続きです^^
籠の中のだんな、下を覗いてびっくりぎょうてん。
「久、久助。こりゃあいったい何なんじゃ。わしは落ちてしまうだあ。」
「だんなさま、汗で石が湿って火がつきませんわ。
まあ、あわてねぇで、ちょっくら待っていてくだされ。」
おどけた久助は、橋の上を行ったり来たりして、わざと橋をゆさぶった。
そのたびに、籠はユラユラゆれておった。
「久助。おい久助。助けてくれんか。わしはここから歩い . . . 本文を読む
昨日の絵本「ひとりかご」の続きです^^
はじまりはじまり~
六月六日。天王さまの太鼓がドンドコドン、ドンドコドンと鳴り響いていた。
九助は、担ぎ竿の前にでっかい石を結び付け、振り分け荷物のようにして、だんなを乗せて七沢を出発した。
だんなは、籠の中でそっくり返って、
「う~ん、こりゃいい気分じゃ、二人籠よりずっといいわい。
これからは一人籠にかぎるな。」
とたばこをふかしながら、九助のやつ、で . . . 本文を読む
覚えていますか?
以前みんとちゃんの紹介で絵本の挿絵を描いたことを・・・
あれが無事に「朗読脚本集 DVD添付/県央の民話・昔話」
という一冊の本にまとまったのですわ^m^
で、ブログへの掲載許可が出ましたので
今日はそのお話を載せますね^^
はじまり~はじまり~
むかし 七沢村の小金井という名主さんのうちに、九助、という作男がおった。
九助さんは、たいそう食いしん坊でとんちのきくおどけ者だ . . . 本文を読む