った理由はいくらでも考えられるし
自分勝手な行動で全く同情できないんですが
評決の直前に弁護士から「なぜあのスコットなんだ?」という質問に
「君が行きずりの男との一夜限りの関係の最後の惨めな思いを知っているならスコットは最高だ」
と答えるのがすごく印象的でした
(惨めな最後というのは相手の男に金を巻き上げられ、罵らられ、殴られ…)
ソープは本当にスコットを愛していたんでしょう
他の男はどうにでも言い訳ができるけれどスコットだけはそれが通用しないと知っていたから
殺人まで考えたのかもしれません
唯一ソープが真摯に語っている場面です
第1話の始めの方でソープとスコットの蜜月期間のシーンで
二人でチップスを食べながら路線バスに乗っているシーンがあるのですが
そこなんか青春ドラマか!って感じで二人はアツアツですwww
そういう時を過ごしたからこそ殺すしかないと思ったんですかねぇ…
怖いなと思ったのはスコットの訴えは誰も本気でとらえようとしなかったことです
何度も何度も彼は無視され続けます
最初に訴えたときの証拠が内務省?に保管されていてそれがソープの命とりになるのですが
証拠をきちんと保管するってとても大切なお仕事ですねぇ
つくづく感じました
陪審員が評議に入る前に裁判官がものすごい偏見に満ちた意見を言います
スコットの人格を否定し証言に信用性がないと言うんです
あれは本当にひどかった
あんなことがあれば公正な裁判なんてありえないです
陪審員は誘導されてます、完全に
裁判官は古い秩序や権力者を守りたかったのでしょう
そこから今の英国の同性愛者のあり方を考えると
血のにじむような当事者たちの苦しみがあったのだろうな
と思わないわけにはいきません
最後にソープが無罪になって終わるのでスコットがすごくかわいそうなんですが
最後の最後にご本人の今の姿が映されて…
なんかホッとしちゃうんですよ
そこもやっぱりコミカルに軽妙にしつらえてありましたw
コミカルに描かれたこのドラマもとてもよかったですが
シリアスに描かれた映画やドラマも見てみたい気がします
とんでもなく暗くてドロドロの気はしますけど^^;
最後に吹き替えの話をしますと…
ソープがホッチなんですよ^^;
それがどうにも…
それにスコットもウィショーさんのイメージとはちょっと違う感じ
字幕で見たいなぁ
NHKBSプレミアムあたりで放送しませんか?
DVDが出るなら買います!
本人たちの声でもう一度ドラマを見たいです!!!
**コメントありがとうございます
mimiさん
ベネディクトさんは私もあまり話題にしなくなっちゃったしねぇ
でも放送したドラマはそんなにないですよアンシンシテ
プー僕、ゲイティスさん出てるのかーシラナカッタ
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